十五回目の夏を迎えた日 息途絶えた君よりも多くの夏を迎えて、涙
汗ばむ右手にシャーペンを握り、 僕は今日も、君の為に詩を書く。
君の死から紡がれた僕の詩は、 僕を死へと紡いでく君の詩のようで、
机では まだ死ねないよ、と涙を流しながら まだいきたいよ、と汗を垂らして
汗だか涙だかわからない液体が 寝息立てていた僕の頬を濡らしていた。 まだ新しかった紙も、何が書いてあるのかわからないくらいに 溶けていった。
d965/w1013/t---- 映画のワンシーンのような、生きている場面を 僕は描きたかったんです。
薄汚い社会を、ちょっとだけ冷めた目でみてる。
自分より弱い立場の人しか愛せない偽善者、 可哀想と同情している可哀想な偽善者、
そんな彼等は他人の不幸を見て笑う 本当の不幸を知らないから
一人や二人じゃない、大勢が、大半が 偽善者なんだと最近知った。
私が望んでいたのはこんな世界ではありません。 多くの人が罪を抱えていても、 それが罰せられることなど今、ありません。
私が望んでいたのはこんな世界ではありません。 白と、限りない白を、 純粋で、綺麗な世界を求めていたんです。
こんな世界ならば消えてしまえばいいね。 と、冷めた目で言った。
d964/w1012/t---- ふみコミュニティリクエスト
世界なんて消えろ〜みたいな、 生きている意味や人間の薄汚い心や 罪とは何か〜とか、ダーク系
上空150cm、僕はただ走る。 その上で黒い鳥が飛んでいる。
鳥のように飛びたいと願った人類は、 昨今、願いをかなえ空へ飛び立っていく。
ただ、それでも人類は制限を負う。 自由に空を飛ぶ鳥は、僕らを只管に見下した。
上空150cm、更に上を通り過ぎる黒い鳥 遠くで鳥は黒い点になり、見えなくなる。
嘲笑うような飛び方に僕は羨ましささえ覚え、 いつか越えてみせるのだと いつかの時代の人類も抱いた言葉を吐いた。
d963/w1011/t---- ふみコミュニティ、リクエスト ふと空を見上げた。 鳥が居た。 羨ましくなった・・・。
平和を願ったところで、 世界には争いが絶えません。
健康を願ったところで、 病気には勝てる気がしません。
平穏を願ったところで、 いざこざはどこまでも続きます。
幸せを願ったところで、 同じ数の不幸が私を襲います。
欲望を願ったところで、 私の欲望は尽きることがありません。 d961/w1009/t----
2005年11月26日(土) |
知らない君を待つ @23 |
空を見て、誰かに言うわけでもない ひとりごと、そっとつぶやいている。
私はいつか、 誰かと約束をしていたんだ。
それが誰との約束で どんな内容だったかは あまり詳しくは 思い出せないのだけど。
私がこの約束を果たさなければいけないことと 此処で待ち続けなければいけない、 そんな気がするんだ。
私は遠い目で幾度目かの空を見つめ、 一番短い時計の針が幾千目かの回転を終えたのを確認した。
私が誰を待っているのかわからないので、 これは恐らく、ずーっと続く楽園なんだろうな。 と、私はひとりせせら笑った。
d961/w1009/t---- ふみコミュニティ、リクエスト 「今あなたゎ空を見ています 何も考えずただ時間をすぎるのを、待ってる」
2005年11月25日(金) |
ヤドカリズム(激しくひきこもりたい) |
日本政府が僕らを嫌い始めて数年が経ち、 そんな中、僕は一人の女性に恋をしました
しかし、
君が僕を嫌いだというから animeに、figureを拭い捨てた
それでも僕を嫌いだと言うから mechaに、girlも嫌いになった
だと言うのに嫌われているから gameに、personal computerを沈めた
そして、嫌いじゃないと言われた頃に 僕は、すっかり真人間になっていた
アヽこれは、アヽこれは、 日本政府による恋愛感情を使用した ヲタク消滅の陰謀なのだ、とただひたすらに思い込み
もう二度と君に合わぬように 自宅のドアに鍵をかけて 暗い部屋でanimeを愛することにしました
ただただ、現実が怖くて ただただ、仮想は優しかった
そんな、冬の d960/w1008/t----
2005年11月24日(木) |
青いカンバスに塗りたくる白 #051114 |
気づいたらもう大人です。
昔は自分の青さを隠すために必死に、 白い色を白い色を塗りたくっていたというのに。 青さが自然と消えていき、 今では白に限りなく近いブルーです。
若いって色が青だけど、 大人の色はいろいろなんだよね。 僕はその中から白を選んでいたわけです。
ただ、老いていく白を。
白を求めているうちに 気づいたら僕はもう大人でした。
白くなってようやく気づいたんです。 青い青こそ、白い白より大事にするべき色だったんだ、と。 けれど、追い求めることはもうしません。
青の良さに今頃気づいた僕ですが、 追い求めればそれは白になったことを後悔すると言うことです。
自分から求めた道を後悔、だなんてできません。 こんなちっぽけなプライドが僕を守っているのだ、 と自覚したときはなんとも言えない青でした。
と、ひたすらに白の道を進んでいく僕でした。
d959/w1007/t----
2005年11月23日(水) |
Hand in Hands |
君のことが好きだった
ずっと手を握って居たかった
けど、この手には温もりだけが残っていて
今は、もう叶わぬ願い
『掴んだ手を離さないで』
離れていく君の手を私は握ることができなかった、
私の手が、ただ小さすぎて
『ねぇ私から離れないで』
遠くに居るあなたに手を伸ばしても届かなかった、
私の腕が、ただ短すぎて
空を流れる光に込めた願いは、叶うことなく
光とともに消えていった
何も掴めんでいない手のひらを見て、
私は溜め息を吐いた
これでいいのだ、と君の幸せだけを祈って
温もりの残る手のひらを頬にあてた
涙だけがただ、冷たかった
d958/w1006/t---- ムーンセパラーションと類似しているけど、 これはただ恋愛詩もどきが書きたかっただけなんです。
2005年11月22日(火) |
MOON SEPAR∀TION |
二人誓った地平線の空 いつまでも一緒にいれるはずがないと知りながら 一緒に居よう、そう誓った
沈む月を眺めていた あの日にはもう戻れない
互いの手を握って、最後の繋ぎ もう二度と触れることのない手を 惜しむように離れていく
地平線が見える場所で語り合った二人の思い出も 今では一人で呟いている
寂しくないはずがない だから涙は流れて、戻らない
一人になった地平線の空 そこにない手を握るつもりで私は手を握る やっぱりそこにはなくて
ただ、月が地平線に沈んでいくのを一人で眺めていた
d957/w1005/t---- 皮肉れた表現がひとつもない、 月とか空とかのありふれた表現の中で、 別れという普通のテーマ
綺麗な星を見ながら、 夜空に自分を重ねている
スケールの大きすぎる、愚行
煌いている星は自分だな、 と勝手に思い込んでいる
遠近法は恐ろしく、あんな大きいものでさえ ちっぽけに見えるんだもの
小さい星々も近くで見れば冗談じゃないくらい大きいのだ
だったら、なおさら夜空は僕らに似ている 小さな人を近くで見ればその人の大きさに僕は、きっと気づくんだ
d956/w1004/t----
黒い世界に白い電波を 垂れ流して、 垂れ流して、
灰色の世界に白い電波は 流れずに、 黒い世界の白い電波は もう存在しない、
アルファと名をつけた 白い電波を、
僕の手で今、そっと握る 一緒に歩こう、
白の電波塔をさがす 途方もない、放浪、
d955/w1003/t---- 自分でさえ想像できない世界を創造するのもいいじゃない。
そういえば聞きたい曲があったんだ、と 鼻歌を歌いながら探そうとしたものの 肝心なタイトルを忘れてしまっている
た、た、たん、たん、た、た、たたん… とリズムを口ずさんではいるが鮮明な音までは思い出せない
確かクラシックだったと言う気もするが、 違うかもしれない
と、クラシックの視聴を繰り返すうちに 何が聞きたかったのかさえ、忘れてしまった
妙にぼやけた輪郭が虚ろな何かに侵されて、 もう、とおい、とおい、場所の記憶
days954/work1002:2min10sec
2005年11月18日(金) |
beautiful boast |
小さい頃、そこらのおじ様に あなたの世界は美しいですか。と 聞かれたことをふと思い出したが 僕はとりあえず美しいと答えていた気がする。 花とか、なんとか綺麗だし、とそんな理由だった。 ただ、それはその場しのぎの答えであって、 そのあといくら考えても答えは出なかった。
あれからもう何年も経つ。 もう一度考えてみたものの答えは出ない。 そもそも世界とは何なのかさえわかっちゃいない気がする。 世界もわからずに世界を謳う、愚かなことを僕はしている気がする。 気がするだけ、気がするだけでそれは正統なことかもしれない。 僕の世界、と言っても意味は多数に存在してしまうのだ。 けど、僕の心や、僕の身の回りの環境や、取り巻く社会。 どれを示せばいいのだろうか。
僕の心など僕自身がわかるものでもなく、 身の回りなら美しいかだなんてわからなく、 社会には汚いことばかりだけど一概にそうとも言えず…
あの人は答えを知っていたのだろうか。 あの人は答えを待っていたのだろうか。 世界は美しい、と答えた子供の僕にあの人は 「そう思えることが美しい」と言っていたが、 それは逃げだったんじゃないのだろうか。 それともそれが答えだったんだろうか。
世界は、美しいのですか?
days953/work1001:6min09sec そのおっさんのサイトも閉鎖し、今ではどこに居るのかさえ知らない。
2005年11月17日(木) |
The thousand works -back of beyond- work1000!! |
幾つもの世界が折り重なって、それが一つの世界を作る。 君と僕が居たこの世界も、いつかの世界のどこかになる。
君と約束した空は二度ともう繰り返さないと言うけれど、 世界が幾千と折り重なるというのならあの空をもう一度。
あの日握った手は二度ともう触れられないと言うけれど、 世界が幾千と折り重なるというのならあの日をもう一度。
この世界はもう一度どこかで世界としてリフレインする。 幾千の空、幾千の今日、明日、希望…繰り返し繰り返し。
世界がリフレインする場所まで、世界の果てを僕はただ、 君にもう一度出会いたいからそれだけの理由で目指した。
days952/work1000:-min--sec
t.t.w→The thousand works b.b-564一日一詩1000作品突破作品
17日からしばらくb.bの作品を描いていきたいです…はい
back of beyond、世界の果て 世界の果て、は僕の中にある最強のイメージなんだ。
2005年11月16日(水) |
東京LoveStories. |
七色の羽根が 綺麗なかぼちゃに変わり果てたとき 銀色の勇者は叫んだ
「ひらけよゴマ、ひらけゴマ、テラゴマス、いや、どれだ どれでもいいのか、いや、きっと、いやいや、多分… それよりも美少女とくぁwせdrftgyふじこl…
風呂上り、上半身で座り モニターを前にする詩人は
麦茶色の麦茶を飲みながら 爽やかにワルツを踊る
多分、さっきまで使っていたキーボード 枕代わりにしてちょっとだけ夢を見る
美少女と美少女とくぁwせdrftgyふじこl…
でも、そんなものは無理でした 目を開ければ、また、現実が始まるのだ
そして、それと同時に今誰かが妄想に入る。 いわば僕たちは妄想をリレーしているのだ。
と、ここまでが第一章だとすると 第二章は恐らく希望に満ち溢れていると思う これほどつまらないのはきっと後から面白くするためなのだろう
…と、寂しげにとり氏は語った
days951/work999:-min--sec 僕とか君とか世界とか廃墟とか灰色とか子供とか青さとか幻想とか僕にとっては有り触れた言葉を使わないとこうなるんだ。って言う詩です。 妄想のリレーは、谷川俊太郎の朝のリレーより。
世界が僕を呼んでいるから 君の手を離してさよならしなくちゃならない
僕が君を愛するように 僕は世界に愛されている
僕が君を守るように 僕は世界を守らなきゃいけない
世界に危機が訪れたら 僕はすぐ其処へ行かなくちゃいけない
世界の敵を倒すまで 多分、今度は長いお別れ
汗ばむまで掴んだ君の手が 今、僕の手のひらから消えた
days949/work997:-min--sec 物語の冒頭のような世界をいくつも描いてきて、 結局、求めるものはヒーローなんだろうなぁ
隠しても隠しきれない青さならいくらでも知っている
隠そうと隠そうと限りなく白を塗りたてても 僕の色はいつになったって青いままだった
ただ、それは最近までのお話で 塗りたくった白がようやく僕の中へ入ってきた
遅いよ。
僕は何もない白に呟いた つぶやく意味なんてないさ、独り言なんだ
15という峠を越えれば青さは朽ちていくんだって それを僕は必死に消そうとしていた
だからね、そのツケが今回ってきて 僕は誰よりも早く白く、白くなっていくんだ
ゆっくりと、ゆっくりとしかし、それでも 他人の数倍の速さで白へ、還る
days948/work996:-min--sec 青いカンバスに白い絵の具で大人になりたいと殴り描いても もともと青いんだから、意味ないよ
存在しない神さまよりも
ただ、目の前に居るあなただけを信じるよ
days947/work995:-min--sec 信仰にも似た想いを
赤い鉄を抱いて
ぐつぐつと湧き上がる感情は たぶん、いかり以外の何か
ぽたぽたと零れ落ちる水分は たぶん、なみだ以外の何か
ぐらぐらと渦巻く感情の黒は たぶん…
意識がすこし、わすれかけてる 右手はどっちだっけ、左手はこっちだね 上は、どっちで、下は、どっちだっけ
ぶつぶつとつぶやく言葉は聞き取れない ぶつぶつとつぶやく言葉は覚えきれない
動かない体を必死に動かそうとする もう何も見えない、たぶん目が故障している たとえ、目が開いてもそこには何もないんだろうなぁ、と思った
赤い鉄は僕の棺おけになるようで 一緒に行こう、もうちょっと、もうちょっとで 消えられるよ
days946/work994:-min--sec アニメでやられた兵士の詩
問題ないよと呟いて、問題ないよと思えない
目の前の絶望を乗り越えられる気がしない 越えようと頑張っているのはただの見せ掛け
問題ないよと呟いて、問題ないよと思えない
虚勢を張って喜んでいただけるならいくらでも ただ、それは本当に虚勢で今にも逃げ出しそうな見せ掛け
days945/work993:-min--sec 武者震いじゃない、怖いだけなんだ
夜の深淵でさえも暑い真夏、 君という夜を知った後の朝は 白い途切れ途切れの夜にしか見えない
君に触れていたい どこまでも、どこまでも
白い夜は君に触れられない 目を瞑り白い夜から逃げつ
黒い夜を待つ。君に出会い 再び、君という夜を過ごす
まぶたの裏にその夜を焼き付けても 白い夜には消えている君の夜の絵
君が消えた夜道、君を探し迷走する …尽きて、息が切れる 吐く息は白く今頃に成り冬だと知る
君を知った時に持っていた優しさなら もう尽きているのだろうね
だったら、
だったら君の優しさももう尽きているんだろうか だったら君の愛情もとっくに尽きていたんだろうか
気づいても、首を振り忘れたフリ 気づかぬフリ、探しているフリ
君が僕の前に現れないことなら感じている けど、僕は君に依存しているからただ、否定するしかないんだよね
days944/work992:-min--sec 夜に心を葬って、もう何も還ってこない
碧の草原に、風は走ってゆく 冬着の僕の頬に少し触れて、夢の後 あとは なにも、なにも感じはしない
世界とか、何もかも感じられていた ただ、風を感じるたびに失っていく
風が吹けば僕は心を失い、やがて全てを失う そしてそのまま
時がたてば僕は土に還り、やがて全てを知る それからずっと
今の僕はただ此処に立ち尽くすことしかできません ひたすらに眺める空さえも白く白くと失っていきます
そのうち感じてた世界まで消えちゃうんじゃないかと
思って最後の風が吹く 、消えてゆく
days943/work991:-min--sec 一度も読み返してないので、多分、矛盾だらけでしょう。
私は今日旅立ちます、死にます 現世にはほとほと嫌気が差しています
死というのは自我の消滅ではありません 肉体が滅びても私は生き続けます
なぜなら私には神様が居ます そして、その世界があります 私の自我は肉体の枷を捨てて、約束された永遠を手に入れます
大して怖くはありません ほんの少し痛いだけだと言います
練炭を焚いて今も夢を見ています 大丈夫、夢から覚めればそこは新世界 大丈夫、私は本当の意味では死なない
大丈夫、大丈夫
days942/work990:-min--sec 僕自身、何の宗教もしんじちゃいないのでだいじょうぶです><
月の真ん中に大きな穴が開いて、ぽっかり そういえば私の心にも穴が開いてたっけ、ぽっかり
ちょっとずつちょっとずつ蝕まれて 私の穴は大きくなっていく
ちょっとずつちょっとずつ
大事なものがぽっかり、抜け落ちて いらないものだけを、抱いていたよ
ちょっとずつちょっとずつ
もう何も思い出せないくらいになったよ もう何も存在理由がないくらいになったよ
ちょっとずつちょっとずつ
絶望の闇に飲み込まれていくよ、ぽっかり 穴が私のすべてを埋めていくよ、ぽっかり
闇が私のすべてを埋め尽くしちゃって もう何もかもあきらめちゃおうかな、って思った
闇が私のすべてを埋め尽くしちゃって もう何も求める必要なんてないかな、って思った
もうちょっとで何もかもあきらめて楽になれる と、思っていた
闇がちょっとずつ私の体から減っていく、 ちょっとずつ、ちょっとずつ
そのうち私の体は元のまん丸になって、 今も、平穏です
時々、暗くなるときもあるけれど それは自然なことなんです、と最近気づいたよ
days941/work989:-min--sec 一回も読み直してないから矛盾だらけな罠
最高傑作ができたのだ、と言う夢は 覚える前に、消えていく
恨むべき、己のメモリー
days940/work988:-min--sec
誰も守れないこの両手がただ憎かった 誰も守れないこの両手が自分の手だと思いたくなかった
誰かが傷ついて死んでいく姿を嫌というほど見た 誰かが傷ついて死んでいく姿を見て何もできない自分も見た
誰も僕を責めたりはしなかった 誰も僕を責めないから僕は僕自身を戒めるしかなかった
誰も守れない僕は 誰にも守られることはないのでしょう
誰も傷つけることのない僕は 誰にも傷つけられることはないのでしょう
誰かが死んでいく、自分だけが生きている 誰かが死んでいても、自分は生きている
誰が死のうとそれでいいのでしょうか 誰かを守ろうとした僕が違うのでしょうか
days939/work987:-min--sec
何もかもあなたが悪いの ―そんなこと、しってる
灰色の街で過ぎていく 灰色の日々よ 何もつかめない日々よ
僕の両手を突き抜けていく風 灰色の風よ 誰もが知っている季節を
春も夏も秋も冬も過ぎていく 何もかも何もかも何もかも
何もかも…
大したことではないのです 何もかも僕のせいだと言うだけで
もう痛めつけられるのは慣れている 怖くない、痛みなどもう怖くない
風が僕の両手を過ぎて頬を切るようになっても 大したことではないのです
何もかも僕のせいにして 世界に幸せが訪れるなら 僕は喜んで悪者になるさ
days938/work986:-min--sec
気がおかしくなるほどの嗚咽 気分など最早正常などではない
両手を下げて空を見上げる 風を感じて空を感じる
この風に乗ってどこかへいってしまいたいと 願う私が居る
その風に乗れる羽など私には生憎生えては いないと言うのに
現実の再認識でまた嗚咽は繰り返す もう何が悲しいのかさえ、
忘れてしまった
days937/work985:2min47sec
口笛は何故遠くまで聞こえるのでしょう。 と問う彼女の居る空は如何なる高さになるのでしょうか。
手を伸ばせば星に届きそうな空とはよく言いますが、 彼女の手からは何が掴めるのでしょうか。
車イスの友人も、人殺しの小父もいない私は いまだ何一つ掴めていません。
ただ、山羊飼いの少年や年老いた犬の友達は居ませんが それはそれでよかったのだと思い出す。
どの雲も私を待っては居ません。 その理由を教えてくれる小父も居ません。
そんな事を思い出すのも最後になりそうなくらい、 高い高い山の上で声など既に出ない。
そろそろ思想も途絶えていくのでしょうか。 アルプスには程遠い高さになりますが、それでも構わないと思ってしまって。
そんな思想を最後に残して、私は凍えていきます。 数万年後に人類との出会いを楽しみに凍えていきます。
days936/work984:-min--sec
切り捨てて笑って、何が穏健だ 立ち尽くしさじ投げ、何が政策だ 偽って嘲笑、何が努力だ
days935/work983:-min--sec 短歌の形で日本の政治へ。
|