HERE, NOT SOMEWHERE...Hiroyuki Morikawa

 

 

永遠に続く瞬間に触れるため - 2005年02月28日(月)

例えば、クラスの集合写真ではいつも端っこの方に写っているような、
そんな 恥ずかしがりやさんで、引っ込み思案な、僕が、
ステージに立ってギターをかき鳴らして歌うなんて、
どう頑張っても、無理な事。

正直、何本もライブをこなしてきた今となっても、
ライヴハウスのステージに立つことがすごく怖くなる時がある。
「僕の居場所じゃないのかも」、なんて考えたりして。
でも、そんな時にも、いつも僕の背中を押してくれる、
そんなかけがげのない大切な存在。
その存在があるからこそ、
今まで一度もステージの上で怯えた事なんてありません。
少し大げさに聞こえてしまうかもしれませんが、
毎回のひとつひとつのステージにおいて、
「この瞬間、なにかを変えてみせる」、というような、
その位の強い心構えで、ステージに向かうのです。
そうそれは、PEALOUTが僕に感じさせてくれた感覚そのものなのです。

思い返せば、今から9年程前、僕がまだ中学2年生だった時、
生まれてはじめてライヴハウスという場所に足を運びました。
PEALOUTを観るために。
そこで衝撃的な感動をおぼえて以来、
数えきれないくらいのライヴに行きました。
10代という最も繊細で感受性に富んだ時代を、
僕はPEALOUTと共に生きてきたのです。

考えてみれば、音楽のこと以外でも、
僕の生き方そのものに対して、強く影響を受けてきたと思います。
小心者の僕がなにか大きな決断をしなければいけない時、
どこまでも落ち込んで目の前が真っ暗になった時、
そんな時いつも僕はPEALOUTのことを思い浮かべるのです。
そして、僕の背中を押してくれる。
PEALOUTの歌詞、というより音楽そのものの中に、
「がんばれ!負けないで!」というような、
いわば世間一般でいう応援歌的な要素は全くないと思います。
悲しみというかなんというか、悲観的なのだけど前を向いているというか、
言葉にすると、すごく難しいニュアンスなのですが、
大きく括ると、「人が生きる」ということに対しての、
メッセージとでもいうのかな、
そのようなものに僕は感化されながら、そしてそれが僕の核となり、
今の自分があるのだと思います。

えーと、なんだか、書き出したらまだまだ止まらない上に、
結局、今のところ、軽々しくも結論なんて出せそうもないので、
この辺で、とりあえずやめておきます。
そうそう、PEALOUTは、
これから7月までありえない位に怒濤のライヴがあるので、
(最後まで突き進んでポジティヴな気持ちで終止符を打つのがPEALOUT流)
ありがとうという言葉を使うにもまだ早すぎるようですし。

とりあえず僕はちょっと前のパニックからは、
なんとか切り抜けて、今の僕の頭の中では、
多くのライヴに備えて、PEALOUT貯金のはじまりはじまり(笑)。
最近、機材費とかで、そうとうお財布が厳しいのですが。笑。


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沈黙 - 2005年02月24日(木)

涙も出ないくらいに、つらくて悲しい出来事。
うーん、呆然としてしまい、頭が動かない感じ。

今、深夜2:30。
外の景色を眺めると、美しい雪景色。
なんだか、儚いくらいにきれいです。

自分がなぜ音楽をしているのか、改めて、深く、考える。




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強くなる - 2005年02月22日(火)

fairytale landscape(フェアリーテール・ランドスケープ)の、
ミックス作業、およびアレンジに取りかかる。
そのまま日本語にすると、「おとぎ話の風景」というタイトルのこの曲、
(他にも、大切な意味があるけれど、それは、またいつか)
だいぶ昔からライヴで演奏してきていて、
この曲が大好き、と言ってくれる人も多くいます。
僕たち3人も大好きな曲です。

ただ、その分、この曲に対するこだわりは相当なものでして、
(いろいろな方に次のアルバムには収録されますよね?と、
 期待していただいているということも影響していると思います。)
なかなか思い描く形に辿り着かないのです。
ライヴで演奏しているままの形では、
音源としてリリースすることを考えると、なにかが物足りない。
そう、確かに、僕の頭の中ではかすかに聴こえる音がある。
だけど、まだ、それが具体的な形にはできないのです。
途中で、もう一本のギターのよいフレーズ
(2本のギターが絡み合う感じ)が、思い浮かぶも、
どうも曲のイメージが大きく変わりすぎるため、却下。。
こういうアレンジの作業は、本当に難しい。
今まである曲の大切なイメージを保ちながらも、
音源として、聴きごたえのある形に磨き上げていく。
ミックスだけの作業だけだったらまだしも、
こうしたプロデュース的なアレンジ的な要素が大きいので、
とても時間がかかるのです。

こういう曲がまだまだ他にも盛り沢山あるので、
本当に不安になり、押し潰されそうになります。
その度に、いちいち落ち込んでしまう。

ちょっと、精神的に追いつめられ過ぎたので、
気分転換に駅にあるドトールまで出かけることに。
自転車なら10分弱だけど、今回はあえて、歩いていきました。
クラシックバニララテを飲む。
この甘さが、疲れたこころにはちょうどよいのです。
読みかけだった本を読んだりして、しばし休憩。だいぶリフレッシュ。

街灯が美しく見えた、
そんな帰り道を歩きながら、
僕は、もっと、強くならないと、タフにならないと、と考えました。
なにかを決断する強さ、信じる強さ、想像力を形にする強さ、
大切なものを守る強さ、落ち込みを受け入れる強さ、
そして具体的に、体力的な強さ、etc…。
そういったものをひっくるめてもっと僕は、タフにならないと、
このNEWアルバムを完成させることはできないと思います。

あわてずに、一歩一歩。





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てん 、 - 2005年02月21日(月)

クラムボンの新しいアルバムが楽しみな今日この頃。
ちなみに、前々作の"id"は、曲調、音の質感含め、
本当に僕の大好きな作品です。

僕は、サウンド&レコーディングという雑誌が好きなのですが、
(別にそんなにオタクな雑誌ではありません・笑)
今回の表紙はクラムボン。

5.1chサラウンドMIXなどが盛んに騒がれている今の時代、
なんと今回は、
モノラルMIXだそうです(2枚組で、片方は益子さんによるステレオMIX)。
すごいですね、どんなMIXになるんだろう。

ミトさんの考えることは、いつもすごいなぁ。
髪型もなかなかすごいけど(笑)。


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2/18新宿mable - 2005年02月19日(土)

喉の奥の口内炎に加えて、風邪もさらに悪化して、
今日のライヴは、どうなってしまうのかなぁ、
と相当な不安を抱えながら、新宿mableに向かいました。

しかし、到着すると、イベント企画者のCRJの方々が、
素敵な表情で、出迎えて下さり、これはもう、
風邪がどうこうとかいってられないなぁ、がんばらないと。
と、そんな気持ちになりました。

でも、心では、そう思っても、喉の具合は悪くなる一方。
そこで、「超強烈メントールのど飴」を一度に2,3粒口に入れる、
それを繰り返して、喉を麻痺させてしまおうという作戦(笑)。
(危険ですので、良い子はマネをしないように・笑)。

そしてライヴ本番では、力を出し尽くすことができました。
(もちろん反省点は、いつものごとく・・・、なのですが)
歌声は、良くも悪くもいっぱいいっぱいな感じでしたが。

演奏後には、「かれた森川の歌声がかなりエモかった・笑)」と、
何度も言われてしまいました。。エモ、うーん、エモかぁ(笑)。
まぁまぁ、この日限りの貴重なemoなeuphoriaということで(笑)。
そういえば、1st"floral dew"をリリースした時の、
どこかのレコード屋さんが試聴機の所に書いて下さったレビューで、
「emocore meets radiohead」という、なんとも、微笑ましい(?)、
フレーズを思い出しました(笑)。

今回のイベントは、さまざまなタイプのバンドが出演したのですが、
どのバンドも素晴らしく、それぞれ個性的で、
その”個性的”、というポイントにおいて、
それぞれがつながり合い、素敵なイベントでした。
とても素晴らしいイベントに出演させてくださったCRJのスタッフのみなさま、
本当にどうもありがとうございました。
そして、mableに足を運んで下さったみなさま、
本当にどうもありがとうございました。

なにかご感想などございましたら、
お気軽に掲示板の方にでも書き込みしていただけましたらうれしいです☆





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喉の奥 - 2005年02月16日(水)

今週は、毎日、朝からスタジオに入っています。
「今日も朝早くからおつかれさまです」
とスタジオの方は、声をかけてくれるのです。
昨日のスタジオひきこもり10時間は、あっという間に過ぎました。
音作り(アンプセッティング、マイクの位置など)が、
やっと良い感じでできて、部屋の雰囲気にもなじんできた所で、
残り時間は、あとわずか、という感じでした。
ギターアンプを、ちゃんとした音量で鳴らせる環境が身近に欲しいなぁ、
と感じる、今日このごろ。贅沢な話かな。

そんなこんなで、毎日スタジオ&アルバム制作による、
生活リズムの大幅な崩れにより、やはり体調を崩してしましました。
軽く風邪気味。
ひどく疲れがたまると、睡眠時間がとれないと、
口内炎ができやすくなる体質なのですが、
今回は、なんと喉の奥に大きな口内炎。。
唾液を飲み込むたびに震え上がる程の激痛で、
風邪で喉をやられたかなぁ、と、夕方病院にいってみると、
なんと、その原因は、口内炎だったのです。
お医者さんも、「これは相当痛いよなぁ、点滴をうつ人もいるくらいだよ」、
と仰っていました。

でもでも、こんなことで、やられていてはいけません。
18日の大切なライヴ、素晴らしいものにしたいのです。
スタジオリハも、かなり良い感じです。新曲もとても良い。
がんばるしかないのです。

こうなったら、僕のあまり好きではない言葉、似合わない言葉を使わないと。
「気合いで治す」(←笑)。気合いって、なんだろう?

するべきことは沢山あるけれど、
今日は、もう思い切って、早く寝てしまおうと思います。



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家出少年 - 2005年02月14日(月)

18日にeuphoriaが出演させていただくCRJのイベントにて、
配布する新曲がやっと仕上がりました。
このことについては、この後メールマガジンで、書きたいと思っています。

一曲できたからといって、のんびりなんて出来るわけもなく、
明日は、朝から、10時間スタジオひきこもりパックで、
エレクトリックギターの録音をしてきます。
山中湖で録音してきたテイクに、さまざまなギターフレーズを重ねてきます。

今回は、安定性などさまざまな理由から、ノートパソコンではなくて、
家にある、でっかいデスクトップのパソコンを運び込んで録音してきます。
それに加えて、他にも数本のギター、VOXアンプ、
エフェクター、マイクプリなども持ち込むので、
ちょっとした引っ越し気分、、、というよりは、
家出少年という感じ(笑)。

良い音でギターを奏でて、良い音で録音してきたいと思っています。


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“出会う” 感覚 - 2005年02月11日(金)

しょうたvoiceにも登場していますが、
生まれて初めて、早朝ラーメンというものを体験しました(笑)。

深夜スタジオのリハを終えたのが、朝4:30。
その帰り道、ずっと前から気になっていたラーメン屋さんへ。
お昼にリハをした帰りもそのお店の前を通るのですが、
その時は、お店は真っ暗で、
深夜、というか明け方に通ると、なぜか営業している。

そんな不思議なオーラに誘われて、
ついにお店の中へ(半年以上も前から気になっていたのです・笑)。

おばさんがひとりきりで切り盛りしている。
雰囲気のあるおばさんです。かわいらしいおばさんです。
ちょっとしたことで会話がはずむ。
たかが、ラーメン屋さんでのひとときでしたが、
僕には、“出会った” 感覚がありました。

今の時代、こういった ”出会った” 感を味わえる瞬間って、
とても少ないように思います。
おいしいお店とか、きれいなお店とか、
そういった所は、多くなっていくけれど、
もっと、こう、人のあたたかさのある、お店、
そんな ”出会った ”感の味わえるお店が増えていくといいなぁ。

そんなわけで、euphoiaは、また、
あのおばさんのラーメン屋さんに行くのです。

「お兄ちゃんたち,また来てね〜」
というおばさんの声が、今も、こころに、しっかりと残っています。





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18日に向けて - 2005年02月09日(水)

2/18の新宿mableでのライヴがだんだんと近づいてきました。
この日は、CRJというグループの企画イベントでして、
ご存知の方も多くいらっしゃると思いますが、
このグループは、
学生のみですべてを運営している歴史あるグループでして、
「いい音楽を学生自身で探し出し、それをリスナーに届けていこう」、
という、なんとも素敵なコンセプトのもと、活動されています。

そのような方々にeuphoriaを呼んでいただいて、とてもうれしいです。

そして、このイベントでは、
出演アーティストの音源を収録したCDRを配布するそうなのですが、
そこで、僕たちeuphoriaは、なんと、今制作途中の新作アルバムの中から、
1曲、収録させていただこうと思っています。
今、がんばってがんばってその曲の作業を進めています。
まさに、できたてほやほやの状態を聴いていただけるということで、
ワクワクしています。
アルバム発売まで、まだ、だいぶ時間がかかりそうなので、
まちきれないよ〜、という方がいらっしゃいましたら(笑)、
この機会にぜひぜひぜひ。
この日のライヴでは、新しいアルバムに収録予定の曲も、
多く演奏したいと思っています。
チケットもいつもより若干リーズナブルですし、
どうぞこの機会に、みなさま、足をはこんでいただけましたら、
とてもうれしいです。ぜひ〜☆

しっかりとリハーサルを積み重ねて、
よい音を奏でたいと思っています。


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光射す、穏やかに - 2005年02月06日(日)

歌の録音に、相当、苦労しました、丸々今日一日中。
「さぁ、うたうぞ」と思って取り組んだのがとても久しぶりで、
その作業に、しばし混乱していました。

ライヴの時は、がんばって大きな声を出さないと,
PAのシステム上、お客さんには、届かないので、
最近は、強く、大きく、歌うスタイルをトレーニングしていました。
その感じで、午前中に、
すごい頑張って声を張り上げて歌ってみたのですが、
どうもしっくりこない。強いんだけど、伝わるものがない。

少し、外の風にあたってリフレッシュ。

家に戻って、午前中に録ったテイクを聴いてみて、
なんだか気分が悪くなったので(笑)、全消去。
これは、僕じゃない、そんな感じ。

ガラッ、と歌い方を変えてみた。
優しさを大切に、でも、その思いの中には、しっかりとした強さがある。
そして、ひとつひとつのことばを大切に。
そんなイメージで、歌ってみたら、
不思議と素晴らしい歌声を奏でることができたのでした。

考えてみれば、歌う時に大切にしたイメージは、
普段の僕が、大切にしている感覚でした。

本当によい曲に仕上がってきました。
早くみんなにお聴かせしたくてうずうずいてます、今日この頃。笑。




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鶴の恩返し - 2005年02月02日(水)

提出物を出すために、久しぶりに大学へ出かける。
今は大学の図書館にいます。

電車の中で、MIX途中の音を聴きながら来たのですが、
いやー、ほんとに良い感じです。素晴らしい感じ。
明らかに、今までとは別の次元にきているようです。

今日は帰り道、渋谷でちょっと良い感じのマイクを購入予定。

僕は、普段は結構適当なことも多いのですが(O型特有の感じ・笑)、
こだわるところは、とことんこだわるというか、
言う事を聞かないと言うか(笑)。
なんのお話かといいますと、
今回の山中湖レコーディングでは、歌録りを全くしていないのです。
どうも人前では、よい歌を録音できないのです。
ですので、歌は僕の部屋でぜひとも、とお願いをしたのです。
"silent roar"の時も始めエンジニアさんの所で歌ったのですが、
録り音そのものは良くても、テイク自体がなんだかよくない。
結局、すべて僕の部屋で録りなおしたのでした。
やはり、中学生の時から宅録少年(笑)だった僕は、
その環境に慣れきってしまっているようです。
それに加えて極度の恥ずかしがりやさん(笑)。
今回も歌録音は、部屋に隠れて、
鶴の恩返し状態で行われます(笑)。

そして、今回は、ドラムもベースもギターも、
今まで以上に素晴らしい音なので、
それに負けない、よいマイクを探しに行くのです。

防音室にて、じっくりマイク音出しOKな楽器屋さんで、
色々試してみようと思います。

暖かみのある澄んだ音のマイクを求めて。






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