金子光晴さん、山田稔さんの本を軸に様々な本を連続して読んでいます。 二人に共通するのは「フランス」です。
山田さんは翻訳も多くて、以前から彼の本を全部読み切ろうとしているので、当然そちらにも手が伸びます。 で、岩波の「フランス短編傑作選」も詩人の書いた短編から潰していっています。
さらに昭和40年に出た河出書房の世界文学全集に収められているゾラの「ナナ」も山田さんの訳だと知って、本棚から引っ張り出して読んでいます。(よくぞありました) 箱入りでしっかりした装丁の本が一冊390円だった時代の本です。
金子さんはボードレールの「悪の華」を訳していますが、それよりもパリという都市の「底」を這い回るような凄まじい自伝「ねむれ巴里」にぐいぐい引きつけられて、ほとんど夢中になっています。 巴里在住の頃、ほとんど詩を書くことを中断していた金子さんが、ふたたび文学へ、詩へと向かい始める契機となったブレーズ・サンドラールにも行き当たり、本を発注しつつネットでバイオグラフィーを調べています。 興味津々。 ところでフランス文学の本は絶版になるのがはやく、手に入りにくくなっています。古本でもずいぶん高価です。特に生田耕作さんの訳のものは高いですね。
そもそも金子さんの「いのちもたまゆら」というなんとも美しい詩のフレーズに魅了されて、ちくまの文庫版全集を買ったのが、もう10年以上昔のこと。最近、金子さんの散文に光を当てる文章を読んだことがきっかけでまた読み始めたのです。 なんだか鉱脈にぶち当たった感覚がしています。
フランス文学の翻訳といえば堀江敏幸さんもエルヴェ・ギベールを訳されていました。堀江さんご本人の作品よりも先にこちらを読んでいました。今では彼の作品が大好きですが。
併読している本で特筆すべきは江國香織さんの「左岸」。 これは凄い本です。
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