浪漫のカケラもありゃしねえっ!
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鈴鹿で日本GPもあった10月だったっちゅーに、ちっとも日記書いてまへんがな。GPの録画ビデオ見てフテ寝したり(こらこら)、DVD見て恋に落ちて(をいをい)睡眠不足になったり、風邪をこじらせて衰弱したり、とまあいろいろあったんだけど、あまり理由にはなりまへんね。 日づけ変わるまで、10月31日が何の日だったか忘れてたし。 オレって、ダメじゃん。(−−;) ...うん、忘れちゃあかんのだ。
1999年10月31日。私は、大切なドライバーを失った。 あれから、6年がたつ。 あの日、F1では鈴鹿でエディがタイトルを得る事が出来なかった。 ミハエルは骨折から復活を果たしたばかりだった。 あの年、ミハエルの骨折ですべては終わってしまうかと思ったんだ。 フェラーリがタイトルを得る機会があるとは思えなかった日々があった。 その後やってくるフェラーリの黄金の日々がこれほど長く続くと予想した者はいなかった。 あの日、私のレースを見る視点は、否応なくかわってしまった。 大好きなレースで、大切な人を失うかもしれない。それが私をたじろがせた。 グレッグと同い年だったラルフは30歳になる。 ドライバーとしては、もうベテランって年だよな。 あの時、マシンが芝で挙動を乱さなければ...。 何度そう思ったことだろう。
大切な人がいて、その人が全力を尽くして戦うことができること。それを見つめていけること。 それがどんなに大事なことか。 どんなに嬉しいことか。 わしらは知っている。
2005年10月01日(土) |
MotoGPを舞台としたドキュメンタリー映画「FASTER」 |
ユアン・マクレガーが事故死した加藤大治郎を語る映画、日本で1日のみ公開 ...というニューストピックを見つけてリンクにとんでみたら、MotoGPを舞台にしたドキュメンタリー映画が新宿テアトルでレイトショー公開されていたらしい。
「FASTER」公式サイト
この映画の特別編「FASTER & FASTER」は、2003,2004年シーズンを描く。 加藤大治郎の事故に触れずには通り過ぎることの出来ないシーズンだ。
「FASTER & FASTER」が劇場で公開されるのは、10月1日のみ。 整理番号付き当日券は、劇場窓口で午後5時30分より販売開始 午後11時45分 開場 午前0時 「FASTER & FASTER」上映 午前1時 加藤大治郎についてのトークショー 午前2時 ナムコ「MotoGP4」ゲーム大会(参加者は募集しめきり済) 午前4時 「FASTER」上映
上記のタイムテーブルで上映&イベントが行われる予定。
...大治郎ファンには、ゲームは興味ないかもと思うけどな。(−−;)
予告編を見てみようとつなげてみたら、派手なクラッシュ映像と明るい音楽のノリにギャップ激しかったけどね。 接続の最中、あれこれ思い出して、涙が止まらなくなったよ。予告編映像見る前から泣いてどうする。 私が大治郎君を見たのは、日テレ系の番組の中だった。若くて明るいお兄ちゃんだな、元気のいい子が出てきたな、そう思ってた。 それは、突然のニュースだった。多くの人が回復のニュースを待っていた。祈ってた。 心乱れる、苦しい、一週間。 それを思い出した。 彼が逝ってしまった後も、サーキットを走るマシンの軌跡は鋭く美しく。 どうしようもなく魅了される気持ちを。その美しさゆえに、胸を裂かれるような痛みと悲しみを。 そのとき渦巻いた混乱した感情を、思い出した。
失った、もうひとりの人を思い出した。 彼を愛する人々の目の前で、若い命を失った人のことを思い出した。 粉々に飛び散っていった、青いマシンを思い出した。
それでも、そんな哀しみの後でも、レースを愛し魅了され続けている。
悲しい。悲しい。愛しい。愛しい。 彼がもう存在しないことが、悲しい。 彼が教えてくれた、レースという世界が愛しい。
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