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2004年02月10日(火) |
『シービスケット』を観た。 |
| 監督:ゲイリー・ロス 出演:トビー・マグワイア ジェフ・ブリッジス クリス・クーパー 原作:ローラ・ヒレンブランド
原題:SEABISCUIT
2003年/アメリカ映画
ワーナー・マイカル・シネマズ みなとみらいにて鑑賞 |
『全米が泣いた勇気と感動の実話、ついに映画化』
実話を基にしたという原作本は、 全米で436万部も売れたらしいのですが、 え〜っと、ソレって凄いことなんですか? 書籍事情に疎いので良く分かりません。 そこで、ベストセラーの映画化と言えば 『マディソン郡の橋』かな?と思い調べてみたら、 公開当時『マディソン郡の橋』は 全米で600万部以上売れたと書いてありました。 全米の感動は『マディソン郡の橋』以下と…_φ(。。)(待て)
実話の映画化に弱い私ですが、どうしたことでしょう、 残念ながらこの映画は、あっさり観終えてしまいました。 予告を観た時に期待した感動はどこ???
才能がありながら、その力を発揮することなく 荒んでいたジョッキー(トビー・マグワイア)と、 競走馬にとっての致命傷である足の故障に加え、 馬体が小さいというハンディキャップを抱えるシービスケット。 出会いと共に掴んだ栄光と、そして暗転を経験するが、 その試練も一緒に乗り越えてゆく…。
実話と聞いて驚く程ドラマティックで、 感動に至る要素は充分に足りているとは思います。 でも私には、登場人物達の思いの伝わり方が 弱かったように感じたのですが…。
映像的には、競馬でのレースシーンは、 凝ったカメラワークで迫力を出そうと頑張っています。 (かなり見応えありです。) 主人公自らに降り懸かる不遇と、 人生思うようにならない様の語りを、 舞台設定当時(1930年代)の資料写真とダブらせ、 主人公の主観・処遇は、大観的に当時のアメリカそのもの であることを示唆する演出も上手いと思いました。
ちなみにこの作品は、第76回アカデミー賞に於て [作品賞][脚色賞][美術賞][撮影賞][衣裳デザイン賞][編集賞][音響賞] と大量ノミネートされています。 [作品賞][脚色賞]以外は納得できるんですけどね…。
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