浪漫のカケラもありゃしねえっ!
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2005年02月28日(月) |
NHKの番組はけっこうマニアックなツボをつくのだ |
先日NHKのスペシャル番組を見た。病気で尾ヒレを失ったイルカのために人工尾ヒレを作るというお話である。ハイジャンプまでするイルカちゃんのキック力にも壊れない人工尾ビレを製作するにはいろいろ苦労なさったようだ。 スペシャル番組では『タイヤメーカー』としか紹介されてなかったけれど(NHKやからなあ)、製作にあたった技術者さんの帽子に見覚えのあるロゴ。 あっ、BSさんやん。(^^;) こういうお仕事もしてはったのか。流体力学とか、本体(イルカやマシン)の持ってるパワーを確実に(水や路面に)伝えながら、いかに壊れないで動作させるかとか、共通点がなくはないなあ。 ジャンル関係ない番組だったのに、帽子のロゴひとつで浜島さんや菅沼さんの顔を思い浮かべてしまうワシである。 ビバンダム君をちまたで見かけるたびに、デュパ爺の顔が浮かんだりするしなあ。 彼らの活動を見てるうちに、親近感がわいたり技術や品質への信頼度が変化したりしてるんだよな。 F1がワシらの頭に送り込んだイメージというのはなかなか侮りがたいのだにゃー。
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夜中に「BSマンガ夜話」が地上波放映されることは多いが、「BSアニメ夜話」というのがあったのは初めて知った。 「〜夜話」は、物語を、その絵を、マニア達がマニアックな観点で語っていくのである。その分析の中に、興味深いキーワードが出てくる場合も多い。 「アニメ夜話」、素材は『機動戦士ガンダム』。見るしかないよな。(笑) あ、小谷真理さんが出演してる。SFMでこの人のSF評論をよく読んでたっけ。 ...やはり面白いキーワードが出てくる。 「シャアはすごくマッチョな人で、女性に役割(ジェンダー)を押しつける」そういやあ、シャアはそーだったよなー。ララアにも、セイラにも、その役割を限定しようとする言動をしてた。 「ララアはかしこいなあ」...って、あのセリフなんか、ちょっとどうよって優越的なニュアンスがあってさ。そんで、それを受け入れてるララアを見てると、どうにも苛立たしい、悲しい気持ちになってしまったのかもしれないな。 その後の物語はどうかわからないけど、ファースト『ガンダム』のキャラいうのは、女性兵士や女性キャラ多いのに、けっこうジェンダー意識も強いのな。男は強くなければ、女子供は銃を持っちゃいけない、守ってやらなければ、などなど。 ホワイトベースではまだ大人になりきってない情けない坊や達が多くて、そう生きようとしながら失敗し続けるんだけど。 シャアはすでにジオン軍のエースであり、かつジオン家の末裔であって、その役割を自分に課することを意識して動いてる男。そう、どうしようもなく、男なんだよな。 英雄で王子様で仇討ちのため暗躍なんやから、貴種流離譚の主人公の王道だ。 妹のアルテイシアには、その役割を期待していない。ララアというニュータイプの才能を持った娘には、ときには羨望を感じている気配。ジオン家の末裔として、ニュータイプという存在へのこだわりだとか、仇討ちだとか、周囲に期待されるであろう動きを密かに果たそうとしている。...そういう発想、地面で人類が育ててきた価値観にそった思考が、すでにニュータイプじゃないんじゃん、と思っちゃうんだけどさ。たぶんシャアは、自分のニュータイプ的な部分に、自分自身で限界を設けてしまってるんだ。 優れた物語というのは物語元型にそった力強い骨格を持っている。「15少年漂流記」なビルディング・ロマンであるし、シャアの貴種流離譚でもある。 男らしさ、強さや逞しさ、忠誠心、信義、そういうものは戦いの物語には不可欠の要素で、『ガンダム』の世界に力強さを与えてる要素だ。そして、女性がただの物語の華=守られるべきだけの存在ではなく、同僚兵士として対等以上の戦士であったことは、『ガンダム』をリアルな近未来の物語と感じさせる要素だった。 ミノフスキー粒子はロボットでチャンバラをしたかった「富野フ好きー」粒子で、ニュータイプは後から考えたものだったという。スペースコロニー、独立戦争、超能力者、こっちはSFスキーの王道なんだよなー。
そんなことを考えながらも、懐かしい映像に心は震えるのさ。 シャアの池田秀一さんの声は、耳に残るんだよな。ぞくぞくっと心をかき乱すような。なんて印象的な声なんだ!と当時思ったもんさ。あの人の声がシャアのキャラクターに与えた力は大きいな。 『ワンピース』でシャンクスの声聴いた時もすぐわかったもんね。
『ガンダム』という物語は、予想をはるかに越えた長命を勝ち取ってしまった。 宇宙戦争という舞台に、さまざまな物語や要素をぶち込むことが出来る。ひとりのキャラの背後に、ひとつの小道具の背後に、語られなかった物語がかいま見える。そう、ガンプラの世界にも、そこにしか登場しないキャラがあるという話だ。 そういう世界だからこそ、多様な視点で思い入れることが出来る物語だったんだ。
『ガンダム THE ORIGIN』を最新刊の8巻まで買い揃えたさ。 これだけの年月が経って、安彦さんの絵によって『ガンダム』が再び語られる。 安彦さんによるエピソードの取捨選択。物語をまとめるための解釈の微妙な違い。それがなんともたまらない。 安彦さんは『ガンダム』放映後半に倒れた。時間がなくて、ララアというキャラクターを理解できなかった、ついに共感を持つことが出来なかった、と言っておられたことがある。そのララアの物語を、いかにしてつづっていくのか。興味深いよなー。 しかし、まだ舞台はジャブローだよ。先は長いじょ。 うわー、スレッガーがGM小隊率いて出て来たよ! うわーん、スレッガ−さ〜ん!(号泣)
たいへん遅くなりましたが、KIM様、ありがとうございます。 『IROCってナニ?』と悩んでいた私にメールをいただきました。IROCはアメリカのさまざまなレースカテゴリーで誰が一番速いか決めるワンメイクカテゴリーなのだそうです。ブーデ君もCARTを続けながらそちらに参戦しはるとのこと。 メリケンのレースはいろいろあるんですなあ。楽しそうなイベントです。
サイトやっていてよかったなあ、日記書いていてよかったなあ、と思えるのは、やはりいろんなお人から反応をいただけることです。更新がなかなか出来なくなって申し訳ない限りですが。 ネット世界にはいろんな人がいてはります。ネット世界を愛して仲間達と共有するものを豊かにするよう努めてくださる人。ネット世界を利用して故意に人を傷つけようとする人。想像力の貧困・感情移入能力の欠如ゆえに、愚かにも人を傷つけてしまう人。 私は、後者にはなりたくないのよなあ。
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開幕まで後1週間を切っちゃいましたね。うわあ、新車も出てきたし〜! ...ってぜんぜん開幕の用意してない自分。ダメじゃん。(滝汗) 今さらながらにドタバタとニュースサイト巡りしております。 トーチュウF1サイトが有料化してやがるしよお。(-_-;) 気軽に無料で楽しめる所がないと、新しいファンが増えねーですぜ。
ラルフが来日。トヨタのイベントに出てくれてます。 年齢を重ねて、ますますお兄ちゃんに似てきた感じ。性格が似てきたかどうかは疑問やけど。(笑) トヨタさんがどれほどやってくれるか、今年はまずそれに注目。 F1界はトヨタさんの目論見以上に手におえない化け物でありますゆえ、たいへんよ、きっと。ラルちゃん応援団でトヨタ応援しなきゃならないこの身をなんとかしておくれ。(^^;)
FORMULA WEBさんを見に行ったら、ジャックとジルのヴィルニューブ親子に関する映画がハリウッドで製作予定だとか。(CART好きの私としてはやはりヴィルヌーブでなくヴィルニューブと呼びたいのだよ) うむ、まあ、史実があるゆえに『ドリブン』みたいにはなるまいね。ジャックの性格形成についてお父さんの影というのはとても大きいんじゃないか。それを見せてくれるかもしれないな、と。それが希望ですかな。
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