ああでもないこうでもないと 都合の良いコミュニケーションを欲しがっている
私はいつか思った わたしはきっと、天才だ、って
ある人は私にいった あなたはきっと、天才だ、って
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だから、何度も何度も手を伸ばす
走って、転んで、転がり落ちて、それでも、上を見る 手を伸ばす、上を見る、手を伸ばす、届かない、何度も、届かない
なまじ、私には能力があった だから、才能がある気がした、私はきっと、もっと、いけると そんな夢を、私は見ていた
現実はわからない 天才なのか、凡才なのか、そのどちらかはわからない
それでも、何度も何度も手を伸ばす
諦めないのだ、何度も、諦めきれないのだ、それでも、上を見る ここまで、何度も、歩いてきて、何度も、届かず、終わっている
なまじ、私には能力があった そんな、私の人生なのだ、なのか、そうか、そうだ、そうだよ それしか私に、私にはなかった
リトライをするリスタートをするリセットをする 何度でも何度でも何度でも凡才でも天才でも関係なく
私は私が私だと、結果を残せるまで手を伸ばす
アーアー
君やあなたと言った二人称は、 私の心の中にはなくて、 私、私と、私、それと、誰だろう とにかく、私ばかりだった
私を私と呼ぶ私と、私に私と呼ばれる私 そのどちらかしか、私の世界にはいなかった きっと母様は誰かの部類で、父様も誰かの部類だわ 或いは私と言う名のカテゴリー
アーアー
空は青くはないし、花は赤くはないの どこもかしこも黒くて黒い 私だけがこの世界で、白い
ある種、隔絶
触れたくないし、触れられないの どれだけの言葉を経ても、どんな距離を持ってしても 触れたくないだろうし、触れてくれないだろうし
私は、どこまでも白くて、そう、白くて 誰かは、どこまでも黒くて、ああ、黒くて!
私は、誰かのあなたには、なれないのです 誰かは、私の、誰かにしか、なれないのです 触れたいです触れられたいです でも、きっと、
嗚呼嗚呼
2010年03月17日(水) |
1925 不幸な言語体系 |
あの空が青でしょうか
飛ぶ鳥落として並べて綺麗に千羽鶴
2010年03月08日(月) |
1923 ぶらっくあうと |
にげてもにげてもどうしようもない にげてなんざいないんだ たたかってもいないんだ どうしようもないんだから
まえへすすもうがうしろへさがろうが はっぽうさがりじょうたいどうしようもないじゃないか うえをみてもしたをみてもなにもないくろいくらやみばかりで
ああ、どうして ああ、どうしてこうも
せかいはくろいのか
衝動、情熱、願望 愛すべき感情は私を突き抜けて 留まることなく、霧散していった
倦怠感焦燥感倦怠感
手を伸ばしても届かない 口を開いても言葉にできない どうしようもないほどにしかたがない
誰も生き急げと、言ってはくれない 超低速、緩やかに死ぬ
自覚すらなく、死ぬ
2010年03月03日(水) |
1921 世界は私で回ってる |
世界は私のために/私は私のために
目を開けて飛び込んでくる惨状を一瞥して 口まで出かかった言葉を、吐き出せずに、飲み込んだ
―其れは唯、朝日が射し込む私の部屋だった
嗚呼、現実を悲劇と呼ばず喜劇と呼ばず ただ日常の繰り返す場所だと捉えられたのなら
生きるでもなく死ぬでもなくどちらも選べず選びたがらず 私がそういう人間であれたなら
私はどれだけ幸せだっただろうか
夢を見れば現実を見れず 不幸に落ちれば幸せを思えず 死を前に、生を思えず
−此れは唯、朝日が射し込む私の部屋だった
現実のような夢なのか 或いは、現実のような、現実なのか 閉じても開けても変わらない瞳を私は閉じる
生きていることが怖いのだ もう、何も無いというのに 生かされていることが、怖いのだ
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