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2005年04月30日(土) 体制のなかの反体制

僕は、体制側に属する人間だ。
そして、体制を維持するために存在している。
だが、僕個人は、反体制的な性格である。
僕は、体制のなかにいる破壊者だ。
「創造的破壊」、「イノベーション」、「改革」と言った美しいものではない。
では、反体制的な破壊者である僕がなぜ、体制の中にいて、体制を維持する側にいるのか?

それは、体制を維持するためには、体制を内部から絶えず破壊し、変化させ続けなくてはならない、と思うからである。
僕は、体制維持には反体制的な異分子が必要だと思う。
体制を維持するために、体制を破壊する。
破壊的保守。
保守のための反動。
保守反動とは似て非なるもの。
保守であるが故に破壊を実行する。
僕にとっての保守とは、絶えず変化をもたらす事だ。
体制を同じ状態で維持することではない。
破壊し、再構築を続ける。

企業であろうと、国家であろうと、体制は変化なくして存続することはできない。
変化し続けることこそが、体制の維持である。
ガラは変わっていなくても、内部は全くの別物に変化させ続ける。
それが、僕にとっての保守だ。

体制のなかの異分子が、結果としては淘汰されることになるとしても、異分子が生まれる土壌は必要だ。
均質なシステムは存続することができない。

荘厳にくみ上げられた体制は、変化を嫌う。
だが、非連続な変化なくしては、体制は存続することはできない。
変化のための異分子を生み出す事ができなくては、体制に未来はない。

僕は、体制の外からみれば、体制擁護者にみえるだろうし、体制の側からみれば、反体制者だ。
だけど、僕の中では、体制を維持するために、あえて体制を破壊し続けている、と認識している。

そして、僕は外部からではなく、内部から破壊を実行しようとする。
僕には「何か」を変えたい、という衝動が強い。
僕は「何か」を変えるためには、新たなる勢力をゼロから作り上げるより、現状の体制を内部から破壊していったほうが効率的だと考える。
旧体制、大企業は、資金も人材も豊富だ。
旧体制は、システムとしては機能不全を起こしているかもしれないけれど、そこには再利用可能な大きな資産がある。
ゼロから新しい対抗勢力を作り上げるよりも、既に存在する資産を再利用するほうが効率的だ。
僕は体制のガワだけ残して、内部の資産を活用し、内側から破壊し、変革を行う。
構造化された体制を内側から破壊し、再構築しようとする。

これは、僕がサラリーマンになる前、学生時代に、大企業を就職先に決めたときから変わっていない。




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