人に死は必ず訪れる。 しかし、それが唐突であると、残されたものはただおろおろするばかりだ。
哲学者・池田晶子さんが亡くなった。 その死を知らぬまま、今週も「サンデー毎日」の彼女のコラムを読んでいた。
今日の新聞紙上でその通知を読み、ただおろおろし、しばらくして溜息がこぼれた。 彼女流に言えば「何故?」となるのだろうが、その文章に惹かれ続けたものとしては、こうならざるを得ない。
平明な言葉で哲学を語ってくれた。 哲学、つまり「考えること」の大事さを教えられ、「考えること」の楽しさを説いてくれた。 もっともっと語ってほしかった。
残念。
ご冥福を祈ります。
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