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727の日記です(ゝ_σ)


2020年08月08日(土)  ぼやく

以前のあたしは 少しくらいのことで文句ばかり言って、愚痴をこぼし、ギャーギャー騒いでた。
津波のあと、めちゃくちゃになった町で父親を探し続けた2日間。
初めての本当の絶望感。
それまでの つらさとか悲しみとか悩みなんてものは全然たいしたことじゃないんだとわかった。
あれからあたしは少し変わった。
めっきり愚痴が減った。
何かあっても「こんなのたいしたことない」と思うようになった。
些細なことでブツブツ言ってる人に対して そのくらいのことで?って思うようになった。
昔とは違う、感情の変化があったわけで。

以降、号泣するほど悲しかったのはネコが逝った時だけだった。

そして今はパっさんが逝ってしまう不安に毎日泣いている。
パっさんがいなくなるなんて、もう怖くて怖くてしかたない。
周囲の人達からすれば些細なことだってわかってる。
でも、きっとあたしの話しを聞いてくれる人もいることもわかってる。
迷惑じゃないよと言ってくれることもわかってる。
そういう人達にとっても甘えたい。

でも、今は心境をここだけに書いとこうと思う。


とうとうパっさんは4.6キロになった。
当初の半分近くの体重になってしまった。
メインクーンは普通の猫の1.5倍から2倍の大きさなので、パっさんは9キロ弱でも太ってるわけじゃなかった。骨格自体が大きかった。
見た目も性格も立派で、本当に自慢の子。

それが背骨がハッキリわかるガリガリの姿になった。
足腰の筋肉が無くなり、おトイレまで歩くだけでヨロヨロしてる。
あんなに太かった脚がビックリするくらい細くなってしまった。
いつもテーブルに乗ってあたしのそばに来たのに、今は上れない。
2階の窓から外を見るのが好きだったのに、階段がつらいらしくてここ数日は2階にも行ってない。
いつでもキレイだった毛並みも悪くなってしまった。常にグルーミングしてたパっさんなのに、今はほとんどしなくなった。
ここんとこ茶の間のすみっこか玄関でトイレ以外はずっと寝たきりだ。



5月に腎臓病だとわかり、それからはほぼ食べなくなってしまったパっさんにいろんなフードを試してきた。
高いものから安いものまで、何十種類も買った。いや、100種類くらい買ったかな。
ネット上で「病気で食欲がない猫が食べてくれた」と書いてあったものとか、とにかくたくさん買った。
でも自分からは食べてくれなかった。1回だけ舐めたり、ティースプーン1杯ほどなら食べてくれるものもあった。でも、次にはもうそれさえ食べないってのが何度もあった。
缶をあけてお皿に出しパっさんの顔のそばに でも食べてくれず チーソゥはウェットフードが嫌いなんで結局その場で廃棄 ということを繰り返した。 (ドライフードの残りはチーソゥが食べてたんで チーソゥはだいぶ太った…)

そしてもう自分からは全く食べてくれないので、今は嗜好性よりもとにかく高カロリーなものを探してる。

そしてシリンジで強制給餌。
無理やり飲まされ気管が苦しいせいか、パっさんの目から涙が出てくる。あたしも涙が出てくる。
終始パっさんは嫌がって体をそらせたり、最後はもうウーと唸るけど、あたしのことを絶対に引っ掻いたり噛んだりしない。
あたしはこんなにパっさんが嫌がることをしてるのに、パっさんはやさしいままだ。
で、またあたしは泣く。

つらいけど、パっさんがいなくなるのは怖い。
怖いけど、パっさんに無理やり給餌はつらい。
で、またあたしは泣く。

もう毎日こうだ。
毎日苦悩。

でも、決めたこともある。

鼻の穴から胃までチューブを固定したままの給餌もあるみたいだけど、シリンジで口からなら パっさんが嫌がる時間は24時間の中の合計30分くらいで済む。 でも、24時間ずっと鼻に違和感を与えるのは シリンジよりも気が引ける。カラーもしたままだし、チューブを固定するために耳に縫い付けたり接着するらしいのだ。更にお腹に穴をあける胃ろうチューブとかもある。全身麻酔でつけるんだ。心臓も弱い高齢のパっさんには無理無理。
あたしにとって、そこが境界線だというのがわかった。
嫌がっても吐かないうちは シリンジであげようと。
パっさんの体自体が給餌を受け付けなくなりいつか吐いてしまうようになっても、鼻やお腹へのチューブはしないでおこうと。
その時はもうあきらめようと。
パっさんの体を傷つけないようにしようと。
いざその時が来たらまた苦悩するのかもしれないけど…。今はそう決めてる。


パっさんが元気なうちに もっと好きなだけ食べさせてあげたらよかったなぁと思う。
肥満にならないように気をつけてたけど、今思えば べつに太ったってよかった。
でも、そしたらまた別の病気になったかもしれないとも。
どっちにしろ後悔するのよね…。

この3ヶ月でパっさんのために20万円以上は使ってる。
経済的なことは考えずにパっさんのためならとなんでもしてきた。
ただ、それが本当にパっさんのためなのかわからない。
あたしの自己満足だとも思うし。
そんなこと言ったら なんでもかんでもただの自己満足だ。猫を飼いだした時からただのエゴだ。
パっさんがいてあたしが幸せだったからって、パっさんも幸せだったとは限らないし。

確かなのは あたしはパっさんを愛してるってことだけだ。
あたしが死んだら、ネコとパッソゥのお骨も一緒に骨壺に入れてもらうんだ。
チーソゥはまだ未定だな。あたしより長生きするかもしんないもんね。
でも、いつかチーソゥのことも介護する日が来たら またあたしは泣きながらするよ。

■AM 6:27


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