散歩主義

2005年01月03日(月) 新年にウエス・モンゴメリー





新年に聴くために用意したのはキース・ジャレットの「パリ・コンサート」だったんですが、予想どおり、というのも変ですが、「ブレゲンツ・コンサート」ばっかり聴いています。

実は他にも何枚かを繰り返し聴いていて、それを一枚ずつ紹介していきます。
最初に紹介するのはウエス・モンゴメリーの”Goin` out of my heads”。

ジャズ・ギターには好きな人がたくさんいます。だけど作品によってこれはいいけどこれはどうも、というのが必ずあるんです。
ぼくの場合、それがないのがウエス・モンゴメリー。

人がなんといおうと、この人の作品はすべて素晴らしい、というのがぼくの意見。
そんな中でも、たぶん”Incredible jazz guitar”がベストだと思います。

が、「あの親指サウンド」と「歌心」にしびれているものとしては、レーベルがリヴァーサイドからヴァーヴに移籍してからのものにも心惹かれます。

新年に見つけたのは、長らく廃盤扱いというか、(CD化はされていなかったんじゃないのかな)手に入りにくかった
”Goin` out of my heads”がリマスターされてリリースされたもの。

これはウエスのファンならば聴いておいた方がいいでしょう。
アレンジとバックアップミュージシャンを束ねているのがオリヴァー・ネルソン。
表題作は無論、有名なポップナンバー。他にもアントニオ・カルロス・ジョビンもあればチムチムチェリーもあります。
ウエスのオリジナルが3曲。これも抜群。

オリヴァー・ネルソンがアレンジしたバッキングは、ビッグ・バンド・スタイル。普通ジャズのビッグ・バンドだと、ギターはひたすらコードでリズムを黙々と刻んでいるだけなんだけど、ビッグ・バンドのメロディー部分をウエスのギターだけに担わせる、というもの。

ウエスはそれを楽々とこなすというか、いつもの如くエモーショナルでチャーミングな演奏を展開。アレンジもいいし。

聞き物は6曲目のオリジナル、”Twisted Blues”。
縦横無尽にひきまくっております。
勿論、バラードは胸にしみいるようなタッチで聴かせてくれます。

オリジナル盤は1965年の録音。
一部のジャズファンの間でだけ有名だったウエスは、この前年に大ブレイクしました。その"Moovin` Wes"の流れのまま本作、続いて”California Dreamin`”と大ヒットを続けざまに出していったのでした。

何を弾いても「ウエス節」になってしまう、どうしようもないぐらい素晴らしいオリジナリティです。
新年からいいものを聴きました。

明日はアントニオ・カルロス・ジョビンの作品です。


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