斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
β版
目次 | <<前へ| 次へ>>
2005年12月11日(日) |
かんべんしてくれよ、みすほ証券 |
ニュースで報道がなされている通り、みずほ証券の発注ミスにより、株式市場が大混乱に陥った。 日経平均は、一日で301.30円下落。
僕は、日経インデックス連動型の投資信託に大金(日経インデックス連動投資はメルセデス1台ぶんくらい。基本は分散投資なので、特定投資のの予想できない損失は少ないようにはしてある。かつ先月から自分の資産ポートフォリオから日本株の組み入れ比率を下げている最中だった)をつぎ込んでいるので、結構なインパクト。 株式市場全体も犯人探しに奔走し、僕の他の現物保有株も一緒に下落していったので、たった一日で、とんでもない金額のお金が吹っ飛んだ。
経済環境や企業の業績で株が下落するのなら自己責任だし、納得もいく。 でも、これって、ただの人的ミスだろう。 どうしてくれるんだよっ、と。
僕はみすほ証券とは何の取引もないので、責任の追及のしようもないし、救済策もない。 みずほ証券のおっちょこちょいのトレーダーのおかげで、僕個人でさえ、結構な損失を被った。 日本経済全体に対するネガティブインパクトは計り知れない。
何兆円、何十兆円が吹っ飛んだのか。 みずほ証券の損害額は300億円らしいけど、損害のインパクトは、そんなもんじゃないぞ。
麻雀で言えば、フリテン通しで満貫をあがっているようなものだ。 この想定外の取引により、大もうけした人もいるのだろうとは思うけれど、基本的には大損をした人が大半だろう。
投資家は、こんな事態を想定などしていない。 先月のアホ富士通のミス、といい、証券市場のシステムはどうなっとるんじゃ、と。
なけなしのお金を投資に突っ込んでいるのに、アホトレーダーのちょいミス、フリテン満貫通し、の株式売買システムのおかげで、日本経済が大混乱。
順調に推移していた株式市場に冷や水を浴びせやがった。 このまま、株式市場にネガティブイメージが広がり、せっかく盛り上がってきたマーケットをぶっ壊したのであれば、みずほ証券の担当者は、切腹せよ。 公開切腹しろ。 介錯は手伝ってやる。
が、冷静になってみると、トレーダーの入力ミスで、株式市場全体が大混乱に陥り、とんでもないお金が吹っ飛ぶ、というシステムにも問題がある。 僕もオンライントレードなので、株式の購入はPCもしくは携帯電話だ。 桁数を間違えないように、何度も確認してからトレードを行っているけれど、入力ミスが絶対に起こりえないとは言い切れない。 おっちょこちょいトレーダーだけを責めるわけにもいかない。 フリテン満貫リーチの売買注文がそのまま通ってしまうシステムがおかしい。 流通株式よりも多い売り注文がそのまま通る、ってどういうことよ? 原子力発電所のシステムで同じ事が通ったら、どんな事になるか。 マトモなシステム設計者ならアラートなりエラーを出すように作るだろう。
僕は、うん千万円を投資で運用しているのだけれど、売買を繰り返していると、だんだんとそれが、お金に見えなくなり、ただの数字でしかなくなっていく。 個人としては運用金額が結構大きいほう(だと思う)なので、毎日、数十万円レベルで資産額が変動する。 一日で数十万円程度の変動は、何とも思わなくなった。 ここ最近は毎日数十万円ずつ資産が増えていっていたので(給与収入よりも投資利益のほうが多い)、楽観していて気が緩んでいたのかもしれない。
でもなあ。 現実に僕は、おっちょこちょいトレーダーとフリテンリーチ通しの満貫上がりを許容するボケシステムのおかげで、結構な損失を被ったのだ。 自分へのクリスマスプレゼント(PRSのギター)をあきらめるハメに陥ったじゃねーかっ!(それでも買うかも・・・)
かんべんしてくれよ、みずほ証券。
目次 | <<前へ| 次へ>>
|