遺書

2016年03月23日(水) 1979 後悔

(胸の中に溜まった感情に色と名前をつけるなら
 疑いようもなく黒なのだろうけど)

俺が思っているほど世界の人々は
この世界を愛しちゃいないことを知っている

それでも俺は、この世界を愛している

(黒く染まった感情にすべてをまかせてしまって
取り囲んだ世界のすべてを終わらせるような馬鹿な真似はしない)

俺は世界を愛しているんだ

(俺を異質たらしめる要素は
俺を普通たらしめる要素でもあるわけで)

そうしなければ、俺は生きられなかったから、仕方なく、しょうがなく
俺の生きている世界は、愛すべき価値のあるものなのだと
思わなければならなかったんだ

(この、黒い胸の中の塊に殺されないために)


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