散歩主義

2004年05月18日(火) 「さびしさ丈けがいつも新鮮だ」





猫についての文章。
もちろん保坂和志さんのをいちばん読んだかもしれないけれど、今日は江國香織さんの文章に胸をつかれた。
題はそのまま「猫」。
「いくつもの週末」というエッセイ集に収録されている。この文庫も読みやすいんだけれど、包含しているテーマはけっこう重い。
重いというか、大人でなければわからない。「子供」には理解できないだろうなと思う。

江國さんは一匹の野良猫と仲がいい。夜の散歩とかコンクリートの塀の上で煙草をくゆらせたり、一杯やったりしているときに、そいつが足許にくる。
この猫の描写がとても好きだ。
書き写したぐらい。

その夜の散歩の終わりかけ、猫におやすみをいうころに「さびしさ丈けがいつも新鮮だ」という台詞が江國さんの脳裏に浮かぶ。
金子光晴の言葉である。

ぼくも野良との付合いは長い。だから連中の賢さも弱さも狡さも、目撃してきた。で、やはり別れは「さびしい」。そしてそれだけはいつでも新鮮だ。
しっちゅう傷ばかり負っていると、傷の痛さに投げやりになることはある。或いは麻痺する。だけど「さびしさ」というのはいつも生々しく「さびしい」。
いつまでも「さびしい」。

さて、チャチャは体重520g。微増。離乳作戦も少しづつ前進。残された難題は便の排泄がヘタクソというか、少なすぎるということぐらい。
食が細いからかもしれないけれど。6月のキキの誕生日ぐらいに予防接種。そして、いよいよ三匹の先輩とのご対面という予定です。


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