今年の、いや正確には昨年暮れからの目標として「原稿用紙千枚の小説」の執筆があった。 2010年10月。さてその進捗状況はどうか。
前進はしている。しかし完成は遙かに遠い。
言い訳としては読み込む資料が膨大になったこと。それに尽きる。 書けば書くほど必要になる。
感じるままに書くだけでは千枚は書けない。構造が必要だ。物語をがっちり支える構造。 構造の設計はできた。場面場面のスケッチも書きためた。まだ足りないけれど。 それらを組み立てていく。
その「熱」を保証するのは、どれだけ掘り下げたか、にかかる。 千枚書くにはその10倍以上の背景が必要だ。 100を背景に1を書く。 そんなイメージで作業を進めている。
完成するのか? とにかく書ききる。 お金のためでも出版するためでもない「小説」。 たぶん私家版はつくる。
読む人はいるのかどうかわからない。 とにかく書ききる。 人間として前進するために。
基本的な設定だけ書いておくと、舞台は京都。時代は第二次大戦中。
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