兎にも角にも語り部は 口を揃えてみな絶望 明日も希望もないうたを つつらつつらとつらつつる
ああ、今日も 今日も世界は平穏で 怠惰で無情でどうしようもない
夢を見れればいいのでしょうか 明日を願えばいいのでしょうか 口を開いて飛び出して 落ちていくのを見てるだけ
こたえのないこたえがこたえ 一人を一人で一人する 夢もなければ希望もない 兎にも角にも絶望だらけ
誰も私を見てくれない 私は誰も見ていない
世界に一人で、一人きり 希望を描ける筆もなく 囁く言葉は、今日も、虚言
夢も希望もないけれど、それでも僕らは生きている 息をして鼓動を打ち、どうしようもない現実を生きている それほど生きたいわけでもなく、かといって死にたいわけでもなく 瞬きをして目をあけて、どうしようもない僕らは生きている
2009年06月20日(土) |
1898 だって私は生きている |
失望、絶望、衰退、幻滅 ありとあらゆる、世界のネガティヴ 朽ちてしまいそうな、つぶれてしまいそうな ああ、空が、落ちていくけれど
愛しているんだ、こんな世界を
灰色の空を、区切られた空を、 灰色の街を、冷たい街を、
ああ、愛しているんだ
2009年06月11日(木) |
1896 クロマキイイイイイイイィ! |
そっちの世界はステキですか?
こっちの世界はそれはもう素敵にステキだ! ああ、君にもわけてやりたいくらいのステキさだ。
空は灰色で、風景も灰色、空は電線で、切り取られ 街は灰色で、空気も灰色、人は携帯で、区切られる
目障りな、群衆を、尻目に、おれは 今日も、一人で、アスファルトを、たどる
ステキで素敵な世界だろうよ?
ああ、こんなにも、ああ、こんなにも 何も無いんだ。何もありゃしない。何もねえ。何も、何も、 俺には、俺の世界には、何もない。
2009年06月10日(水) |
1897 ヌグノーン |
街も人も白かった 空も風も白かった ただ私だけが黒かった
2009年06月08日(月) |
1894 全ては一人のために、一人は一人のために |
世界は、私が居なくても、廻る まるで最初から私など居なかったかのように、廻る
降り注ぐ太陽、宙を舞う蜜蜂、誘う花 どこに私の居場所はあるのか どこに居れば、私を必要だと、言ってくれるのか
100万の人間が、僕は生きていると、認めてくれたのなら 僕は生きているのだろうか
もしそうならば
100万の人間が、彼女が生きていると、囁いてくれたのなら 彼女は生きているのだろうか
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