なだらかな坂道を、ゆっくりと昇っていきたい。 少しでも、前進していきたい。 壁にぶつかっても、乗り越えて。
けれど。
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壁にぶち当たることがあるなら、 わたしは上らないで足元を うろうろしているだけのような気がする。 時間切れになるまで。 登っていく人達の視界から逃げるように。 登る人達を、見ないように。 しかして、そこから違う山を目指すこともなく。
子供を産んで育てているうちにいつの間にか年を取って、 そして寿命が来るような。 そんな生活の方が性に合っているんじゃなかろうか。
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ルールを作るのは難しい。 話し合いをしても、どこからかケチが付く。
ついでに、なんか関係ない部署の人がしたり顔で文句を付けに来る。 規程を読んでない人に文句を付けられても困るのである。 用語から説明しなきゃいけないの?みたいな。 日頃、頭を使えと言うなら、そのお利口な能力を使って法律の理解をしてきてからにしてくれないのか?とか。 初めから、文句を付けるためだけに其処にいる人のために、お昼休みにまで嫌な思いをさせられるのかよ。 能力があるのだから、上司の指示を無視しないで会議に出て発言して相手を納得させて自分がやりやすいようにしてくれよ。
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