散歩主義

2007年03月23日(金) Uncle John`s Band

うららかな春の日、昨日までが嘘のように気温が上がった。
朝、閉じていたチューリップがゆっくりと開いていく。
蓮の花と同じだ。

昼過ぎには光を白く感じはじめたので、グレイトフル・デッドを聴く。
Uncle John`s Bandをリピートモードにして何度も。
この曲はWorkingMan`s Deadに収められている。

トリップ・ミュージックの導師としてのジェリー・ガルシアの存在ははもちろん、デッドといえば宙を舞うような澄み切ったギターが代名詞でもあった。

だけれど、実はアコースティカルなデッドがぼくは大好きだった。それは今でも変わらない。
高校時代からこの曲を何度聴いたか分からない。

セピア色のWorkingMan`s Deadのジャケットを見たとき新鮮に感じた。
ちっともサイケじゃなかったから。
そしてコーラスのハーモニーの美しさにはとにかく驚いた。
C,S,N,&Yが全盛の頃だったけれど、デッドの方がずっと好きだった。

もしデッドの中で何がいいかと訊かれたら、迷わずWorkingMan`s DeadとAmericanBeautyと答える。
二枚とも1970年のリリース。双子のようなアルバムで、ちっともぶっ飛んでいない。清涼剤のようなアルバムだ。
心の芯が温もるような。


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にしはら ただし [MAIL] [HOMEPAGE]