散歩主義

2011年03月15日(火) 思うこと

「心こそ 心まどはす 心なり 心に心 心ゆるすな」

東北関東大震災の、一日中流れる過酷な画像から少し離れた。
ネガティヴなデマが飛び交うツイッターを少し離れて眺めた。
そして心、鎮めて「流跡」を読みはじめた。朝吹真理子さんのデビュー作品である。

心がざわつくのは震災のことばかりではない。
厳しい画像の見過ぎで体調まで崩した老いた母のこと。
常に観ていないと倒れてしまう17歳の老犬のこと。

まさに「流跡」の冒頭のように、本を読んでも字が流れていくばかり。
それでもあやかしの朝吹世界を流れていった。
心が水のように流れだした。

しかし苦しげにあえぐ犬を目の前に本を閉じ、介護する。
心が暴れてはいけない。

犬が眠りにつき、何時間かぶりにネットを開いたら、しかし「光」は鈍くともそこにもあった。
武道家・甲野善紀さんのツイートにあった言葉である。
一休禅師の言葉だ。

覚悟を決めよう。
言葉を書いていこう。



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