機内でコアントローを飲んでだいぶ眠って、あっという間に成田。入国審査がないのと同然のユーロ連合に比べて、日本の審査は厳しいほう。麻薬犬がバッグの中のチーズの匂いにクンクンしてくる。最も、オランダを出るときはボディーチェックでおばはんに体じゅう揉まれたけど・・。正午、無事家に到着。早速洗濯す。少々寒気。風邪気味らしき。
朝、三時半起き。ていうか、こういうのは朝とは言わないような・・。バスでマルペンサ空港。ところが、ターミナルを間違えてしまい、空港の職員に促されターミナル2へ車で乗せていってもらう。ギリギリのところだった。あわわ。って、地球の歩き方にターミナルが2つあるなんて書いてないじゃん。酷い。一路、アムステルダムへ。 乗り継ぎまでに六時間もあるので、電車で10分の市街に出る。水車、ていうより性の先進国の印象が強い。SEX博物館、阿片博物館などアリ。魔女人形、謎のキノコ、チーズ、RがH&Mのカーディガンなど購入。人より自転車の数が多いけど、絶対的に人間が少ないので、邪魔っていう感じがしない。空港に戻って、義母に頼まれた化粧品を買って、搭乗。
明け方目を覚ましたら、電気がつかない。トイレに行けないと騒いで、フロントに苦情に行くといってドアを開けたら、日本人のおじさんが客室の電源が落ちているらしいんですよ、と教えてくれた。これから空港に向かうらしい。
連日の晴天と変わって、曇っていて少し寒い。東京と同じくらいかな。第4日曜限定のナボリオ運河の骨董市へ出向く。規模が違う。何を買っていいかわからない程色々なのが売っていた。ここの近くの教会のステンドグラスはホントに良かった。昼、キッシュを食。その後、偶然にもパガニーニ通りという小さな道を発見。写真を撮る。ちゃんと小さな道にも名前がついているところが日本とは違う。しかも、ヴァイオリニスタとか、生年なども書いてあって、やっぱり自国の歴史に誇りを持つ国民性が窺われる。 ブエノス・アイレス通りには観光客が少ないのか、お土産っぽいものが売っていない。夜、ホテル近くのCiaoというレストランテでイカ墨のリゾットなど食べる。地元のお客が多くて安くて美味しい。最後にエスプレッソを飲んでいたら、日本人の飾り気ない女の子がひとりで入ってきて、写真を撮ってくれた。フィレンツェに留学していて、今日初めてミラノに来たと言う。
夜テレビのBBCで、イタリア全土が停電で大騒ぎ、みたいなことを言っている。へぇ、廊下は電気ついていたけど、自家発電だったのか。今日が、移動日じゃなくて助かった。
2003年09月27日(土) |
イエスと12人の弟子と25人の日本人 |
旅行のフロクで最後の晩餐を見に行く。この時代の絵は誰の絵も同じようであまり興味はないのだけど、予約をしないと見れないと言うのだから、とりあえず行って見る。他のニホンジンの団体と一緒に25人で入場。馬鹿な輩がデジカメで写真を撮って係員に怒られていた。これだからニホンジン団体は嫌だ。スカラ座博物館のポスターと絵葉書、ブルーベリー入りのパスタ、チョコラータなど購入。ドゥオモの近くで、ミラノ風カツレツ(ウィーン風カツレツとも言う)、ペスカトーレなど食。近くで資生堂のキャンペーンがあって、シャンパンとチョコラをタダで振舞われる。
朝食のコンチネンタル・ビュッフェに行ったら結構混んでいる。普段ヨーグルトとミュズリーと珈琲しか食べないのだけど、異国のブレークファーストクは美味しい気がする。チェントロ駅に行って自動券売機にマスターカードを入れてクレモナまで切符を買う。切符もユーロもカードで買えてしまうなんて便利な国。 ローカル電車に乗ってクレモナへ。でも、乗り換え駅がわからずあたふたしていると、隣の老紳士が図まで描いて、ここで降りなされと教えてくれた。イタリアーノは親切だなあ。そう言えば怒っている人を見ないし、困っている人をほっとけない性分なんだろうな。スリが多いなんて言うけど、警察ものんびり暇そうにしているし、とても危険なところとは思えない。 乗り換えてクレモナ。ニホンジンがいない。ストラディヴァリ博物館など見て、スパゲティ・ボンゴレを食べてミラノに戻る。カンペールの直売店を見つけたので、一寸高いけど靴を購入。日本では二万円すると思えばまあいいか。
フィレンツェに行ったら靴を買え、と言われていたのだけど、Rがコンバースの日本では見かけない☆を安価で購入。午後よりユーロ★でミラノへ。指定席に行ったらヒスパニック系の若者が座っているので、車掌に言って退かせる。中央駅近くのホテルなので周りもビジネス街。ヨーロッパぽくなくて一寸残念。早速、スカラ座周辺に出かけて、トリノ通りを歩く。リナシェンテのレストランテでピッツァを食。
朝からドゥオモの500段を昇って、世界遺産を一望。路上のマルケッティで皮細工の三日月、陶器の天使、ベートーベンの胸像、真鍮のドアノッカーとベルなど、初日より充実の買い物。これらアンティークが日本で十倍近くの値で売られているのには呆れます。ペンネ、トリッパなどを食。隣席のフランス人夫婦に写真を取ってもらう。さすがは観光地。四方から仏語、英語、伊語が聞こえてくる。古い町並みを壊さないためか、スーパーマーケットとかコーヒーチェーンみたいな店が殆どない。
例によってNEXで成田第一ターミナル。そう言えば昨年も同じ秋分の日に出国している。オランダ経由でフィレンツェ。ここまで来てもやっぱりニホンジン多し。日本より湿気があっていい感じ。夜遅くバスでホテルに到着。創業1900年の老舗ホテルだけど、内装は思ったより奇麗で、エレベーターも手動ドアではなかった。
勤労。寒いので毛布と羽毛布団を掛けて寝た。丸で冬である。。。K子さん(といってもケーコちゃんではない)にメダルチョコを貰う。ここで働くのもあと三週間ばかし。とはいっても、明日から北イタリアに旅に出るのであって、実質二週間て感じである。そう言うわけで、少々日記お休み。明朝五時起きというのが低血圧の私には辛ひ。
雨。旅行の準備をする。寒い。冷えたのか、昨日食べ過ぎたり飲み過ぎたりした所為か、腹が下り気味。 夕、駅前まで買い物に出て、福寿庵で蕎麦と焼鳥を食べて帰宅。 義母に電話したら、免税店で化粧品を買ってきて、と銘柄を指定される。
早朝より、新幹線で名古屋。実は海外を除いて関東より南下するのは、十年鰤。大学時代の友だちの結婚式で、久々に会う友達が来たりしてで楽しき。新郎新婦の馴れ初めが朝鮮語であり、新郎などはNGOや報道関係の仕事をしている。新婦も新婦で原子力に関わっているので参列者も曲者多し。霜月には新婚旅行で平壌に行くと言っていたので、拉致被害者を帰してくれるよう頼んでおいた。こじんまりと二次会に参加して、シャンパン、白ワイン、食前酒、カクテル三杯と、気付いたら結構飲んでいる・・。友達と三人(ウラン三姉妹などと呼ぶ人在り)して光の三列シートに並んで帰京。
勤労。嘖々と仕事する。夕、グタグタになってステンド硝子。一寸細かいデザインを選んでしまったので大変。Rとパッとサイゼリアで食べて帰宅。漸く旅行の日程が届いた。オランダ経由で行くので、かなりの時間ロス、と思ったのだけど、空港がアムステルダムの市街地まで近いのでぶらぶら出来る様子。アムぶら。
勤労。htmlをいじっていたら技術部にお出でなどと言われる。イヤだよう。牛、N山さんとM尻さん(注:桃尻ではない。ほんとにそう言う名前なんだから仕方ない。気の毒)と、都庁のプチモンドで食べる。 夜、Rが上司のお見舞いに行ったと言って、可なり早めの帰宅。 九時過ぎに義母より電話があり、日テレを見て、と言いすぐに切られる。蓮池さんの親友としてRの従兄弟が出演。蓮池さんを朝鮮に帰らないように説得したってとこ、さすがよなあ。カッコいいねえ。とか思って見ると、Rはいつの間にか眠っていた。
勤労。研究者の予測によると、今日か明日に関東でM7以上の地震が来るらしひ。でも、この辺りは地盤的に大丈夫だから政府機関とかが集まってるのだよとか、気休めをいう人多し。不安。 ミラノ旅行まで1週間をきるというのに、未だ書類が届かず。まったくHK社は駄目だなあ。大体、土日が休みだっていうのもサービス業として良くない!安いから仕方ないけど、大手なんだしさ。 胃腸が不調。ガスター20を服用して就寝。
奇跡的にRより早く、しかも爽やかに目覚め、不燃芥を捨てに行くようにRに促す。御徒町より旧岩崎邸を見物。お腹が痛くなって下り。ダルい。血圧降下。南千住のバッハで深煎りのブルンジとカイザー。マエストロ田口の珈琲は美味しかった。でも、場所が悪い。昼から酔っ払った昭和の廃人が徘徊していて。それにしても千住は「せんじゅう」じゃなくて「せんじゅ」だったとは。阿佐ヶ谷に戻って豆腐料理屋で食べて帰宅。
荻ぶら。洋服、レコード16枚、ミュズリーなど購入。月光社に行ったけど、ここではレコード買わず。店番の息子が厭世的にクラシックギターを弾いて怖い。多分彼は引き篭もりだと思う・・。歩いてヴィオロンに行ったら演劇講演の為、四時半で通常営業が終わりだといわれる。それでも常連の我々に、マスター自らリクエストあれば言って下さい、と聞きに来たので、シューベルトの弦楽四重奏10番ホ長調。 明日、敬老の日なので父を呼んで食事する。
空高く、日熱い初秋。秋葉から交通博物館に行って、神田須田町のショパン。珈琲が酸っぱくて飲みきれず。名曲喫茶というわけではないんだけど、山の手的上品な客多し。神田神保町でお腹が痛くなって三省堂のトイレットを拝借。ぶらぶらしてたらまた痛くなって再び三省堂。ユニオンでマーラーとブラームスなど硬派なのを購入。
2003年09月12日(金) |
私の死臭を買ってください |
勤労。K島さんが新宿駅にいる「私の志集を買ってください」の女からガリ版刷りの詩集を買ったというので見せてもらう。昼、N山さんとマルコポーロのカリー。夜、Mビルのカラオケ大会でゲストに狩人が来るというが、ステンドがあるので帰る。
勤労。一つ年上で仲良くしてもらっているN山さんに乱歩の文庫を貸す。午、テレビの乱歩シリーズは天知茂に限るという話しで盛り上がる。でもあのシリーズに出ていた荒井注もレオナルド熊も、今は亡き人だと気付いてちょっと怖くなる。水中バレエ団を、また見たひ。
勤労。人事のH本さん、先月入社したばかりのT口さんが不出社状態。本社に二十数人しかいないのに2人も引き篭もりなんて、こわい会社。全て経営層の仕業。ここの会社に長くいるっていうだけで、三十代で常務なんておかしい。その下に働く人達は皆いい人ばかりなのに。業務多忙で少々残業。
安息日。硝子で万華鏡の筒の部分を作る。鉛ヒュームを吸ってハイ。カザルス演奏のバッハのお無伴奏チェロを聴いていたら、アンプの右の方が断然に音が大きかったのが突如としてなおる。鳥肌。そういえば大バッハを聴いていると何かと不思議な現象が起こる訳で・・、なんか神が憑いているっていうか、一昨日プールに行ったときの水が耳に残っていてヤだなと思っていたのもいつの間にかなくなっていたりする。不可思議。
八王子で支那麺を食べてから墓参り。陽射しが高くて暑い。青くて小さい蛇様の生き物がいて怖かった。午後より昭和記念公園の国営プール。気温は暑くとも、大人には水が冷たすぎる。日没まで泳いでレゲエの焼肉店で食べて帰る。夜、腹を下す。どうもプールの後に焼肉を食べるとお腹を下すらしい。去年の日記にも書いた気がする。
勤労忙しき。新規の顧客を増やすためとか言って来客が多い。駅から会社までの往復で、人々が四方八方に色々な速度で歩いているのを上手く交わしながら、スマートに歩くのが面白い。コツは自分が進みたい方向だけを見るってだけなのだけど、皆目的があって歩いているので、人同士がぶつかることは殆どない。 夕、ステンドグラス。Rと阿佐ヶ谷で待ち合わせて、デルソルの外席でパスタ等。
2003年09月04日(木) |
冬の夜のクラリネット |
吉祥寺で越南丼を食す。レコード十数枚、硝子など購入。夕方、二週間ぶりのヴィオロン。遥々大阪から来たF氏による無料レコードコンサートといえど、客は普段より少ない。でもさすがはウェストミンスターの五十年代盤。震えるほど音が良い。ブラームスのクラリネットなんて渋くて重くて最高。冬の夜のような・・。元日本フィルのヴィオラ奏者の人が聴きに来ていた。知らずして入った若い男女などは、一声も会話を出来ずに珈琲だけ飲んで帰って行った。 開店間際の寒々しくて覇気のない饂飩屋で夕飯。オープン記念でマジックスポンジをくれたのでRは満悦。
安息日。モーツァルトを聴くと潜在能力が発達するとかいうのを信じて、交響曲1番から聴いてみる。これが7歳の時の作品か。確かにメロは子供っぽいんだけど非凡な編成。かといって無駄がない。 RのM銀行の口座から私のU銀行に預金を移してから、旅行代金を三十数万円振り込む。そういえば去年の旅行代金は私の口座から振り込んだままだった。 夏はノータイを自ずら実行しているRが珍しくネクタイとジャケットを着用して出勤したのが・・、業務が表彰されたとかいって、商品券を持ち帰ってきた。
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