ありったけの絵の具で空を描きたくなった。ありったけの気持ちで唄を唄いたかった。それがぼくだと大声で叫びたかった。
果てしなく続く水面のように遮るものは何もない。海でざわめく波の音さえ・・・聞こえる音は何もない。