散歩主義

2011年02月10日(木) 二月十日

起床午前四時。エスプレッソ。
朝の一時間を読書にするか作品の構想にするか迷っているうちに妄想となったのであわてて読書に集中。ごく短い時間。

朝食、赤黒発芽白米、味噌汁(舞茸、わかめ、男前豆腐)、大根の皮のきんぴら、エレベーター(焼きおあげに大根おろし)、きゅうりとじゃこの酢の物。

昼食、トースト、ブルーベリイジャム、オレンジ、ミルク、バナナ。エスプレッソ。

昼過ぎ、注文していた「デス博士の島その他の物語」ジーン・ウルフが届けられた。SF嫌いの友人が机の上のこの本を見つけ、「なんでや」と呟く。
ほっといて。

夕食、肉じゃが、ブレンドご飯、じゃこおろし、ほうれん草のごま和え。

夜、デカフェのエスプレッソ。

「うつろ舟」30p
「火山の下」55p
「カーリーの歌」61p
「神話の力」75p
「漱石とその時代 第一部」158p

この中で一番ぞくぞくしているのは「うつろ舟」だ。ブラジル在住の日本人作家松井太郎の、たぶん日本デヴュー作。彼は95歳だ。
ブラジルの荒野に生きる、ざらざらした力強さにひかれる。こんなにたくましい日本の男が描かれた小説は読んだことがない。しかも主人公は「日本人」からさえも逸脱しようとしているのだ!!!
それはそのまま作者の生き様に繋がるようだ。大地に挑み、生活を整え、本を読む。そして小説を書く。それを延々と続けてきたのだ。
よくぞこの本が刊行されたものだと思う。よくぞこの「小説家」を発見した、というべきか。

次が「漱石」。正岡子規が出てきた。
次が「火山の下」。これは…なんというか…シュールリアリズムの絵を見ているようだ。イメージの洪水にくらくらすることしばし。
「カーリーの歌」はいよいよサスペンスの幕開けというところ。
「神話の力」は対談なので読みやすい。ふむふむと読んでいる。キャンベルの発言は力強い。
で、明日から「デス博士」が加わる。

読んでいるうちに自作へのイメージが煮詰まりつつある。


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