散歩主義

2006年10月11日(水) 吉行さんの本

吉行淳之介さんの作品を、なぞるように勉強している。
現在、三作品め。まだまだ続くとおもうけれど、それとは別に自分の作品のも格闘中である。

ところで、講談社文芸文庫からでている吉行淳之介短編小説集を手に入れた。亡くなってからだされた新潮社の吉行淳之介全集を、ばらばらで持っているため、短編小説の収集がうまくいっていなかった。

この文庫は貴重である。
ひとつは、昭和23年から平成2年までの短編が収録されていること。
ひとつは、ご本人が「初めて散文が書けた、初めての小説だ」とおっしゃっている「薔薇販売人」より以前に書かれた「藁婚式」が収録されていること。

「藁婚式」は、いってみればインディーズでのデヴューのようなものだけれど、後の吉行作品を暗示する要素がほとんどそろっているようで、おもしろい。

残念なことは「水の畔り」が入っていないこと。未読なのだ。
この短編は村上春樹氏が、吉行作品の中の短編小説でイチオシとしているものでもあって、これは全集の第一巻を何としても捜す以外にないようである。
(春樹氏は図書館で読んでください、と書いていた。)

ほかにトーマス・マン、ヘンリー・ミラーを読んでいる。
ただ昔の蔵書で、字が小さいのが悩みの種。

むろん吉行さんの繋がりでの読書だ。
ただ、21世紀はマンもしかりだけど、ヘッセを再認識するときかな、ともおもうので、「シッダルタ」も机の上に置いてはいる。

腰を据えてじっくり勉強しつつ、自分の原稿も前に進めていきたい。




 < 過去  INDEX  未来 >


にしはら ただし [MAIL] [HOMEPAGE]