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2nd stage第2章の始まり・・・
Rois38



 分身

酷く傷ついた体をあたしは眺めていたね
どうしてこんなことになってしまうのかと?
神様を少し恨んだ

貴方の心の叫びがこの手のひらに
溢れて・・・ひとしずく
涙になって零れ落ちた

そんなに苦しいのか?
なら、すこし逃げてもいいのにね

貴方は決して逃げようとはしないね
どんなに傷ついても・・・・・
きっとすごく勇気があるんだね

なのに、貴方は泣こうともせずに
笑ってみせるんだね?
あたしが変わりに泣いてあげる
貴方の悲しい分まで・・・・
あたしが変わりに、傷ついてあげる
貴方の分まで・・・

雨が急に降ってきて、傘もささずに
駆け出した、貴方を止めることは出来なかった

それは貴方にとって、掛け替えの無い分身
あたしによく似た、貴方の分身

2003年06月28日(土)



 生き

明日すら見えない、今日なのに・・・・
遠い未来に何が待ち受けているかなんて
わかるはずがない。

そんなに簡単に手に入れば、こんなに欲しいとは
思わないんでしょうね?

昨日のことすら、思い出せないくらいの今日なのに
遠い過去に何があったかなんて
考えている暇もない

覚えているのはただひとつ
息をすることくらい

深く、深く、息を吸ってみた

2003年06月25日(水)



 愛しい人

重ねあった気持ちを確かめて
背中を向けて寝ている貴方の寝顔を
あと何時間見ていられるのかしら?

貴方がずっと・・・
そっと・・・あたしのことを見ててくれるように
あたしも、貴方のことを見つめ続けたい。

今日だけは・・・誰にも渡さないから
今日だけは・・・あたしだけの貴方でいてね

もしもあたしが神様になれるとしたら
こんないぢわるはしないのに・・・

繋いだその手が離れる瞬間、やっぱり
心は泣いてたね



2003年06月21日(土)
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