散歩主義

2002年09月26日(木) 宵の明星

だいたいこの日記を書くために大まかにノートにまとめておくことがあります。で、朝の時間にそれを一気にパソコンに打ち込むわけです。
だけど、どうしてもそのノートを見て、やめとこうかという気分になる内容もあって、今日がそれなんです。

だけど、手短に書いておきましょう。
日本が世界一の長寿国であることはご存知だと思います。平均寿命が世界で一番長いのです。ところで自殺率も世界一だということをご存知でしょうか。
自殺率とは人口10万人に対しての自殺者の数で表されます。世界の最貧国でも戦火渦巻く国でもなく、日本が世界一なのです。
噂でもなんでもなく、先日終了した精神医学の学会で報告されたものです。

特にここのところの失業率の悪化と完全にリンクしていて、年間3万人を超える人達が亡くなっています。日本の死因のトップです。
で、急激に増加した部分と言うのが40から50歳代の男性なんですね。

そして、つい最近大手の保険会社は自殺に対する支払いについて、一定の猶予期間を設ける申し合わせをしました。それほど多いのです。

これがなにを意味しているのか。
慎重に言葉を使いたいのですが、家族の将来、残された負債、それを自らの命で補おうとする気持ちのあらわれだとぼくには思えるのです。
その心を思うとせつないです。

世界一の長寿と世界一の自殺が同居する国。日本の社会はそういう事態になっていたのです。慄然としました。

さて、話題を変えて
今日の夕方、「宵の明星」金星が最大光度となります。1年で一番きらきらと輝くのです。日没から30分ぐらい太陽の南、つまり南西の空に輝く一番星です。
夕焼けの中に輝く星が見えるはずなんですが。
京都はあまり天気がよくありません。
せめて輝く星でも見たい気分なんですが。


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