散歩主義

2006年09月12日(火) 縦書き横書き

原稿用紙に万年筆で字を埋めていると、パソコンで字を打ち込んでいるときと、思考回路が違うんじゃないかと思うときがある。
最終的には同じ字を選んでいたとしても、そこに至る道筋が違うと感じる。

たぶん眼と指の神経と筋肉の使われかたが違うからだろうし、「書く」という行為だけが使う脳の領域が確かに「ある」と感じるのだ。
一方、パソコンは感じて、即、打つことができる。

それ以上に大きく感じているのが「縦書き」と「横書き」の違いだ。
縦書きになれてくると、段落、行替え、一文の長さまで「横書き」の時と変わる。
石川九楊氏がおっしゃるように、日本語は縦に流れる「つくり」を持っているから、縦ばかりで書いていると「そういう字」になってくる。文のリズムもそれにあってくる。
ところがそれを横書きの印字にすると、途端に別のモノに見えてしまう。
あまりに「居心地」が悪いときは横書き用に文章を直したりもする。

どちらがいいのかわからないけれど、縦を横に、あるいは横を縦にすることで見えてくるモノがある。互いの「隙」のようなものだけれど、いい言葉が思い浮かばない。

メルマガ「京都余情」の原稿も、パソコンで直接入力していたけれど、次回は原稿用紙に一度書いてから入力してみることにした。はたして文章が変わるだろうか。
ちなみに、この日記も原稿用紙に書いています。


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