2007年05月18日(金) |
投稿してください/投稿しましょう |
4月22日の日記を読み直してみると、詩に関しては投稿ではなくて本づくりを中心にしていくことが書かれています。 そうなんです。確かにそう。 本の準備はゆっくりと始めているところなんですが…。
何故こんなことから書き始めるのかというと、いつも「本づくり」が、 「ご本はまだですか」 という、ご近所の老婦人の言葉によって制作の「引き金」がひかれるように、 「投稿を続けてください」 という遠方の友人からの言葉がぼくに届いて、それにどう答えていいものか迷い続けていたのです。
別にぼくは投稿を止めるとは書いていないし、止めようが続けようが他人様にはどうでもいいことのはずなのだけれど、 遠く離れた地で、婦人公論誌上にぼくの名前か作品が掲載されているかどうか探すのが楽しみだというのです。
「本」に力を入れるとして、それが投稿の足を引っ張るの?と問われると、それは、そうであってはいけないことであって、詩を「読者」に届けるにはどんな形であってもいいわけです。
しかしながら、投稿歴も長くなってきて、区切りをつけたいという気持が正直ありました。 で、自分の中ではほとんど区切りをつけようと決意したつもりでいたのです。
ところが皮肉なことに、というべきか、今日、婦人公論から発売前の新しい号が届いたのです。(発売は22日です) 発売前の本が届くということは、入選したということなんです。佳作では送られてきません。
社名の入った封筒を持って、今までなら素直に喜ぶところなんですが、今回は複雑な気持ちになりました。 頁を開いてみると、作品はそう「決意」する前に送ったものでした。
遠方の友人にメールを送り、今回は名前と作品が両方掲載される旨を告げました。
すると 「だから投稿を続けてください」との返事。 それに対して「わかりました。続けます」と答えてしまいました。
さて、婦人公論の詩のコーナー。 友人のある方が、今年、彗星のように登場し、ただいま毎月連続で佳作か入選に絡むという大躍進を継続中なのです。
その方は今回も佳作でした。 その方が実生活の上で苦労されていることを知っているので、簡単にそういう場を離れてもいけないな、という気持にもなります。
投稿は一人だけの営為のようですが、何度か作品が活字になり、投稿する仲間が出来てくると、まして、前述の友人のようにブログ上の作品まで読んでくれている読者の方が少なからずいるようになると、最早、「一人だけの場」ではないのです。
考えてみれば、とても有り難いことです。 考えるまでもないはずなのです。 投稿を続けましょう。
今回の作品は「春宵」といいます。 これも、この日記で「五言絶句をひねり出した」と書いた日に出来たもの。 漢詩と自由詩を混合させたものです。
22日発売です。よろしければ是非、書店で手にとってご覧ください。 「読者フォーラム」の中にあります。
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