++ Wasabia ♧ japonica ++

平凡で退屈な日常の中にこそ、目を向けたい一瞬がある。
大事なことは、いつもその中にしかないのだから。

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◆ 2004年12月20日(月)
借金が我が家にふってきた
のんびりとした日曜日の昼下がりに突如として
「催告書」がやってきました。

借金元本 1千万
遅延損害金 1千5百万。

うーむ。

どうやら旦那は遠い昔、連帯保証人になっていたようで、
借金をした当事者はトンズラかましたご様子、
こちらのケツに火がついたらしい。

全ての借金を返済してやったというのに、大物が控えていたみたい。
つっか、返せる金額をとうに超えてるよ...。
数百万ならなんとかしてやったけど、すでに私の貯金はすっからかん。
つっか、もともと持っていた貯金よりもはるかに大きいがな。

旦那はのほほんと勉強しに行っているさなか、
インターネットで借金についてのご勉強。
やぁ、借金は借金でも「連帯保証人」にもなると複雑で。

結構ねぇ、金関係だけで言えば借金もしたことがなく借金取りとも無縁で、
クレジットもカードローンも町金とかもさっぱりご縁がなく
地味で堅実につつがしやかに生きてきた私にとって、
結婚した相手でこんなに人生変わるものかとか、思っちゃいますな。

例えばね、隠れてサラ金から借金していたのが100万円出てきたとかなら
すげー夫婦喧嘩にも発展するわな。
しかしこーいうの出てきたら額が額なんで、なんか旦那帰ってきたとき
明るく話してしまいましたわ。

「すごいのきたけどー。」なんて。

取りあえずは、ま、どうするかね。
まだ、取立てに来てるわけでもないし催促の電話があるわけでもない。
身の振り方を頭冷やして考える時間はあるみたいだ。

しかし我ながらポジティブシンキングは私の中にあるらしい。
全額返済は無理だから、実際どれだけなら返せるか試算してみたり、
相手も破産されるよりは回収できるほうが良いと踏むだろうから
減額の要求テーブルには乗るだろうとか。

別に億って数字でもない。
うちの会社の売上げ総額の1/10じゃん。
元本はたかだか1千万。後は交渉次第か。
ま、人生の破滅っていう数字ではない。

取りあえずは弁護士と相談する余裕くらいはあるだろうし。
凹みまくって肩を落としてる旦那に
「いやぁ、良い奥さんもらったね。」と肩を叩いてやった。

本当の心のうちは、かなりムカついてはいたのだけど。
「騙されたー」なんて言っていても判子押したのキミだろーも。
喧嘩してたってらちがあく問題じゃない。
現実どう処理するかだ。

がんばらねば。だ。

◆ 2004年12月12日(日)
仕事と子育て 両立させることの現実
気がつけば私もいい年だ。
二人目の子供が欲しいとは考えていたけども
真剣に取り組みもしなかった。
しかし、いわいる「高齢出産」を視野に入れておかなければ
いけない年になりつつあるのだと最近自覚するこのごろ。

子供が1歳か2歳くらいで周りの「二人目」大合唱に
そうとう鬱な気分になっていたのが、
子供が5歳にもなろうかという年になると
二人目は生む気がないと烙印を押されるのか、
全くそういう声も聞かれなくなった。

子供の年が離れるとこんなんだとかあんなんだとか
デメリットばかり強調され、
加えてパパとママの年が「いい年」になることのデメリットなんぞも
聞かされてうんざりもしたけども、
こうなると言われないことにも不快に感じる。

なんとも我がままな性格だと思う。

思わぬ妊娠だったわけだけど、不思議と「産まなければ良かった」と
思うことはなかった。
子供とはこんな不思議な気持ちにさせられるのかと
驚かされること数知れず。

逆に「この子さえいなければ」と思うことも数知れない。
1人目でもいい年だったから、遊ぶことや自分の自由時間が束縛されること
などは大した問題でもなかったけども、
仕事で没頭したいとき残業したいとき、勉強したい、
もっと打ち込みたいという熱い気持ちの時に
夜泣きや病気や検診や保育園の行事に付き合わされる。

又逆に、子育てに没頭したい家事に専念したいという熱い気持ちも
同じくらい沸いてくるのだが、
やらなければいけない仕事、トラブル、
早急に処理しなければならない事案、
私でなければ出来ない処理などが次々に沸いてきては
対処に悩まされる。
立場上、どの処理も会社の今後を左右されかねないような
責任が重い処理だけに滞らせるわけにはいかない。
かといって子供の病気は待ったなしだ。
こういう時は仕事さえしていなければという気持ちになる。

子供には申し訳ない気持ちと、十分に気持ちを集中してやれない
歯がゆさでいっぱいになる。
会社は会社で、病気もちの子供に振り回されてスケジュールどおりに
こなせず仕事を滞らせ、迷惑をかけている従業員たちや
協力会社の人たちへの申し訳なさとか。
板ばさみ状態で、ノイローゼになりそうだった。

仕事も家庭も子供も持っている何とも贅沢な身分であると言われれば
確かにその通りなのだが、
裏を返せば、何一つ集中して100%の力を発揮できない
何とも中途半端な立場でしかなく、
何を優先させればいいのか、見極めも出来ずに
ただ目の前にやってくる難問との戦いの連続。

そんな3年間だったように思える。

今では事務を手伝ってくれている子も育ちあがってきたし、
それなりの信頼もおいている。
資金繰りを任せるのは心配な面もあるけども
毎月の決まった処理は大丈夫だ。
もちろんまだまだ建築の知識不足で、
何千とある豊富で難解な部品の名前で右往左往しているし、
法律のことも経理の知識も不足気味なので
不意なトラブルには対処がついていかないけども、
それくらいなら子育てしながらでも十分フォローできる範囲内だ。

子供の小児喘息も嘘のように治り、病気がちだったからか
免疫がついたのか、他の子供よりも風邪を引かない丈夫な子になった。

体調も精神状態もすこぶる良い。
子供を産み育てる環境はそろいつつある。
そして何より子育て経験がある。
前ほど右往左往しないだろう。


一つ問題があるとすれば、私は私の仕事を
もう一つステップアップさせたい。
現場仕事に出たい。具体的に作業員としてやりたいのだ。
現場の流れを知らなければ、事務だって中途半端で判断が鈍る。
昔は良く出ていたのだけど、子供が居たので出れなくなって5年になる。
あれから仕事の種類も流れも変わっていて把握が難しくなっている。

経理の知識ももっと高度なものにしていきたい。
勉強がしたい。
経営者として、広範囲にやっていきたい。

やりたいことがてんこ盛りで、やれる状況にもなっている。
それをまた子供を産み育てていれば、また振り出しに戻る、だ。

子供を産むなら今だけど、経済状況が厳しい中、
そんな悠長なことやっていて、果たして生き残れるのだろうか。
私の肩には、私の人生以外に会社に関わっている人間全ての人生が
かかっている。

このままもっともっと仕事に埋没していきたい気持ちが
強くなったと思えば、
どうしても子供をちゃんと見て育てたい。
育てたという実感がもっと欲しい。

仕事に追われまくって今まさに出産している最中に
明日の仕事の処理をどう任せようかと振り分けを考えたり、
出産後の入院中に病室で仕事したり得意先に電話したり。
おっぱいを飲ませながら決算処理に追われたり。

そんな中途半端な子育てでなく、もう少し子供の顔をみて
子供の状態を実感しながら
0歳から2歳ほどを育てなおしをしたい。

私の我がままなんだろうか。
今居る子供をこれからちゃんと見ていけば良いはずなのに。
こんなことを考える母親は不埒なのだろうか。
例えば、それを実現したとして今居るこの子が自分との差異を知ったら
この子の気持ちはどうなるのだろう。

他人との子供との比較では出ない気持ちも自分の兄弟とで
育てられ方が違ったと、
例え私が口に出さなかったとしても他人からもれ伝わってしまった
としたら、この子はどう感じるのだろう。
決していい加減にやったつもりはなかったけども、
100%どころかまともな母親をやれなかったことには変わりない。
それならばいっそ、一人っ子で過ごしたほうがマシなのでは。

などと、決して小さなことではないけども考えても詮無いことを
考えて躊躇する。
まるでメビウスの輪の中にいるように。


旅行も映画も興味がなくなった。
遊びたいわけでも自由な時間が欲しいわけでもない。
充実した仕事がしたい。出来れば24時間フルに頭を仕事で一杯にしたい。

でも子育てもしたいのだ。

やっぱり私は我がままで贅沢なのかもしれない。

◆ 2004年12月06日(月)
「NEET」VS「専業主婦」
もう年末。はやっ。
ダンさんが建築士2級の勉強のため休みの日は学校に通うようになって、
家事の殆どがズッシリと肩にかかって家事尽くめの毎日曜日。

子供が1匹しかいないから、いなしながら掃除したり洗濯したり。
時間かかって全くすすまないったら、ありゃしない。
また平日出来なかった分の取りこぼしの分をさばくので
日曜日逃すと、しわ寄せが平日にやってくるんでこっちは
ノルマこなすのに必死なんすよね。

しかしまたガキンチョもよく心得てるつっか、
何かに忙しそうにしてると結構一人で遊んでくれたりするけど、
ちょっと休憩つってコーヒー飲んでると
「おかーちゃーん、これ読んでぇ〜」と絵本なんか持ってくる。

ってんで、子供に隠れながらこっそり休憩とる気分はさながら
おかんに隠れながら漫画読んでる受験生気分か。
子供の頃はよくやった、勉強する振りしながら漫画ばっかり読んでて、
足音がしたら素早くペンを握るわけだ。
おかんも心得てて、こっそりやってきてはいきなり襖を開けて「こらーっ」と怒る。
こっちも心得ていてペンを握りながら教科書の下に漫画本を置いていて。
今から思えばもちっと勉強しておいても良かったと思うこの頃。

そういえば、今日の朝のTVで家で勉強する時間が
1時間以内と1時間以上との2分極化があり、
勉強しない子供はNEETになる可能性があるなどと指摘していた。

最近よく聞く言葉にNEETっていう働かない人を総称する言葉。
詳しくは就業、就学、職業訓練も行っていない人たちを指しているのだけど、
「ニートの何処が悪いの?」なんてコラム載っけているのをいくつか拝見させてもらった。
ニートといえばそのまま専業主婦のことじゃないか、専業主婦は社会的に認められていて、
ニートは存在が悪のように言われているのはおかしいとかなんとか。

昔、専業主夫を抱えて仕事していた過去のある私にゃ、
はぅぅん?ってな感じです。
その頃では珍しくもあった専業主夫の存在も、最近ではTVで取り上げられつつもあり
それぞれの家庭の事情にあった形態ってのが認められつつあるみたいに思えたが、
それと同列にNEETが取り扱われるのには、首をかしげるほかないように思える。

たぶんにきっと、NEETの意味合いを都合の良いように捉えてらっしゃるのでは
ないだろうか。
NEETには「働く意欲のない人」ってのが含まれていて、
専業主婦(もしくは主夫)の構成比率には「子供が手を離れたら仕事を」と
考えている人も多く含まれているわけだ。

特段将来的に具体的な「仕事」を考えているわけではない主婦層の中でも
家事という作業をこなしているのがほぼ全体なわけで、
「何もしない、する意欲がない」と選別されているNEETと
同レベルに比較される種のものではないはずなのだが。

好んで「専業」を選択している方々を擁護するつもりはないけども、
同じ扱いをされることほど不愉快なものはないだろうと推測しちまう。

やはり「家事」なんてものは遊んでる、もしくは片手間作業と
世の中捉えられてる証なのかもしれない。
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