関東以北では猛烈な嵐だという。 関西も秋雨前線の影響下にあって不安定な天気が続き、時折突風も吹いた。
夕方近く、ハナのリハビリに外へ出たところ虹が見えた。 当分空に架かっているだろうとおもい、ゆっくりとデジカメを持ち出して撮影していたら、直後に消えた。
考えてみれば虹はたいてい一瞬のこと。 ここは瀑布でもなんでもない、ただの街なんだから。
家に戻って吉行さんの小説を勉強。
「新潮」11月号が届く。 第38回「新潮」新人賞と第14回萩原朔太郎賞が発表されていた。
芥川賞よりも、選ばれる作品が、少なくとも「尖っている」とぼくには思われる同賞だけれど 今回の「ポータブル・パレード」はどうだろう。これから読む。
第14回萩原朔太郎賞のほうは、なるほどとおもった。 「なるほど」とおもったのは、高橋源一郎さん、入沢康夫さん、清水哲朗さんの選評である。 なるほどぼくらは21世紀に生きているな、と。 「優れた詩なんか書いている場合じゃない」(高橋源一郎さん)
受賞作、松本圭二「アストロ・ノート」への評価は分かれると思うけれど、とにかく手にとらなければ…話はそれから。 「新潮」に掲載された作品は、ぼくには読みやすい。 (詩集本体は、まるで読まれることを拒否しているのかの如く、読みづらいらしい) 「詩」に絶望しているけれども、なによりもあつく「詩」だとおもう。
「新潮」では平野啓一郎さんの「決壊」の連載が始まった。 現在の日本文学最前線のひとつが凝縮している号だとおもう。
ところで週刊現代に「ナナ氏の書評」という週刊誌の書評では一番辛口とおもわれる書評コラムがある。 週刊誌掲載だけれど、毎月の第一回発売日にのみ掲載される。 今回はポプラ社小説大賞への批評だった。辛口故に、しっかり読んだ。
そういう最前線を横目で見つつ、ぼくは書いている。 ずいぶん遠いのか、近いのかはわからない。 ただいつも一人である。たぶん誰もがそうであるように。
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