周回遅れに気をつけろ!
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2003年10月23日(木)  朝っぱらから本末転倒(その3)

昨日の続きです。
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何を隠そう、時々熱い風呂に入っては
湯当たりで貧血を起こしている私。
今まさにその時の初期段階と同じ症状になりつつある。
すぐにその場に座り込めば、数秒で回復できるのだが、
満員電車の中ではそれもできない。

電車の発車まで、まだ少し時間はある。
ここは一旦降車して、車外で回復をはかるべきか。
しかし、もしそうしたとして、
発車時間までに回復が間に合わず、
結局この電車に乗れませんでしたでは、
何のために駅までダッシュしたのやら、と
先刻の自分のがんばりが無駄になってしまう。

う〜ん、どうしたものか
と逡巡している間に扉は閉まり、
私を乗せたまま電車は発車した。

こうなったら腹を決めて、
このまま何とか乗り切ろう!
と思ってはみたのは、ほんの一瞬のこと。
閉め切られた満員電車の空気の淀みは
貧血を加速させてしまったようで、
視線は定まらなくなり、
頭は血流を失ったがごとく
低温化していくのを感じる。

だめだ、がんばって耐えられる状態ではない。
次の駅で一旦降りよう。
と遅ればせながら意を決したものの
到着したその駅では、私がいる扉とは
反対側の扉が開く。

降りる客がほとんどいないその駅で
他の乗車客を押し退けてまで降りる気力は
すでに失せている。
そしてすっかり色を失った視界で
扉が閉まるのをそのまま見送った。

次だ、次の駅はこちら側が開く。
それまで何とか持ちますようにと
祈る私の視野は普段の1/4くらいに狭まり、
立っているのがやっとの状態。
いや、正確にはすでに自立しておらず、
満員電車のぎゅうぎゅう詰めのおかげで
倒れずに済んでいるだけとも言えた。

意識が飛びそうになる
寸でのところで駅に到着。
扉が開くのも待ち遠しく、
フラフラと車外に這い出し
そのまま壁まで一直線。
なんとか倒れ込む前に左手で体をささえ、
右手側にベンチが見えたので
そこへへたりこんだ。

傍から見たら、何とも情けない姿であったろう。
誰も気付いてないことを望む。(無理か)

せっかく無理して乗り込んだ電車を見送って、
10分後の電車の到着まで
ベンチに座ったままクールダウン。
座っている間に段々脳に血液が戻ってきて、
次の電車が来る頃には、
立ち上がれるまでに回復していた。

全く馬鹿なことしてるなぁと
情けない気分に苛まれながら
乗り込んだ電車は、その駅を発車すると同時に
前の電車では動くことのなかった
車内の扇風機が動き始めたのだった。
ええ〜い、遅いわっ!

結局、寝坊したわけでもないのに
5分遅刻してしまったとさ。
あ〜あ、朝っぱら何やってんだかです。
皆さんも、朝風呂後のダッシュには気を付けましょう。
(誰もそんなことしないって)

<おわり>





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