「あのさ、携帯つながらないんだけど?」
「あ。そうそう、そうなの。 秋に水没したから・・・変えたの」
わたしの返事を聞いて、 新しい番号を連絡されてないことを怒りもせず 電話口の向こうで「わははっー」と豪快に笑ったこの人。 ビザの更新のために昨日、日本に帰ってきたという。
「お茶ぐらいしようぜ?」
「いつ?」
「明日」
「ダメかも。用事があるから・・・」
「用事は何時からなの?」
「夕方4時ぐらから都合わるいもの・・・」
「じゃあランチはできるでしょ?」
せっかく日本に帰ってきてるんだし会おうかな・・・と考えなおし 時間を都合して1時に渋谷で待ち合わせた。
ランチをしながら、 彼らが開発した画像処理技術が使われているという デジカメを見せてもらった。 ちゃんと製品になってるのをみて少し尊敬。少しね。
製品説明をしてもらったけれど気づかないうちに顔を盗撮される。 削除してと怒ってみたけれどダメだった。 まぁ、自分が創ったもので女友達を撮るのも それもまた彼の一興なんだと・・・諦めた。
それから、 西海岸の暮らしがいかに快適かという話を、いつものようにされて
「一年ぐらい、住んでもいいかな」と言うと
「あれ、ずっと住みたいんじゃなかった?」と聞かれ 移住したいんだけど仕事ないし、生活できないと答えると
「だからさ、旦那と別れて向こうでさ、見つければいいでしょ?」
なんてさ・・・、軽率に言うのはさ・・・、 いかがなものでしょうか!?
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