散歩主義

2008年04月24日(木) つめたい夜に

●明日の朝はずいぶん冷え込むとか。
今日の午後から北風が冷たくて、夜、ポロシャツとトレーナーからシャツとセーターに着替えました。

●空いた時間に本づくり。少しずつですが作っては送る毎日。
いろんな方に読んでいただいています。

●我が家の薔薇は先頭を切ってノイバラが咲きました。まっ白な花です。

●夜、江國香織さんの「号泣する準備はできていた」を読み終えました。
もう何度目かの通読です。

辛口の批評で有名な某文芸評論家をある時期から信用しています。
彼が「もし現在の小説家の中で天才がいるとしたら、それは江國香織だ」と書いていたからです。

好きな小説家は沢山いるけれど、作品の上に「作業の爪痕」を見事なまでに残さない、というか「書きたいように書いて見事」なんです。

こないだ見たアクターズ・スタジオで「天才という言葉は傲慢で大嫌い」と「天才」ナタリー・ポートマンがいっていましたが、たぶん江國さんもそういわれるのは嫌でしょうね。
ただ読めば読むほど感心するばかりなのです。

ぼくの場合、作品を書く上でお手本にしている、今、生きている作家は江國香織さんと庄野潤三さんのおふたりです。
特に短編小説においては江國さん以上の人は、あまり考えられません。

ある時期、困ったら吉行さんを読んでいましたが、今は江國さんを読みます。
暗記してしまいたいぐらい。


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