二次元の要領で手を掛けた相手方はこちらの意を完全に裏切ってしまって。動きだしてまるで、剥き出しの臓物か止まることを知らない獣のように極悪な力だったのさ。いやあよくありがちな暴動だなあなどと透かした笑い方をしたけど無駄だって解っていたよ、ターコイズブルーに光り始めたりなんかしちゃって、まるで彼女の瞳と長いスカートは深い太平洋の沖合いみたいな紺色になっていたし。やばいかもしれない、二次元へ還れ、なんて思い念じたって、相手は電力を吸って今や光り輝くブルーメイドのコアなんだから、言い訳が通じる訳がなかった、もっと早めから気付くべきだったけれど私はただの平面的な蝶を電気的に孵化させて遊んでいただけなんだ。夢の周辺をぐるぐる歩いたり走ったりして遊んでいただけ。決して何か決定的なコアに触れたりなんかしない。他我の瞳の視線に捕らわれたりなんかしない。決して…けどやっぱり無理のようだ。夢の終焉に触れてしまった。それは立体交差する強大な力として僕を絡めとって離さない。肉体的な妄想だと信じたかったけれどこれは青い光の中に浮かび上がった冷たい肉体だった。 |