2008年03月03日(月) |
ローマ字の呪いなのか |
英語にマジになっています。 英検二級と三級の古いテキストをもう一度引っ張り出してやりつつ、発音の練習をつづけています。
というのも、中、高、大と習った発音でネイティヴとスムーズに会話ができないからです。 だからテキストの発音が信用できないんですよ。
なんとか通じる時もあるんですが、それはたいてい洋楽のCDで憶えたような言い回しを使った時。
学校で習った発音では苦しんでいます。 a little bit なんかは「アリルウビ」で通じます。 こういう例がほんとに多くて、しゃれになりません。
いったい何年も何年も習ってた英語というのは、あれはなんなんだとおもいます。 単語をいくら覚えたとしても、発音が通じなかったら意味ないですよ。
で、やっぱり小学校で憶えたヘボン式ローマ字がくせものだと思うのですよ。あの記憶が、英語の発音を無意識から邪魔してる気がします。 ローマ字というのは、外国人が日本語を習う時に有効かもしれないけれど、日本人が英語習う時に足をひっぱっていませんかね。 英語独特の発声の微妙さを見失う、というか。
というわけで「逆説カタカナ英語」に挑戦しています。 有名なところではジョン万次郎の「掘った芋いじるな」がwhat time is it nowになるという話。 嘘だと思った人が使ったら通じたという…。
それから例えば、 戦後、進駐アメリカ軍の兵士といちばん英語が通じたのは軍関係の下働きをしていたおばちゃんたちだったとききました。 学歴はまったく関係ありません。毎日英語を聞いていたからです。
たぶん今でもTicketを「チケット」と発音しても多分通じません。 おばちゃんたちは「テケツ」「テケツ」と発音して、それがアメリカ人に通じていたといいます。 だいたい英語にはっきりとした促音はありませんからね。(「ッ」とか)
そういう人たちの英語が通じて、一生懸命勉強した人間の英語がまるっきり通じない。 ぼくよりはるかに成績が良くて、単語も構文もばっちりだった人たちの「英語」が全然通じない。これはいったいどういうことなんですかね。
ぼくらの世代の英語教育は失敗しているとおもいます。 特に発音。 で、いっそのこと「通じるカタカナ」で憶えた方がいいんじゃないのか、と考えました。
今の若い人たちはぼくらよりもはるかにいい教育を受けているから、英語がぺらぺらの人が多いと思うけれど、おじさんおばさんは大変です。
実はしゃかりきになっている理由があるのです。 イギリスから義弟の来日が迫っているのですよ。 去年は権太呂で鍋焼きうどんをつっつきながらぽつぽつとしゃべったけれど、もっとスムーズにしゃべりたくて。 向こうは必死になって日本語の勉強をしているらしいから、ぼくも頑張らなければ。
かっこなんてどうでもいいんです。通じさえすれば。
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