顔を洗い髭を剃り、豪雨のあがった朝を歩いた。 イタリアンパセリの、徒に伸びた葉を摘む。それを手に持って他の植物の様子を見てまわったのだけれど、早朝の僅かな時間の間にパセリは萎れてしまった。一日のはじまりはそんなふう。
午後、パセリはキッチンの水の入った硝子瓶の中で蘇り、ぴんっと張っている。三時には冷たい珈琲を飲み、夜、シャワーを浴びる。
遠藤周作さんの「深い河」を読む。もう何度目になるだろうか。 新潮社へ電話して「新潮」のバックナンバーを注文。読み落としていた論文があったので。
吉行淳之介さんの作品は大抵読んだけれど、遠藤さんの著作には読んでいないものが多いことに気がつく。最近、ハイヴィジョンで見た遠藤さんの留学時代を追った、関係者へのインタヴューと作品朗読と現地の映像とで構成されたドキュメントの衝撃がまだ残っている。あれは魂の軌跡を幻視することができた。 この際、文庫本をすべて読むことにする。亡くなってから編まれたものに貴重なものがあるようだ。
|