あれは2年前・・・
インターネットの、、、 その秘匿性を利用して、 わたしは男に嘘をついた。
理由は、親密になるのが怖かったから・・・
親密になって、 同情とか愛情とか、 そいう情がわいてくるのが怖かった。
この世と断絶していたわたしは、 誰かに情がわいて 生きることが煩わしくなることを避けていた。
だから、 便宜上の名を名乗り もっともらしい顔をしてメールを返し 何ヶ月も無理と嘘を重ねた・・・
そんなずるいわたしを、その人は疑わなかった。 異常を愛するその彼は、無防備で壊れやすく、繊細で、 とても優しい人だったのに・・・
このまま何も告げずに そっとしておけばよかったはずなのに・・・
今さら懺悔するのは、 わたしがずるい女だからだ。
嘘をついて生きるより 本当のことを言って生きてくほうが楽だから・・・
そう、、、散桜の写真がソレ。
誤魔化して忘れたふりをしたけれど それがわたしの罪と罰・・・
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