築年数がかなりたった家には、様々な場所に傷みが発生する。 とうとう水道管がやられた。
水道検針員の方が、使用水量の異常な増加と小刻みに動き続けるメーターとを示して、メーターより家側のどこかで漏水している恐れがあると教えてくれた。
早速、京都市指定の業者さんに依頼。 パイプ内の水の流れる音を聴くための金属でできた巨大な聴診器をはじめ、特有の道具を抱えて職人さんが登場。 まだ朝の早い時間である。
結局、トイレの外のコンクリートを打った「犬走り」の下と判明、塩ビの管と鉄管との継ぎ手のところから漏れていた。 後数年でも水回りは全部やり直されたらよろし、と職人さんはいう。
それを聴いたのは夕方。 その間、ぼくは家にいなかった。職人さんは一日中かかりっぱなしだったわけだ。 管を探すためにコンクリートを割り、数カ所土を掘り、いくつか管を切って水を止めては、噴き出している箇所を推理し、三カ所目に 聴診器で探り当てたのだ。
管を交換し、土を埋め戻し、割った部分をモルタルで仕上げる。 そこまで一人でやってしまった。
今日も京都はとても寒く、職人さんも寒そうだ。 大急ぎで珈琲を淹れ、何故か「うなぎぱい」を添えてねぎらう。 おいしそうにのんで、食べてくれた。
明日も寒いんかなあ。 そんな話を最後にした。
ごくろうさまでした。
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