「君がいなくても大丈夫だよ」
嘘でもそう言えたら、強くなれるんだろうな。
今のぼくは、大切な言葉すら言えないから、
代わりにあの人へ囁いてもらおう。
この黄色い水仙に・・・
ほら、早く投げなよ。 どうせ裏も表もないんだろ。 そんなのに賭けるほど愚かじゃないさ。
ほら、早く投げなよ。 そのコインも僕のせいにするんだろ。 最初から結果なんて一つしかないように。
それに答えはあるのだろうか?
もし、ないなら、 何のために追っているのだろう?
もし、あるなら、 一人で見つけられるだろうか?
まるで全て僕が悪いかのように、 傷つける。
舞い降りた天使が、 再び舞い上がってしまわぬように、 ぼくは足をつかんだ。
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