enpitu




   

 


面倒くさいよねー。  2005年06月25日(土)
ある日、おじいさんがうろうろしていると、テニスのラケットを振り回す男性がいました。ラケットがあぶないので、おじいさんは慎重にかわしてやり過ごしました。細い路地に入ると、若者が買ったばかりのエロ本を袋からちょっとだけ出して、はあはあした目でちらちら見ていました。これもおじいさんは無難にやり過ごしました。4丁目と書かれた看板がありました。その下に「ちんこ」と汚い字で書いてありました。また、消費者金融の看板があり、「車からでもOK!無審査でご融資!」とありました。南国に住んでいるのかと思うような跳ねた髪形をした若者が、その看板にも「うんこ」とマイナスドライバーで書いていました。おじいさんは冷静にやりすごしました。JRの車掌の格好をした男が道で敬礼や出発進行を口にして何かやっていました。停車駅は米原、名古屋がどうのと言っていたので、新幹線ではないかと思われました。これもおじいさんは冷静にやり過ごしました。まだ昼です。


なあ生きるって基本的にしんどいことよな。エネルギー使うし。生活のうちどれか一つだけやればいいっていうことはなくて、ゴミ捨てたり掃除したり、茶碗洗ったり、寝たり起きたり、CD買ったり、何かしら全部バランス取って行なわないといけない。そのエネルギーのわりふりが結構私には難しい。結果、古新聞はたまる、机の上はチラシで山積み、本は散乱、衣替えができていない、ああもう。やあねえ。

時の流れに従って状況が変化し、それに応じて環境も変わったり、または変える必要があって、面倒。次の段階の仕事を振られたらその分の資料集めとか、整理とかしないといかんし。暑くなってきたら半袖を増やさないといかん。ああう。そういう一つ一つのことが信じられないぐらい面倒というか、筆記試験の解答欄が80問ぐらいずらっと並んでるみたいで、ああやだ。あれもこれもやらなきゃだめ。

そういえば私は料理が出来ません。本当に何も作らない。要は、作ろうとするもののために材料を準備し、手順を踏まえて作り上げ、食べた後も材料や調味料が残る、などなどのことが想像するだけで吐き気なのです。それなら出来合いのものを買って食べて、作ることに完全にノータッチの方が気が楽。3月頃、「何か作ろう!」と奮い立って、じゃがいもとかぼちゃを買ってきたものの、2ヶ月ほったらかしにしてしまって。じゃがいもは芽が大量に出てるし。かぼちゃは身が腐って溶け出してました。いやあ液体がああ。黄色の汁があああ。ぐすん。


(>_<)全てが億劫になるのは不器用だから。器用になれればいいのだけれど。




リアルマラリア  2005年06月20日(月)
日曜日は伊丹空港でオナケン氏(注;インド風味の人)とえぐちさん(注;基地の外に出よう委員会会長)と会った。私は胸がいっぱいになtって、生まれてはじめて富士登頂を完遂した若者のように目を潤ませた。「おひさしぶりです、いやあ、兄さんお久しぶりです」私は在郷軍人友の会に所属する初老の男性のように肩を抱き合った。既にその時には飛行機の発する特殊電波の受信のし過ぎで携帯電話の電池が切れていた。

パン屋でお勧めのメニューを尋ねると「どれもうまいっすよ」とオナケン氏は誇らしげに笑った。レジを打ってもらった。えぐちさんと抗鬱剤の話をした。「きちがいに きちがいに効く薬が」私達は奏者の現れたピアノのように大きな音を立ててきちがいに関する音階を刻んでいった。それはギロチンよりも確実に周囲の人間達の、良心と肉体とを繋ぐ首筋を切断する。私達は亜音速の断頭台となり、イーライリリーのプロザックを会話の端々で暗殺者のように持ち出す行為に没頭しすぎてコーヒーは美味かった。

基地の外で人は何を見るのだろうか。ラムダか。アルファか。それともあれか。爆乳痴女か!ええい。ええい。喋った時間が短くて残念。


今日もヘドが出そうな一日だった。


先輩社員「お前の担当販売店のある新居浜エリア、○○医院、xx医院にうちの商品が入ったことを、知ってるか」

いえ知りません。

知らんとはどういうことや。詰めが始まった。


「俺が入れたんや。お前の取引先のあるところでうちの商品が病院で使われてるねんぞ? それがゆくゆくは他社に勝つための布石になるということにお前は何の興味もないんか。プロとしてそれはどうなんや」

「大体、お前みたいな一番若い奴が、こういうことを先陣切って新規配荷して攻めていくのが当たり前やと思うんやがな。お前は大人し過ぎる。もっとこう、出世したいとか、スキル上げたいっていうのは、ないんか?」



ない。


私にあるのは言語の造換能力、衝動、ちんこ、それだけだ。


それらをあんたらみたいな、文章を読み書きしない種族の人間に、伝えきらないことの、嘆かわしい悲しさと虚しさだけが、ある。


私はこんなにも苦しい。高速道路で私が眠ったまま運転する理由が解るか?此の世に、日常に、退屈し、辟易し、絶望しているからだ!

脳を、肉体を正しく覚醒させるものがないからだ。どいつもこいつも、わたあめをしゃぶるような平和な生き方をしおって おお ああ うう。


あんたは営業としては日本最高だろう。本当に実力者だろう。だが俺はあんたみたいに営業のできる奴は死ぬほど嫌いだ。俺は何もできず、何もせず、ただ死んでいくだけの奴は大嫌いだが、営業のできることを人にアピールする輩はもっともっと嫌いだ。俺はお前等を必ず、必ず超越し、いつか、俺の文体から逃げることのできない世界にお前等を叩き込んで、陥れてやる。季節の移り変わりや月の引力と同じようにして俺の文体がお前等の脳や精神を、人生の時の流れに作用していく。その日を必ず呼び寄せてやる。



俺はまともな人間とは根本的に相容れない。失礼する。くそくらえだ。こうなれば技術を高め、本格的に、此の世のあらゆるプロの奴等と 戦ってやる! てめえらあああ 多勢に無勢の戦いというものを 見せてくれるわああ わああ もはや気分は中近東。マラリアあああああ 



そうだ俺はマラリアになってやる。病原体のように、此の世を感染させて わあああああ。赤血球が鎌状に変形してるような特殊な奴しか生き残ることのできない世界に変えてくれるわああ。ああくそ 精神の制御が利かぬ。はあはあ。力尽きて倒れてしまいそうなのに怒りで脳が沸騰している。全身の筋肉は疲れているのに細胞が怒りで煮え滾っている。なあ あんたら マラリアに罹ったことはあるか!!!




衝動と正体  2005年06月12日(日)
夕暮れが迫ってくる。6時半だ。ああ日曜日が終わる。悲しいな。やるべきことは無限にある。命を使い果たすのにどれだけの夜明けと夕暮れが来るのかなあ。両手の指で数え切れてしまうだろうのは言うまでもない。一瞬だ。この先にある有限の日数は輝く太陽の姿、何回分? その明るさが私の眼球と脳に掛けられたフィルターにより処理されて、実物の太陽から、私の意識の太陽へと変容され、私はそれを知覚し認識して毎日を生きてゆくが、しかしその堂々巡りは必ず終わりがある。信じるべき永遠があれば良かったのに、細胞が永遠を拒否して動いてくれない。感傷と愛情があれば時の流れを一瞬でも引き伸ばし忘れることが出来ようか。白黒とカラーリバーサルで連続撮影した世界の断片を床じゅうに広げて、美しさとシャープネスに酔うことが出来たのはありとあらゆるものが永遠だと勝手に思い込んでいたからだと気付いた。しかし私の手元には、此の世にその矛盾を絶叫できるだけの声帯とマイクが存在しない。私は胎児のように黙って栄養の供給を受け続け、未発達の脳の中でとろとろと夢を見ながら、黙ったまま羊膜の内側で一生を終えていく気がする。その恐怖を人に訴えられるだけの声帯と言語があれば良かったのに、私は24歳を終えようとする今もなおそれらを知らない。ならば菓子と薬物を大量に盛り付けて、とても楽しい体験で身の回りを包み直せば楽になるだろうか。無理だ。それでも太陽の光に勝る輝きは此の世にはなく、太陽の昇降が告げる時の流れに、抗うだけの酩酊はできない。そんなことをしたら死んでしまう。部屋が夕焼けで真っ赤に燃えている。濃く、透明な、赤い光で、白い壁が塗られている。時の流れはしずしずと夜へ向けて加速している。一体何処まで行けば明日、明後日、明々後日から足を踏み出して未来に行けるのだろう。そんなことを思ってしまうだけの衝動の力はまだ身に宿っていて、目に映るあらゆるものの意味を勝手に書き換えて、取り違えたような希望を脳裏に燃やそうとする。

ふざけるなよ、私は決して打ちひしがれはしない。私は誰だ? ふざけるな、私は誰だ?






営業の戦い(6/8〜10)  2005年06月10日(金)
営業とは、自社商品を、売る仕事である。

決して、肉体や、会社の接待費によって、成果を成り立たせているのではない。

私はまっとうに、仕事をしているよ。

では、久々に、営業員の一日を振り返ってみよう。


○6/8(水)
担当販売店が全面改装。陳列応援に行く。ライバル企業もみんな来ている。ドキドキ。


あっ。

売場取られた!!


(^−^) わああ。


○6/9(木)
所長命令で事務所。

資料作成、店舗の実績把握、店頭用POP作成。
やること多すぎ。
カタカタ。

( ̄〜 ̄)カタカタ。


所長「お前、簿記の試験はいつや」

マー「にちようびです。

所長「え! 受かるんか!?」

マー「うかりません( ̄〜 ̄)」


所長、目をひんむく。

「受かれ! 何としてでも取れ! 今日は事務所で簿記やれ!

はい。


終日、事務所で簿記。かりかり。




しかも日商3級。


高校生か俺は。


○6/10(金)
代理店の担当者と店回りをし、当社品を導入させ、売場もその場で改善提案を行なうという大切な一日。

店には、棚に隙間があったり、他社品の攻勢の切れ目があったり、季節商材で提案できるものがあったり、何かと、付け入るチャンスがあるものです。
それを、日頃、店に頻繁に出入りしている代理店の人と一緒になり、売場担当者に売り込みをかける。
1人より2人。協力合致で望みます。


わぁい。3店ともまあまあうまくいったぞ。

6/8に改装した店にも寄る。

他社品の嵐。

わぁ。どこにうちの商品が。

店長ー。店長ぅーーー。

「はいはい」

わけを聞いてもらい、他社品を削って当社品をその分、陣地拡大。許可さえ貰えばこっちのものさ。わはは。ざまあみろ。

夕方6時帰社、所長に報告。
「はよ帰って簿記やれ」「へい」「受かれよ!」「へい、へい」 もはや水呑百姓の根性。


夜11時、友人で新聞記者のタツ氏と食事。

今の司法制度では・・・凶悪性犯罪の常習とは・・・ 犯罪とは・・・ ううううう。
自分の奥さんと子供の首を切って殺す男の話。
東京と関西の成長速度とダイヤ過密について。
他社に記事をすっぱ抜かれたときのこと。
夕方17時を過ぎてからの警察での情報収集。
ナチュラル・ビューティ・ベーシック はオネエ系か否か。
性犯罪の由来。
犯罪心理を追求することと、事件報道の即時性、迫真性と。
掘り下げるための論理構造と、相手を言葉で縛ってしまう構造限界。
梅雨にふさわしい写真。
動物園。


沖縄料理の店で、真っ黒な麺類を食べたり、豚肉を召し上がった。タツ氏は研修2週間で現場に放り込まれ、広島→12月に愛媛。私は6ヶ月研修の後、10月に本配属で愛媛。まだまだこれからの人材。GDPとGNPの違いがわかりません。ばふっ。



しかし、会社に入って仕事を持つということは、自分の自由な時間に対する制限が非常に大きく付くということ。事実、私が昔の私のように、好き勝手に色んなことを考えたり思いを馳せられるのは、平日なら1時間半あるかないか。体力回復、茫然自失、睡眠間近などを含めると、まともに頭が働き、自分なりの論理を持って物事を考えられる時間は、1時間を切る。


こうやって周囲のこと、世の中についてどんどん無自覚になっていくことが、大きな無責任さへと繋がり、「もっと便利になれ」「快速を増やせ」と大衆化した一元的な右肩上がりの発想だけでものを言い、先日のJR尼崎のような脱線事故に至るのではないかと。

この無自覚にして、世の中全体を覆う恐るべきカルマ。どうする?抗う術は。一人一人が自覚的な変態となって、己の意思と快楽を、己の力で実現しようと動き出すほかはない。


だが圧倒的に時間と体力がなく、あったとしても、余暇と余力は、マスターベーションかプライベートな恋愛に費やされる!
東シナ海の権益に発想が至らない! マールブルグ熱に思考が及ばない! 雇用情勢と景気と熟練工の不在について考えられない! 世界や未来に志向が働かない!!! くそっ(>_<)


私は考えた。私の快楽とは何なのか。どうすれば、どのように使えば、私は私として此の世に立ち、自分の思考を他者とコミュニケートしながら生きていけるのか。まさか黙って墓石に潜れというのではあるまい。ううう。土は暗いよう。つめたいよう。ミミズが!うぎー。


自分の、根源的快楽。
その力の、他者への伝え方。

それがまだ手に入っていないため、私は絶大な混乱状況にあり、爪先は纏足少女のようにつんづまってキリキリだし、口の中は口内炎が。時間感覚のないままに年齢だけ重ねろというのか。快楽と伝達のプログラムを手にしたら。ああ。その日が来たら。いつ来てくれる。それに触れられるときを恐ろしくぞわぞわしながら待ち侘びている。おお。美しい。世界など冷麦のように美味しく頂いてやろう。


一つの問題として、「私はこのまま年をとってゆけば、老化し、死ぬ」という大命題がある。この事実から目を逸らしたり、逆に騒ぎ立てられるようなハイテンションは21歳の頃までで終わった。

今は恐れの方が強い。私は今のままでは何物にもならない? いや必ず閉ざされた扉は未来への過程で開く! しかしそれは自分だけの錯覚に終わるのではないかい? ならばその錯覚を眼窩に搭載したまま現実を生き抜いてやろうではないか友よ!


営業か。私は本当に営業なんだろうか。というより私は何なんだ? 金髪美人。ブー。ああっ違うのか。

せめて 豊胸手術でスターになった 巨乳の金髪美人と同じくらい フェイクとシリコンで 此の世を 快楽により 攪乱したい。ダー。




Silicon Girl  2005年06月09日(木)
会社員として働いていると多くの誘惑がある。今の職場よりもっと素晴らしい世界があるのだよ?と語り掛けて来る有象無象の情報。影。忍び。ニンジャ。おかしら。くのいち。町奉行。様々な存在が私に無音で手裏剣を投げてくる。日常の闇からしゅっと投げられた8方手裏剣が私の胸にカツンと刺さる。私は日常の横一文字に流れる定期律の時間の中でウッとうめいてガクッと膝を付く。目に見えない致命傷の始まりだ。動脈からは見えない血液が漏れ出し、血圧の急降下で俄かにブラックアウトが訪れる。真っ暗になる視界、その中で、肉体の全身を放棄したところから次の世界への誘致が起こり出す。私はどこに行けばいいのか? 新宿2丁目で化粧をすればいい?ヨドバシカメラでフィルムを買えばいい?有楽町で彷徨えばいい?都庁の便所で手を洗えばいい? はうっ。兎にも角にも、便宜的な命の使い方などくだらないから止めてしまうべきだろう。だからと言って自分自身のことなんて信用ならないから、夢の実現とか自分らしさを活かして生きる、等とは言うまい。無洗米と聞くと「無線舞」ではないかと思う自分がいる。もう夜の10時になってしまうよ。朝7時50分にやっとスーツを着て、泣きそうになりながら会社に行くのだけれど。ああ、冷蔵庫にチーズがあるよ。君もどうだい。ダ、ダ、ダスキンはいかがかな。部屋の掃除をしよう。


毎日、文章を書くこと。決して衰えず、何らかの形で、ある一瞬の画期的な孵化に向けて、実体構造を外部へ向けて発現させるための飛躍を試みること。企てること。巨乳美人が胸元を強調して峰不二子みたいな動きをするように、私もそうあるべき。文壇の巨乳美人となれるのか? なれるのならシリコンで増量した肉体を薬物の手綱で無理矢理駆って挑んでも構わない。私は文章における瀬名さくらのようなものになってでも、ああそうだとも。肉体を己の意思で改造してでも、私はあらゆる常識的で定律的で定率的なものに、人為的なキメラティックを用いて勝負に挑む!瀬名さくらだ。



ややこしい口調で単調なことを言っていますが、要は、「今の生活のままでは腐って死ぬ」ということ。私は浮気癖のある団地妻のように、うつろな目で旦那的なものとの生活に、本気さを失っているのだよ。だからと言ってデパ地下で試食に喜びを見出すほどには凡庸さを持ち合わせることも出来ずにいる! 出てこいキマイラ!世界を焼き尽くせ!瀬名さくらをモチーフにしたキマイラを作り出して此の世を再び砕け散った現核物質のドアの向こうへ連れ去り、生命以前の状態に曝してやる!砂漠とシリコンに還るがいい!わああ。雪印!!!!チーズおいしいよう。ひーん。




無感覚ソナー  2005年06月08日(水)
仕事。私は疲れている。目的が見えないのだ。喜びもだ。一体、何のためにそれをすればいいのかが、私の全感覚の全方向性ソナーに一切感知されない。なんじゃそれは。ここまでソナーが利かなくなったのは初めてだ。私は今まであらゆる意味に満ち溢れていたはずだった。くそ!私を何処に導く気だ神よ!


世界が何らかの響をもって迫ってくるときは一発で分かる。一瞬で。東京の高密度の都市に迷い込んだとき周囲の圧縮された構造体の存在感が異常な静けさを以ってこちらの精神構造に共鳴を起こしてきた。あの振動の型が私は忘れられない。世界が訴え掛けてくる強い波の力が目の前に、今そこにあって、こちらの全細胞が、鼓膜や耳小骨も含めて総動員されてゆく。私はそのソナー解放の感覚を知っている。だから今の毎日が、ううう、うぐおおおおあああ、俺は老けた嫁か!!!!


感覚の捉えられない無感のソナーは錆付いて壊れだし、いろいろな内部構造が破綻してゆき、自らが発するノイズを自分で捉えてそれを増幅するようになるだろう。自爆の始まりだ。バルーン、グレネード、マイン、ボム。自らの負った傷によって爆撃が内向的に行なわれてゆく。だがこの世界は一片の傷も負うことはない。明快な答えとしては、私は私の内側へ閉ざされる度合いを高めながら自分の声に殺されてゆくのだ。鼓膜が削れて落剥するか? 茶菓子の味も感じられなくなるほどに?
いや鼓膜は味覚を担当しない! くそ! 私は 私は・。・・・ ああ。必ず、必ず蘇ってみせる。


何処へ行くの?


―うどん屋だ。とろろ汁をかけてやろう。


いやだ いやだあああ。からだが かゆくなるうう。


身の回りのあらゆる時間が、感覚が、抜け落ちた頭髪にも似た ああ 回転寿司。




未来にベータカロチン  2005年06月03日(金)
ああ。疲れた。代理店の人と一緒に店を回って、自社商品の注文を取って回ったよ。

こんなことをしていると、おしりが ああ。

私は生まれた時から誓っていた。必ず此の世を青い炎で焼き尽くし、恐るべき未来の世界をその蜃気楼の中に呼び寄せてやると!私は未来からダウンロードされた映像を断片的に受信しそのノイズにひきつけられたままこの現世を今も彷徨っている!わああ。


未来2533年。

人は炊飯器を改良しており、3分い以内に米が炊けるようになっていた。また、電話も大幅な改良を施され、炊飯器と一体化したものも売り出された。これにより人は3分以内に飯を炊くだけでなく、飯を炊きながら電話をするという新しいライフスタイルを迎えることになり、飯を炊くことの意味が根底から覆された。飯を炊くという行為はコミュニケーションの象徴であり、しかも非常に短時間に為されるものであり、人々は住居の喋り易い場所に炊飯器を複数個配置する暮らしを営むようになった。そのため、一度に炊く米の量は格段に少なくなり、せいぜいお猪口1〜3杯分となり、ちょっとしたカクテルを口にする感覚で白米を食べるというスタンディングライス方式なテレフォンライフなのであった。これによりNTTは年間21億円の増益。


(^−^)ああしんど。


未来2689年。

日本では近親交配が急速に進み、「加藤」と「佐藤」と「マイアミ」という苗字の系列が全日本人の89%を占めるに至っていた。それぞれの内訳はほぼ均等で拮抗している。「マイアミ」が台頭したのは2133年「マイアミは日本人の性として正しいか否か」を巡る通称マイアミ裁判が原告側(マイアミ太郎)の勝訴に終わったところから端を発する。近親交配が偏った形で異常に進んだのは2200年台初頭からで、当時の流行語は「加藤か、佐藤か、それとも阿藤か」であった。「阿藤」の遺伝形質は2421年に勃発した「阿藤型ベータウィルス+」の全国的蔓延によりほぼ完全に死滅。それ以降も特定の遺伝形質に対して強く作用するウィルスの蔓延があり、結果、淘汰に耐え抜いたのが「加藤」「佐藤」そして「マイアミ」であった。これは3性の首脳らが意図的に変種させたウィルスによる大規模なお家ジェノサイド計画ではないかと議論されたが、「加藤」性の7割は腰痛、「佐藤」性の8割は頭痛、「マイアミ」性の95%は万年しゃっくりに遺伝的に苦しんでおり、因果関係は定かではない。


(^−^)ああつかれた。


未来ですよ未来!明るく行きましょうね
!もう。




My追加
新サイトでアート、珍スポットのレビュー特集中!

★Link『マーでございます』★




writer*マー

★↓729参加・総合リンク↓★

☆テキスト・アート☆

零壱【01】ランキング

☆☆ダークゾーン☆☆

エンピツ