まる*の日記ときどき絵日記
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去る19日、とうとう母が逝ってしまった。 最後を看取ったのは、私でした。
病院に付き添う事になってから今日まで怒濤の2週間。
私はこの2002年の6月を一生忘れないだろう。
家族の顔さえ判らなくなっていた混沌とした意識が一瞬だけ戻った瞬間、苦痛を取り除く手段とは?、子供を預けていた姑との一戦、母が残される家族に最後に与えてくれたもの、結婚式の数倍忙しい御葬式等々、、、、
表向きには、また、元の日常生活が戻ってきた。 子供の世話、掃除、洗濯、食事の支度、、、。
なるべく心を静かに保とうと努力する。 例えるなら、波のない湖面のように。 しかし突如、石が投げ込まれる。 投げ込むのは誰? 広がっていく波紋。 悲しみ、疲労、喪失感、虚脱感、後悔、、、。 同心円を描いて広がる感情の波。 共通しているのは、その波は痛みを持っているということ。 激痛では無く、じわじわと締めつけるような緩い痛み。
でも、どうだろう? 耐えられなくはないと自分では思う。 いつものように家事と育児に明け暮れる一日。 非日常的な感情に溺れる事を阻止できるのは、全くなんの変哲も無い雑多な日常なのかもしれない。
CD-BOXのおまけシングルを聞いて、笑ってしまった。 こんな状況でも、オカシイものはオカシイのである。
入退院を繰り返していた母が家に帰ってきてから4日後、救急車で再び病院に運ばれた。 肺癌の末期である。 告知を受けてから、ほぼ一年。 癌が発見された時には、すでに第4ステージ、、、手後れであった。 やれる事はなんでもやったが、全身に転移していく癌巣にはやはり勝てなかった。 痩せ衰えて髪の毛も抜け動く事も出来ず、痛みに苦しむ姿はとても見ていられない。 しかし、見ないですます訳にはいかない。 脳に転移した腫瘍のために意識レベルもかなり低下している。 もしかしたら、まる*の事も分っていないかもしれない。
それでも、まだまだ大丈夫だと心の何処かで思っていた。
、、、だけど。
嫁いだ妹も子供を連れて帰って来た。 末の妹も仕事を休んでいる。 昼も夜も姉妹で交替で付き添う事にした。 手の開いてる子が子供たちの面を見る。
実際の所、あと1〜2週間と言われた。 人生の終末の、なんと呆気無い事か、、、、。 、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、。
とにかく忙しくなる。
長女だもん、アタシがしっかりしなくっちゃっ!
某ファミリーレストラン・●ストを御存知だろうか。 低価格で子供連れでも利用しやすいので、時々行きます。 子供たちもジュース飲み放題など家では決して出来ない事が出来るので、連れて行くととても喜びます。 そんな便利なお店に異変が、、、、。
IT革命である。
気付いている方もいるでしょう。 テーブル毎に14インチくらいのモニターが置いてあって、タッチパネル式でいろんな事が楽しめるようになっているのです。 たとえば、占い、ゲーム、ミュージックビデオ、アニメ、その他、企業のCMや懸賞などの情報も取りだせるようになってるんです。 ものによっては料金もかかります。
そして、店側の思惑に見事にハマった子供たち。 行く度に、ゲームやりたいアニメが見たいと大騒ぎ。 根負けして許可すると食事そっちのけで夢中になる始末、、、。 家では、”食事の時はテレビを消す”が基本なのに、ハッキリ言っていい迷惑!! そりゃ〜、一人とか友達同志とか恋人同志でなら暇つぶしや話しの種にでもなるかもしれない。 でも、ウチにとっては邪魔なだけである。 たとえファミレスでも食事中はお行儀良く!と仕込んできたのに、、、全然言う事聞かないし。 子供が座りやすいソファー席のテーブルには必ず付いてるし、、、。 田舎だから子供連れで行けるファミレスなんて他にないし、、、。 そんなに文句言うなら行かなきゃいいのに〜、でもご飯作るの面倒な時だってあるんだも〜ん。
一口にIT革命と言っても好い事ばかりじゃないんだな〜と、タメイキ、、、。 そうなの、夫が出張で居ないもんだから今日も行ったのよネ〜。(文句言いつつ) トムとジェリーのアニメと「おさかな天国」のビデオ見て、ドラえもんのゲームやって来ました。トホホ〜。
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