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2003年11月28日(金)  ネット詐欺メール・その後

以前、債券回収詐欺メールを掲載しましたが、
もちろん支払いなどしなくても、日本情報管理を名乗る
「地域の事務所から数名の集金担当員が御自宅まで訪問」
なんてことはありません。(笑)

こういうメール詐欺を行なっていた人物が
逮捕されたという記事が、11月13日付けの朝日新聞に
掲載されていました。(古いネタで申し訳ないです。)

それによると、逮捕されたのは
埼玉県川口市に住む、職業不詳の22歳の男性。
手口は私の所に届いたメールと同様、
架空の債券回収会社を名乗り、ネット利用料を払えというもの。
その金額は¥62000だったらしいから、
私の所に送ってきた人物ではないようですね。

事件が起きなきゃ動かない警察ですから、
容疑者が逮捕されたということは、
実際にお金を支払って被害にあった人がいるということ。
きっかけとなったのは、鳥取県の男性会社員(36)
からの訴えだったようですが、調べてみると、
容疑者がネットで購入した複数の口座には、
6月以降に約300人から、およそ2000万円の
振込みがあったそうです。

「架空請求の被害相談が増えていると知り、
 金が簡単に手に入るならやってみようと思った。」

容疑者がそう語っているように、最近のオレオレ詐欺同様、
犯罪被害防止を呼び掛けるはずの報道が
新たな模倣犯を生み出してしまったようです。
オレオレ詐欺などは、これだけ多くの報道が
なされているのにも関わらず、
現在も被害者が増えている状況ですし。

もしかしたら今回の新聞記事も、
「そんな見るからに嘘臭い債券回収メール送っても、
 振込む人なんていないでしょ。」
と思っていたけど「2000万円」という具体的な数字を見て、
模倣犯に走る輩がいないとも限りません。

報道というのは二面性があって、取り扱いは難しいですね。





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