浪漫のカケラもありゃしねえっ!
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2002年04月30日(火) |
憂国詩人/モテギの祝福/ルーベンスに愚痴をこぼされる夢 |
ここのアクセス解析は、オモロイですな。「心電図」を検索しててウチにたどり着いたお人がいらっしゃる。....「心電図」ってのは意外でしたな。 そういう私も、検索の途中にどんどん目的から脱線することがありますけれど。
もうじきやってくる端午の節句。今日は、タイムサービスの柏餅を食しました。長いこと菖蒲湯もやってないや〜。(花菖蒲とアヤメって、どこがどう違うんだろう?) 端午の節句は、春秋戦国時代の楚の政治家であり詩人であった屈原を悼んで始まったそうです。龍船競争は国を憂いて身を投げたこの人を探して漕ぎ寄せた船から始まり、霊を慰めるためにチマキをその淵に投げ、紙の鯉を作ったのだと。 屈原の『国殤』という詩を、何度か漫画や小説の中で読んだことがあります。(引用しようと思ったら、資料が出てこないや)敗戦の戦士達を悼む詩で、原語での音韻を知らないから詩を完全には味わえていないだろうけど、簡潔な言葉の中に烈しく痛切な光景が浮かび上がります。『架空OP』を書くとき、時折この詩を思い出すんです。 漢詩の書き下し文というのは、朗々と詠うがごとく脳裏に響きわたってくる。そして、漢字という表意文字が生み出す視覚的な美。それは、文字の持つ魔力そのものです。 古い時代の詩のそれぞれの形式の中に生まれるリズム。英語の歌詞の中に自ずから生まれるリズム。 短い簡潔な言葉の羅列であるのに、光景が幻視される瞬間。それが私にとって理想の姿の詩なんです。
今夜は、ヴァルプレギウス・ナハト。これは魔女達がブロッケン山頂の集う百鬼夜行の夜。メフィストフェレスがファウストを誘惑する物語は、ここから始まったはず。 翌日の5月1日は、ヴァルプレギウス祝祭日。イギリスの方では、たしか5月1日はメイ・クイーンを選ぶんじゃなかったっけか。同じような季節の祝祭って、ルーツが似てる場合もあるけど、向こうの聖人の偉業となるとよくわからないからなあ。
物置に面した窓があまりに汚れていたので、洗剤かけてみた。ダメだ、汚れがはりついてら。柄つきのスポンジでゴシゴシこすると、とんでもない汚れが流れ落ちてきた。ムキになってこすってたので、物置の猫達が何事かとパニックになる。 そこで判明した事実。外側より内側の方が汚れてた。うひー、なんてこったい。台所からの油まじりの蒸気やタバコ・お線香・お灯明の煙、石油ストーブの油煙、そんなものでも長期間たまると雨風が運ぶ土埃より汚くなってしまうらしい。同じ部屋にある磨りガラスの扉や窓も、磨いてみるとかなりキレイになりそうだ。 キレイになった窓からの物置丸見えの光景に、少々驚かされる。夜中になると明かりや人影を反射して、寝ぼけマナコでビックリしたのだった。
●ちょっと気になったニュース 尾張正博さんのGP Diary、モテギでのトヨタ優勝を祝福しにきたホンダの人の話。 ミナルディがポディウムに上げてもらった話も、ジンときたけどさあ。こういう話聞くと、サーキットに流れる暖かいものを感じます。レースの苦労と喜びを知ってるのは、同じ世界に身を置く人達なんだって。
ラルフのトラブル、コースアウトしたのにチームにはちゃんと言わなかった様子。ヘッド親方、コミニュケーションがとれないと、どうやらお冠のようす。 うーん、機嫌が悪くなると、喋りたがらないタイプかもしれないけど。マジそんなことしてたら、やばいよ、ラルフ。
モンちゃんにひかれたクルー、つい反射的に足でマシンを止めようとしちゃったんだそうな。....ってアナタ、ラジコンカーじゃないんだから。(ラジコンでもたまに人の足ひきますぜ。イタイですぜっ)
モンちゃんについて、ベルガーがエンツォ翁に会わせたかったなんて言ってます。たぶん気に入るタイプだろうって。でも「ドライバーがどう見えようが、何をしようが、何を言おうが、勝ってる限りは気にしない人だった」とも言ってるけどね。 ベルガーさんたら「ミハエルのファン」だって。えーと、以前そんな話は聞いたことがないような?
ジョーダンにVWがエンジン供給説。ホンダが2チーム供給をどうするかという噂のバリエーションと思うけど。アロウズにMGローバーが接近の噂もあったっけな。(MGローバーはCARTの方に参入話が出てたはず) 自動車メーカー間の競争色が強くなったから、ますますこういう噂が出てきそうだわ。
●ルビーニョが愚痴をこぼしていった夢 法事で親戚が家族そろってたくさんやってくる夢を見た。家中を子供達が走り回る。やたら腕白で行儀の悪い子供の鼻をかんでやってたら、ルビーニョの息子達だった。(なぜか3人もいて、一目でわかるくらいデコがそっくりなのだ) 「すみません。家にいてやれないもので、しつけられなくって」と、あのオズオズとした顔つきで謝られる。親戚がごった返す中に、窮屈そうに身を縮めてきちんと正座してるのが、育ちがよさげで気弱な感じ。 「あら、この子達そっくりじゃないの、このへんが(もちろんデコのことだ)」と、話をそらして機嫌をとる。 頭をかきながら「いやあ、この頃つらいんですよね、仕事が」....そりゃあそうだろう!と夢の中で思いながらあいづちを打ってると、「....やめちゃおうかなあ」なんてうるんだ声で言い出すルビーニョだ。「ちょっとお待ちなさいよ。早まるんじゃないわよ」となだめる、わたしゃ、すっかり親戚のおばさん面だわい。 なぜかその後は、友達とメガデスのこと話してたり、モックン主演のサスペンスミステリー戦前探偵小説風になったりしちゃったんだけど、よく覚えてないや。 メガデスのムスティンがしばらくパパ業に専念ってのが頭にあって、場面移っちゃったんだろうなあ。
.最近は気の毒な不運続きのルビーニョ。ナンバー2についての架空OP練ってるところだったから、夢に出て来るくらい気になってたかな。夢の中でも泣き虫と認識されてるらしいゾ。 今からあきらめてヤサグレんでくれよ。>ルビーニョ 元気で刃向かってくれないと、エースの方も困っちゃうよ。うーん、たぶん今までのチームメイトで、一番ミハエルに気を使わせたセリフ言わせてるんじゃないかい。
2002年04月29日(月) |
日記デザイン変更/F1タクシー/TAG Heuerの広告 |
日記の日付や題名が読みづらい印象だったので、色とサイズをかえてみました。ついでにリンク色や投票ボタンも変更。 ソースを見てちょこちょこ変更して貼りつけたり、気軽にカスタマイズできるのは便利ですわ。 好きな色というと「CYAN(#00FFFF)」を真っ先に選んでしまいがちな自分。今回もリンク色にしてしまいました。 光の3原色は「シアン#00FFFF、マゼンタ#FF00FF、グリーン#00FF00」になるんだっけ。あー、もう記憶がおぼろだわ。ボケが入ってる。 色の3原色、「レッド#FF0000、ブルー#0000FF、イエロー#FFFF00」こちらもFFと00なんだわね。RGBコードに並ぶFFと00になんとな〜く法則性。
肩がこって疲れると思ったら、昨日MAC周辺を掃除したときにディスプレイの位置や角度をずらしてた。使いながら調節しては、また位置を直してみたり。いったん気になりだすと、どうも落ちつきません。 押さえてみると、肩よりも肩胛骨のあたりがこってる感じ。作業姿勢で負担がかかってるあたりだな。軽く腕上げ腕まわし運動などしたり、ツボを探して湿布薬を貼ってみる。 肩胛骨のあたりには手が届くけれど、シワにせずに湿布薬を貼るのはなかなか難しい。狙いを定めてそーっと手を伸ばしてるうちに、違う部分や指に貼りついちゃったり。うーん、背中に目がほしい。 っちゅーか、事務仕事のたびに肩や背中や腰のこることが多いから、背中部分を取り外して自分でマッサージしたいですわ。口内炎はすっかり治ったけど、肩こりとのおつき合いはまだしばらく続きそう。
スペインGPのヴィクトリーラン、ラルフに乗せようかとミハエルが寄っていったんですよね?(地上波では映ってなかったようで。ああもう、放送前フリの長さがここらへんに響いてるかなー) 去年のドイツGPは兄さんのこと気づかなくて(近眼のせいなんかい?)、「でも乗せるのって禁止されてたよね?」なんて言ってたラルフ。今季はお兄ちゃんと直接のライバルになっちゃったし、ラルフは悔しがっちゃうタイプだから、ますます拾ってもらう気にならないのかもしれない。「よせよ、兄ちゃん、かっこわるくてはずかしいからさあ」なーんてね。 リタイヤがたびたびあっちゃ困るけど、一度くらいは兄弟が相手のマシンに乗っけてもらって満場の喝采を浴びながらパルクフェルメに帰ってくる姿を見てみたいな。 クルサードだってミカ拾って帰ってきたことあったし、ミハエルの方はマシンに友達や弟を乗せるのは当たり前の感覚でいるよね。 サイドポンツーンにもリア方向に角度ついてる華奢なF2002に、どうやっておしりのでかいラル坊がしがみつくか、想像図は笑えそうだけれど。....きっとその話でしばらく弟をからかっちゃいそうなお兄様。そこまで考えて拒否したのか、ラルフ?
TAG Heuerの広告、クルサードバージョンになってますね。偶然ネット巡回中に、彼の画像がだんだん大きくなる動画広告を見たんだけど、なかなかかっこよかったです。 こちらを見つめる彼の目がぐぐっと近づいてくる。コンテンツ見るの忘れて、しばらく見ほれてましたよ。 雑誌の方の広告でも、瞳の虹彩の色合いまでキレイに撮してますね。TAG Heuerの広告は、ミカもかっこよく撮ってたなあ。うーん、カメラマンやデザイナーの名前を知りたい。 いいなあ、こういう広告。F1の写真は、まず速報性。魅力的なショットを、現場でどう切りとってみせるか。でも、コマーシャルアートってのは、魅力的なモノにするためにどう演出するか、の世界なんですよね。他のドライバーの広告でも、こんな印象的なのを作ってもらいたいんですわ。 始終撮影される有名人にとっては「いいカメラマン=時間をかけずにいいショットを撮るカメラマン」らしいけど、ファンにしてみればそれこそ跪きたくなるくらい美しい1枚をじっくり撮ってほしいのがホンネ。その1枚を何年も大事に心の中に抱いていけるんですもの。
2002年04月28日(日) |
スペインGP/キーボードのお掃除/ウチのMACは重いのだ |
ミハエル兄さん圧倒的でしたねえ。 それにしても、いろいろ落とし物が多かったようですね。ウィングは落ちるわ、燃料規定違反でエディのグリッドは最後尾に落ちてるわ、しっかりしてくれよ各チームの皆様方。 モンちゃんはクルーひいちゃうし、なにかとトラブルの多いGPでした。大怪我にならなくてよかったべ。 フェラーリは、なぜルビーの方にだけトラブルが噴出するかな。兄さんがルビーの運をみんな吸い取ってしまってるんでしょうか。 運といえば、フィジコの不運さ、相変わらず。トゥルーリ君の不運は、ルノーが快調な分、少しはマシになってきてるんだろうか? みんなでどこか厄払いにでも出かけた方がいいんじゃないかと思ってしまう。 BARもジョーダンもリストラを行っているけれど、シーズン初めに人事をかえてその効果があらわれるのはいつになるのか気がかりです。 大猫のヘッポコぶりもどうなっていくのか。スピードも信頼性もないじゃん。泣くよ、オレ様だって。 やっと今季からアメリカの風洞じゃなく欧州に風洞持ったんですが、新しい風洞を効果的に使えるようになるのは時間がかかるでしょうね。 チームを大きくする時点で方向づけを間違えてしまったのが、いつまでも尾を引いている。
MACの周りをお掃除してるとき、長年の酷使にかなーり汚れてしまったキーボードとマウスもキレイにしようと思い立ちました。 埃や皮脂の油分で黒くなった汚れをどうするか。Mac専門誌で「キーをはずしてネットの中に入れて洗濯」などという記事を読んだことがあるけれど、キーをはずして元に戻すのを上手くできるかどうか自信もなし。(誰かやったことのある人いますか?) いろいろ考えたあげく、家具拭き用の洗剤をペーパータオル湿らす程度につけて拭いてみる。キーの間など細かいところに時間はかかったけれど、洗剤の湿りで油分をとかし乾拭きすると、黒い部分がなくなってキレイになるのがうれしくて、しみじみ磨いておりました。 キーボードの隙間には、折った紙を差し入れて埃をかき出す。マウスの中の部品やマウスパッドにへばりついた埃を削り取り、キレイに拭くとマウスの動きもよくなる。 本来の色調に戻ったキーボードを打つのは気持ちがいいもんです。
ウチのMAC、実は「シンゴちゃん」という名前をつけてます。これは買ったのがちょうどSMAPが好きな頃で、MACを使う部屋をかえて移動させた時にあまりにも重くて腰が抜けそうになったので。法事などで親戚が来るたびに、この移動を繰り返すハメになっちゃうのですけれど。 でかくて重いシンゴちゃんとナナオの17インチディスプレイと旧型のスキャナー、コイツらを抱えて狭い階段上がり降りしてごらんなさい。足を踏み外すか腰をいっちゃうんじゃないかとヒヤヒヤするから。 今度買い換えるときは絶対ラップトップにするんだー!と、大汗かいて、そのたびに心に決めるのですよ。 それより先に昔組んだローンやら借金返済しないと、買い換え資金貯める余裕ないんだけどさ。6年モノのマシンは、そろそろADSL全盛の世界にはつらいです〜。
2002年04月27日(土) |
日記引っ越し決行/音楽ページ更新/ロリーのマシン |
今まで書き貯めたモノや「ひとりごと」の一部も、思いきって移動させちゃいました。えらい時間がかかってしまったけど、捨てると「目標」と決めたことを忘れちゃいそうだし、大量の古い日記にタグ打ってUPするパワーなかったもので。改行位置の詰まってるのもそのまま。タイトルはわかりやすくかえただけで、パワーが尽きてしまいました。 以前の日記を読み返すと、やろうと言ってたことが未完のままになってるのがやけに多いのに気がつきました。 ううう、心の底から反省。少しずつでもやって行かなくちゃ。 「黒」が一番好きで落ちつく色なんですよなあ。まあそのうち、気分でかえちゃうかもしれません。デザイン変更の選択肢は広そうだから。
今日はモテギでしたねえ。雨が降らなくて、よかったよかった。 ニュースをチェックしてたら、CARTの開催が来季からどうなるか、IRLのトニー・ジョージが来てたのは開催の下見じゃないかとか、いろいろ騒いでるみたいですねえ。うーん、日本で本場のエキサイティングな走りを実感できるCARTのレース、なんとか続いていってほしいなあ。
スペインではフェラーリが快調のもよう。F2002のパワーはすごいなあ。 F1グランプリ特集5月号の特集のF2001とF2002の比較写真、しみじみ眺めてはため息をついています。 発表会の写真やTVでの印象ってのは、マシンの陰影がとんじゃって、細かい3次元曲線がわかりにくかったんですね。 野外の光でクッキリと撮られたF2002のフォルム。F2001のほぼ同じアングルからの写真と比べると、ショックを受けるくらいの違いでした。それくらい劇的な低重心化ですね。 リアの絞り込んだ曲線。よくもまあ、この華奢なラインでクラッシュテストに合格したものだ。 まるで体脂肪率を限界まで絞った長距離ランナーや、バンタム級に踏みとどまるために減量した後の力石徹か矢吹丈。(いやいや、真っ白に燃え尽きてもらっては困るけど(^^;)) ここまで極限に挑んでくれるとは、見ているだけで心臓が踊り、ときめいてしまいます。 絞り込まれ、贅肉をそぎ落としたフォルム、この攻撃的で優雅なライン。この3次元曲線は、官能的かつ感動的にさえ感じます。 F2002は、マシンカウルの周りの空気流をなんとしても思いのままに流れさせようとする思想が、素人目にもアリアリと見える印象もしました。 ロリー・バーンは、ほんとうに空力重視の人なんだなあ。
歴代ロリーのマシンのどこが好きかって、きりりと攻撃的なハイノーズだったんですよね。 ところがこれは、ドライバー達にとって、少々やっかいなドライビング姿勢を強いていたようでもあります。(アリクイノーズのF2001だって、ノーズの根本は高く持ち上がってたので。) 長い間シートが合わず腰痛持ちだったエディは、ジャガーに移籍した年「ローノーズなので楽になった」と言ってました。 移籍直後のルビーニョも、腰痛を訴えたり、足が踏ん張れないのでドライビングに少し苦労してると発言。最近では、レース中に足が痺れて困ったと言ってたっけな。 なぜかミハエルは、何も文句は言ってないようですが。もともと体力があってハイノーズな姿勢に耐えられるのか、ロリーのマシンに備えていっそうトレーニング三昧してるのか。 まあともかく、軽量化とハイパワー化のどこにバランスをとって信頼性を高めるか悩むごとく、空力重視のデザインの求めるドライビング姿勢とドライバーの体力の限界もバランスをとらねばならないのは道理。 セカンドドライバー人事が騒がしい昨今ですが、まずロリーのマシンに耐えられる体力がありそうかどうか、それも人選の着眼点になってくるのでは?と考えてしまいます。
ジオの規約をチェックしに行ったら、「3カ月更新ないと削除もあり」になっていた。えっ、こんなのあったっけ? あわてて音楽ページを更新。ツァーデートはしばらく前から出てたのに、怠惰な自分。画像軽くしなきゃ、まずいなあ。チェックしたら、まだ8MB以上スペースは残ってたけどさ。(^^;) Lycosのサービスにサインアップしたら、自動的にTripodのHPスペース12MBをもらえることを発見。解説のページをちょいとチェック。 どうやらジオと同じくWeb上から更新作業が出来るだけでなく、CGIも多少手を加えれば使えるようになってるらしい。 ポップアップ広告はうざったそうだけどなあ。トクトクのCGIについてのトラブルの話も聞くし、改造の必要はどっちもあるようだけど。サーバーは、どっちが軽いんだろう。これが一番の問題かも。
2002年04月25日(木) |
サイコホラーだかファンタジーだか妙な夢 |
また夢手帳がシリーズ化しそうだ。(^^;)
夢の中で、私は見知らぬ緊張状態の少女を救いたいと願っている。そのこの手放そうとしない何か(モノなのか観念なのか)が、非常に危険なのだ。 「この世に、なくさずに持っていられるモノなんてない。捨てずに抱えてる価値のあるものはない」私は自分のスケッチブックを破り捨ててみせる。相手の顔が和らぐ。私が捨てかけたものを回収しに来るのは、前に私の本やファイルを捨てた親類のおじさん達である。 他のファイルを捨て始めると、ファンジン時代や学生時代の住所録・名刺などが出てくる。バックアップはあるがHDクラッシュが怖くて捨てられない、と思う。(実際はPCの中にはそれらのデータは移していないのだ) 少女はどうやら込み入った謎の殺人事件の容疑者らしい。自堕落な母親。有力者で横暴な父が、この事件の被害者のようだ。 彼女を取材用事務所(タブロイドか?)の面々が囲み、事件の再現が始められていく。 目の前で誰かの首を絞めるごとく、わななく少女の手。私はこれを導こうとして、彼女にショックを与える行為をしたのだ。 突然、少女は、実は少年であったことに皆が気がつく。意識的にか無意識にか、自分を守るためにその誤解を利用していたようだ。 校内を袴の上に濃い上着を着た姿でさまよう少年。なるほど遠目で見れば、ロングスカート姿に見えないこともない。 彼は部内外の少年達にイジメをうけている。再現される映像からは、彼自身が相手を巧みに挑発しているのがあきらかになる。 再現映像の続きの上映を待っていると、クレジットはその取材事務所の名。私達が製作者なのだ。 予告映像は、ダークファンタジイな「美女と野獣」といった印象。話は、異世界流浪編にかわるらしい。 陶器の花の咲く草むら。アインシュタイン博士が、「不思議の国のアリス」のお茶会に出てきそうな陶器のポット入りの小人になって出てくる。そのけたたましさは、「バロン」に王様役で出てきたロビン・ウィリアムズのようだ。 陶器をはずすと柔らかいお腹を守れないので、つけたままでいることをすすめる。私達は手分けをして、少年/少女を追っていくのだ。 走ると、帽子がずれて気持ち悪い。安物だから、サイズの調節が出来ない。しかたなくツバを後ろにかぶって走る。 のどが渇く。手持ちのお金でどこまで追跡できるか不安になる。宿泊の分も考えなくては。後ろからおってくるおばさん(原因となった少女の親?)には追跡をあきらめさせたいのだ。とてもふたり分は持っていないのだから。
なんだかなあ。中学高校の時にイジメをうけてたのは自分なんだよね。キッカケになったクラスのボス連中は、剣道部もいたんだよな。両親の設定ってのは関係ない(あるいは祖父母達がモデルか?)けど、家族を憎んでた。男に生まれたかったとも思ってたよ。 まいったなあ。今頃になっても、まだ忘れてないか。
2002年04月24日(水) |
あの世の人と電話がつながる夢 |
ひるるひるるとベルが鳴る。今は回線が通じていない古い電話機の音とすぐわかる。 受話器をとると、相手は祖母である。もうひとつの電話は調子が変だから、こちらにかけたという。なるほど留守番電話がついてるから話にくいんだな、と思う。伝言を入れずに切る人が多くて、いつも困っているのだ。 祖母は、靴が買いたいから頼むという。黒いローヒール、サイズは21。(目が覚めて気がつくが、彼女のサイズでも私のサイズでもない。母のサイズに近い。)目に浮かぶのは、ずいぶんと若向きの靴だ。 彼女は、早くしないと、いいのが渡らない、配給されない、とくどくど続ける。「わかった」と言って、線がつながっている留守番電話の方をいじっていると、通話が切れる。 「あら」と部屋の向こうで、非難がましい調子の声がする。その黒いローヒールが似合いそうな、30〜40代の若やいだ祖母と目が合う。 まいったなあ、だけど、しかたないやんか。そう思っていると目が覚めた。
最近、毎日のように変な夢ばかりだ。気になるのでつい書き留めてしまう。 夢を見つめるのは、もうひとりの自分との対話のような気がする。(^^;)
2002年04月22日(月) |
アメリカ風サスペンスドラマな夢 |
毎日のように変な夢を見るなあ。口内炎が痛くて安眠できないんだろうか。
今回の夢は、60〜70年代のアメリカドラマ風。 主人公の黒髪の女性が、再婚した金髪の夫を殺人犯じゃないかと疑って怯えてる。自宅で子供を死産したところで、怒りのあまり夫がなにかしはしないかと逃げようとしているのだ。金髪の先夫の息子は、幼すぎて指をくわえ部屋の隅で見守っているばかりだ。 夫は怯える妻に近づくと、抵抗を封じて浴槽に運んでいく。暖かい湯が、彼女とまだへその緒でつながった青ざめた嬰児に浴びせられる。浴槽に半ば身を沈めた妻はまだ怯えたままだ。 やがて嬰児が動き出す。生き返ったのだ。夫は母子を抱きしめる。そして、くつろぐ夫の写真の静止画に画面は移り、ナレーションが入る。「彼女は、先夫に危害を加えた疑いを削除した」 場面は、スーツ姿のドラマの案内役にかわる。「このように、痛みを消す消しゴムやクレヨンは、お子さん達の成長に必要なものです。みなさんもお気をつけて」
....大団円の上にオチまでついたゾ。「トワイライトゾーン」かいなっ?(笑)
2002年04月21日(日) |
下半身の上半分って? |
また妙な夢だ。実は自分は、産まれたときに下半身の上半分がなくて大手術をして生き延びたと説明を受けてる夢。 下半身の上半分って、いったいどこからどこまでなんだ?(笑)
夢の中では、人体の断面図を見せられてどうやら腸が途切れてたと知り、「こりゃあ心臓に穴があいてた妹とはるわ。そうか、道理で虚弱体質だったはずだ」と納得。そんなん、ブラックジャック先生のような名医でないと直せませんがな。(^^;)
目が覚めて、下半身の上半分を考えてみる。ウエストから盲腸のあたりを考えてたのだろうか? 私の虫垂は切除済みだ。普通は虫垂炎になると、転げ回るほどの痛みや吐き気があるというが、私はそういうことがなかった。 痛みはまったくなく、食欲不振と軽い吐き気だけ。病気がちなのを家族が心配してなければ、腹膜炎になるまで気がつかなかったかもしれない。主治医の薦めで病院で白血球の検査をし、開腹手術をしたときには虫垂は破裂寸前だった。 母方の親族も父方の親族も虫垂炎の時は痛みで転げ回っていたのに、妹は同じように少しも痛いと言わず原因がわからないまま数日を過ごし、開腹したときには腹膜炎を併発して手遅れの状態だった。 私達姉妹のお腹の神経は、どこか変なところがあったかもしれない。そういう自覚があったせいだろうか。
祖母は狭心症、母親は弁膜症、父親は腎臓が弱かったというから、運動音痴でちょっと運動しただけで激しい動悸に襲われる自分も、子供の頃はどこか弱いところがあるんじゃないかと、すごく不安だった。まあこれは鍛錬不足だったんだよな。 大人になっていろいろ検査を受けたときに、腎臓の位置がずれる体質だから激しい運動はするなとか、低血圧と心電図でちょっと電位が低いとか言われたけどさ。ふだんの生活に支障はない程度だとわかって、かえって安心したくらいだ。 ガンや心臓病の家系ってのは食生活の影響が大きいんだと思えるようになった。 それでも今さらこんな夢を見るってのは、小さい頃に受けた不安や恐怖からはなかなか離れられないってことかね。
ひさびさに祖母の夢を見てしまった。入院寸前の状態なのにどこかに連れていかにゃならんからおまえが世話せいと、ばーさんの姉妹に説教食らってる夢。この人らの強権発動でオレの人生かわっちゃうんだなあとため息をつきつつ、反抗できない雰囲気は昔といささかもかわりない。 あー、目が覚めたら怖かったよお。ばーさん達姉妹は3人とも80越えるまで長生きしたけれど、5年ほど前に相次いで亡くなってるんだもんよ。
祖母を看取って以後、世間体とか血族意識とか、そういうモノに対する反抗心全開にしちゃったんだよな。彼女らのための役目は済ませたから、今度は自分の人生を生きたいんだ。 家族を不幸にするのは簡単だ。いつも皮肉や嘲りの刺をばらまけばいい。互いの怒りをかき立てればいい。 「おまえには幸せな夫婦の姿を見せてやれなかったから」と、母親が心配してたっけ。実際そうかもしれない。ときおり祖母とそっくりの気性や嘲りを人にぶつける自分に気がついてゾッとする。誰かを幸せにする自信なんてありゃしないよ。
どうすれば人を愛することが出来るのか、ときおりわからなくなる。 ちっちゃい子には、家族を嘲る姿ばかりを見せない方がいい。 何が愛情表現なのか、わからなくなるからさ。
2002年04月19日(金) |
光源氏と牛車レースと大江山酒呑童子 |
森でのチャット中、マダムと面白いお話になりました。 ミハエルを光源氏にたとえてたのですが。(平安朝の装束は、ドライバー達にも似合いそう) 「源氏物語」といえば思い出すのが牛車争い。いつしか、ピットで牛に給水、てぃふぉ衆がなだれ込んで牛やドライバーさらっていく話になってたのでした。(笑) 平安朝でさらわれるといえば、「大江山酒呑童子」。 でもミハエルならさらわれても泣きそうにないよねえ。いつの間にか誘拐者をこき使っていたりして。 ココから話が「ベルばら」にとんでしまうのがチャットの面白さ。 はい、もう、チャットはやめられませんわ。
2002年04月18日(木) |
ハーロックとドウジン生活の始まり |
けっこうマイナーな曲や知る人がいそうにない古い曲も替え歌にしてしまっている私だが、これはいくらなんでも、と思うモノもある。それが挿入歌だ。(宝塚版『ベルばら』は最近も上演してワイドショーでも流れたし、NHK地上波でもアンコール放映してたから書いちゃったけど(^^;)) Maxiさんちで『宇宙海賊キャプテンハーロック』や『銀河鉄道999』の話題となって、曲を思い出そうとしたら、エンディングは忘れているのに挿入歌の方はいくつか覚えていた。ほかに誰か覚えてる人がいるだろうか。
♪流れ行く流れ行くちぎれ雲、遠くなる遠くなる故郷よ/今ひとり旅立つ君は、銀河を越えて夜空の果てへ/きらめく星よ伝えておくれ、元気でいてと、さすらい人に/君が歩いたその道に、綺麗な花が咲いていました。(『999』挿入歌、歌は神谷明さんだったのだ)
♪星の果てをオレはさすらう/人はオレを呼ぶ、キャプテンハーロック、キャプテンハーロック、髑髏の旗を、旗を掲げ/明日のない海で、命ある限り、自由に生きる/オレの旗の下で、オレの旗の下で、オレは自由に生きる。(『ハーロック』挿入歌、太い男性コーラスだったべな)
♪昔むかし野原には、可愛い花が咲いていました/昔むかし人間は、優しい笑顔をしていました/ほんとうですよ、ほんとうですよ、信じないかもしれないけれど/それが地球だったんですよ、それがこの星だったんですよ。(『ハーロック』挿入歌、歌は水木一郎さん)
どうっすか? 歌えた人がいたら、拍手喝采。こんなに覚えてるのは、私が『ハーロック』や『エメラルダス』のファン(『ハーロック』は私設FCにも入ってたのだ)で、挿入歌集やラジオドラマのアルバムなんぞも買って聞いてたからなのね。『ガンダム』や『ルパン』の挿入歌などは、さすがの私も覚えてないもん。(^^;)
そいえば、最初のパロディ創作をしたのは『ハーロック』『999』のネタだった。 松本さんの漫画というのは、謎や語られない過去の匂わせ方は上手くって、でも謎解きはしてくれない。『999』のノベライゼーション(コバルトやソノラマ文庫で出てた)などで、謎の一端は分かっても、作家の描き方にそそられないところもあった。物語の全体像は、まるで彼の絵のごとく、朦朧と半ば闇の中にとけ込んでいる。それが想像力をかき立て、それぞれの人の中に浪漫をかきたてる要因でもあるんだけれど。 ちょうど進学した先で、ハーロックファンの友達が出来た頃だった。ひとりはコミケの常連で、山もオチも意味もなくたっていいじゃん、と笑って言ってた。ひとりは毎回読んで楽しんでくれた。松本漫画&映画のストーリーのミッシングリングに当たる部分のつじつま合わせに夢中になった。書く「余地」がありあまるほどある、物語の穴を掘り返しては楽しんだ。
OUT誌でゆうきまさみのようなパロディ作家の「漫画」は知っていても、自分もそんなパロディを「小説」で書けばいいとはそれまで思っていなかった。誰も描いてくれないなら、自分で書けばいいんだ。画力が追いつかないなら、文で楽しいモノを書けばいい。そばに読んで楽しんでくれる人がいたのは、とても愉快な体験だったのでした。
それ以来、ジャンルはあれこれかわったけれど、いまだにドウジン体質は抜けておりませんにゃ〜。(笑) 雀百まで踊り忘れず。浜の真砂は尽きるとも、世にドウジンの種は尽きまじ。
物置の縁の下を寝床にしてしまった居候猫のイソちゃん、こちらの顔を見ても飛んで逃げなくなったり、徐々に「ウチの猫」となりそうなそぶりを見せてます。最近は物置の扉を開けると「ご飯まだなのっ?」と台所をのぞき込まんばかりの勢い。(笑) おびえのポーズは見せても、なでたり抱き上げても耐えてる様子。ウチの猫のカイちゃんのご飯の横取りが目当てなんで、それ以外の時はあえて寄ってきませんがね。 なんだかなー、心なしかお腹のあたりがふくらんでて。妊娠中の猫が身近にいたことがないんで自信ないけれど、ああっ、もしかして産むんですか、ウチで産んじゃうつもりですか、子孫繁栄しちゃうんですかーっ?(滝汗) 思いがけず扶養家族が大量に増えそうな予感に、少々悩んでおります。
2002年04月16日(火) |
気になる『なぜこの人は自分の話ばかりするのか』/『言語姦覚』再読 |
『なぜこの人は自分の話ばかりするのか』、まるで自分のこと言われてるような題名。書店でつい気になって手にとりパラパラ読んでいると、自分の悪い癖に該当するモノが思い当たる。人見知りや話下手の自覚もある。買おうかどうしようか、ずいぶん迷ってる。
ひさびさに筒井康隆『言語姦覚』を再読。 自分もかなり言語感覚が鈍磨しているから、気を引き締めねば。....と書きつつも、あまり気にすると何も書けなくなっちゃうしなあ。 まずざくざくと書きとばして、自分自身がどういう意識・無意識の流れでその言葉を選んだか、反面教師にしましょうか。(^^;)
2002年04月08日(月) |
私のファンレターのノリ |
MEGADETHファンサイトで、ディヴに応援メッセージを書こうと呼びかけがあった。ファンになってから15年以上たつけど、ファンレター書くのは初めてなんだな。初めてが「お見舞いレター」になっちゃうのが、せつないゾ。 真面目に書こうと肩に力が入って、短いメッセージにけっこう時間がかかる。けっきょく定型の決まり文句使って、ごく無難なノリにしてしまった。相手は療養中だし、あんまりプレッシャーもかけたくないしなあ。
他の友人達にいわせると、私のファンレターのノリは、どうも素っ頓狂らしい。思うことを伝える語学力が全然ついていかない。リフのキレがどうしたのソロのハモリがどうのと書きたくても、感じたニュアンスを表現する言葉が浮かばない。で、それに近いフィーリングを奇天烈な比喩を引っぱり出すことになる。ウケを狙うタイプでもある。(^^;) 例えば、ヒロイックファンタジー好きのヘヴィメタルバンドの曲を誉めたくて書いたときには、こうなった。「あなた達の曲を聞いて、ひとつの光景が見えた。深い霧の中を、一騎の黒い馬に乗った騎士が疾走する。たてがみは濡れ、蹄が岩に火花を散らす。重い鎧、汗が蒸気となって立ちのぼる。その息は荒い」。これを見せたら、「なにを書いてんだ?」と友人一同に大笑いされた。出した相手は返事をくれたから、少しはウケたのかもしれない。(笑) 曲やバンドによったら、それが「夜明けの天空を行くチャリオット。渦巻く灰色の雲の隙間から、黎明の光がさす」になったり「ギターは水晶の雪のごとくきらめき、私の上に降ってくる。あなたの声は幾重ものベールとなって私を包み、耳元に心臓に口づけていく。官能に私は酔いしれる」になるわけだ。(^^;)
自分でもミョウチクリンなノリのファンレターだとは思う。こういうノリしか思いつけないけど、相手も母国語でない英語でヘンな歌詞を書いてる人らが多いし、アホっぷりを笑ってもらえりゃいいや。そう覚悟しなければ、出せやしない。 ムスティンにこういうノリで書けなかったのは、彼自身も素晴らしい歌詞を書くセンスを持ってるからかも。やっぱ英語圏の人にこんなのを書くのは照れるもんだじぇっ。(^^;) そいえば、好きなドライバーにも書いたことないなあ。普通のノリの人達という認識があるからだろうか。 「人でも機械でもないひとつの生き物」だの「襲いかかる優美な野獣」だの、ご本人にはとても書けませんわな。(^^;)
2002年04月07日(日) |
MEGADETH/分析モード・創作モードに入る自分 |
だいぶ浮上してきました。大好きなギタリストの左腕が故障してバンド解散、棚から本が雪崩て下敷きになったヘッドホンが壊れ、CDにでかい傷を発見。3つも悪いこと重なったんだから、もうなにも起こらないよな〜。(^^;) MEGADETHの曲を聴いて涙したりしたけれど、ちょっとずつ元気回復。 1年の辛抱だ。レコーディングが長くかかるときは、それくらいの遅れは出る。彼を支える家族もいる。大丈夫、帰ってくる。きっと戻ってくる。それを待てる。こみ上げる感情はコントロールできる。私なんかよりもっと熱烈なファンやディヴ本人の悔しさつらさに思いを馳せることは出来る。でも、自分が泣くことで何もかわらない。出来るっていったら、正確な情報を探すことくらい。と、橈骨神経の圧迫に関する症例探しやって....。 ショックなニュースが入ったとき、いつの間にかデータを集めて分析モードに入ってる自分を発見する。私が知りたいのは、記者の目というフィルターの向こうにあるものだ。単語の行間の中にある、言葉というわくに記述しきれなかった何かだ。 分析し、起こりうる事態を仮定する。そうして自分は、事態を客観視する。正確だと思われるデータに近いモノを集めて、想定しうる最悪の状況を考える。どん底にたどり着いて見据えれば、そこから先は何が起こっても浮上するしかない。その想定以上に怖ろしいことは起こらない。そうやって自分の感情をコントロールしているのに気づく。
ミハエル骨折の時を思い出す。あー、あの時と同じことしてる。あの時も、ほとんど泣かなかったな。 よく泣いたのは、震えがきたのは、ミハエルがテストにはじめて現れ、足を引きずる姿を見たときだった。失われていたかもしれない可能性に痛みを覚えた。傷の痛みをおして戻ってきた彼に、愛しさと痛ましさがこみ上げた。胸をかきむしられる思いで、『戦士の帰還』を書いた。痛みを感じる事件のたび何か書くようになった。読んでくれる人を思い、書くことに没頭していると、少しは痛みが癒される。書いている間は、演出家兼役者であり同時に最初の批評家。創作によって事件を再構成することで、目にしたモノからうけた痛みを客観化し、複雑な感情を昇華させようとしたんだと思う。
今はまだムスティンのニュースをそちらで昇華は出来ない。その未来を推し量るには、不確定な要素が多すぎる。けれど、いずれは書くかもしれない。それが彼の帰還を祝う喜びの歌であってほしい。
2002年04月05日(金) |
MEGADETH 解散! |
かなり凹んでます。大好きなバンドが、突然の解散。 MEGADETHのリーダー、ディヴ・ムスティンが脱退。MEGADETHを作り、ほとんどの曲を書き、ヴォーカルとギターをやっていたディヴがいなくなったということで、バンドは消滅しました。 彼は、左腕の「Radial Neuropathy」橈骨(腕の親指側の方の骨)神経の神経障害?に襲われて、完治に1年くらいかかるらしい。(T_T) オフィシャルサイトで、ファンに対するメッセージの最後をディヴはA Tout Le Mondeの歌詞で締めくくっています。A tout le monde a tous mes amis Je vous aime Je dois partir. (To all the world to all my friends. I love you I have to leave) コレを読んで、涙目になっちゃいました。彼の声が聞こえてきて。(;_;) 彼の弾くギターソロ、金属的で力強いリフ。最も好きなギタリストのひとりです。MEGADETHこそは最もヘヴィメタルらしいと惚れ込んでいたバンドでした。ディヴさえいれば、MEGADETHの音は健在だと。MEGADETHのいないHR/HMの世界なんて、考えてもみなかった。 いろんな事情で何度もライブを見るのをあきらめざるを得なかったことが、今さらながらに悔やまれます。会いたい時に会っておかなければ、いつか悔やむ日が来る。時は移りゆく。それをわかっていながら! 美しい闇の王子様....。METALLICAの誕生に貢献しながら追い出され、MEGADETHを苦労しながら成功させ、激しい気性で波瀾万丈の生き方をし、その言葉に嵐のまっただなかで生きてきた深みを感じさせることも多かった。MEGADETHをずっと大事にしてきた彼に、なんという嵐がまたふりかかるのか。 早く回復して、あの素晴らしいギターを再び聞かせてくれる日が訪れることを祈るばかりです。
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