2008年03月12日(水) |
私家本でなければできないこと |
自分で本づくりをするということは、発注ではとても引き受けてくれないことを格安でやる、というおもしろさがあります。
だからのめり込むと「紙の職人」「紙の工芸職人」に変身する人が多いのです。
今日も「同志」のブログを読んでいたら、
『本づくりは、書くこと、本にすること、読んでもらうことの三つがそろって、かなうのだ』という強い言葉を発見。 画面の前で深く肯くのでした。
もちろん、ただの素人が本を実際に作ってしまう、ということが一番おもしろいことなんだけれど、「箔押し」が多分無理という以外、たいていのことを工夫してやってのけているのが「私家本制作者」です。 みなさん凝っていますよ。
で、ぼくが今回の本づくりのテーマにしたのは読みやすさ。 大手からでている本の中で一番読みやすいと思ったのは江國香織さんのハードカバー。 「泳ぐのに適切でも〜」と「号泣する準備〜」の二冊のレイアウトは、とにかく読みやすく設計されています。 字間、行数、余白の広さ、全部余裕を持ってつくってあります。
これを参考に取り入れてやったところ全ページ数が220ページ。 さらに詩集が32ページ。合体させると、結構な厚さに。 そこで問題なのは本の強度。ページが抜けないように、本が崩れないようにしなければなりません。
紙と接着剤の強いモノを用意していますが…。 ま、とにかくやりましょう。
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