散歩主義

2008年06月17日(火) 珈琲と睡眠

珈琲に含まれるカフェインが脳活動を活発にすることはよく知られています。
一方、そのカフェインによる睡眠障害に対しては、医師からもわりとナイーヴというか、楽天的な見解しか聞いたことがありませんでした。
曰く「一杯程度の量ではたかがしれてますよ」という具合に。

しかし、です。
やはり睡眠障害はあるのです。夜の一杯はやめた方が良さそうです。夜更かししたい人、しなければならない人には必須ともいえるのですが…。

京都新聞のコラム「快眠ライフ」で滋賀医科大睡眠学講座教授の宮崎総一郎さんが書かれていました。

カフェインの量は次のとおり。(一杯あたり)
本格的なコーヒー…130〜150mg
インスタントコーヒー…65mg
紅茶…40〜60mg
コーラ…30〜50mg

記事によると
『カフェインは入眠を遅らせ、睡眠時間を減らし、中途覚醒を増やします。やや多め(400mg)にとると、睡眠中の代謝率が高まり、浅い眠りが増え、深い睡眠が減って睡眠障害となってしまいます。その効果は四時間以上持続します。』

400mgも飲まない、と思っていてもカフェインは用量依存性があって、用量が多いほど覚醒効果が強くなるため、ぼくなんかはつい何杯も飲んでしまいがちなのでした。

脳は活性化しますが、体は休んでいませんからいろんな障害が出てきます。代謝が強すぎるために下痢をしたり、血圧が高くなったり。
そうなるとそこから二次的な疾病が誘発されますよね。高血圧は血管障害に直結しますから、結局は脳を損傷してしまうんじゃないでしょうか。

ソフトとしての脳活動の活性化にカフェインはいいのですが、ハードとしての脳という臓器には睡眠がとても重要です。
このバランスでしょうね。

ぼくは朝は必ずマグカップで飲みます。早朝、最初にやることが豆を碾くことですから。お昼にもマグカップで。三時には普通のコーヒーカップで一杯。切れ目なくカフェインが補給され続けるわけで、特に三時のコーヒーがだめ押し気味ですね。前の分が消化されきらずに残っていて、そこに上積みされているような気がしてしかたがありません。

ぼくはこれまで何度か左半身が一過性ではあるものの動かなくなったことがあります。その時ドクターは脳のCTを見ながら首をひねってました。結論は睡眠不足じゃないですかといったのでした。
脱水でもこういう症状は出るのです。睡眠不足もコーヒーも脱水作用があります。喫茶店でコーヒーに水がついてくるのは「オマケ」ではないのです。

そんなこともあり、また妙な時間に耐え難い睡魔が襲ってくることもあるのです。これは睡眠が浅い証拠ですから、とりあえず三時のコーヒーをやめました。お昼のコーヒーもやめようか、と検討中です。

モノカキを「目が覚めた直後」にする癖をつけはじめているところです。コーヒーはその時だけにしようと思います。

ご存じだと思いますがアメリカンコーヒーはレギュラーコーヒーよりはるかにカフェイン量が多いです。覚醒にはいいけれどぼくは味の薄い珈琲はのみません。これからはますます飲まないとおもいます。

お茶かな。


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