| 2004年04月22日(木) |
即興詩 真夏の て 麒麟の白い四角の電光の |
真夏のような日の夜は散歩もTシャツだけで風を孕み街を擦りぬける肩に麒麟の刺青が浮かんでいて。
賑やかな高校生や大学生の間を縫って歩いている足の速い夜の散歩ものは皆中年の男女 で麒麟の顔をして。
桟敷も屋台も人もかけらも無くなった桜!あああ平野神社の境内は静まる闇に戻っていて そのいちばん奥で実は沙羅双樹がゆっくりと蕾を膨らませているのを誰もまだ知らなく て
のんびりとした柳、柳、柳よ泣いておくれでないかい willowうううう の流れる夜の下に帰るべき家の無い観光客のふりをした哀しい男がいて。
その顔はあたりまえのようにぼくにそっくりだから首を輪傾げて挨拶をするんだごきげんようと言って 馬鹿俺はおまえだというから暴走族がはやくもあらわれパトカーと夜に消えていって
ああ夜風は体に悪いから きみの毒は完成するだろう 虎にさえ食べられない猛毒の身体なのだ ニンゲン て
美しい手はここから遠い 遥かに遠い そうだろう麒麟
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