斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
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2005年02月23日(水) |
SNSはイントラ版エンジン売りをすればいいのに |
僕はいくつかのSNS(Social Networking Site)を使っているのだけれど、正直言って、つまらん。
匿名性じゃないので、本音よりタテマエ重視。 友達の紹介文など、良くもまあここまでおべんちゃら満載の誉め言葉が書けるよなあ、と感心する。
掲示板も、正体を明かしたうえで語っているので、たいした情報がない。 煽りもないけど、価値のある情報も皆無。 インターネットは「なれ合い禁止で殺伐としているべき」ではないか、と。
某SNSに至っては非会員でもGoogle経由で内容の閲覧が可能だ。 友達リンクを辿っていけば、学歴、職歴、友人関係等々がモロバレ。 自分が偽名を使っていても、友達リンクで個人情報が特定できてしまう。 個人情報がだだ漏れのなかで、本音が書けるわけがない。
SNSは根本的な問題として、参画人数が増えれば増えるほど、ただのオープンなインターネットと変わらなくなる、という宿命を持っている。 オープンな場でありかつ、自分の個人情報が特定可能な場で本音を書くアホがどれだけいるのか?(チェックしてみたらアホはたくさんいました・・・)。 登録会員数が増えれば増えるほど、情報の質が落ちる、という悪循環。
現状のSNSは大した成功をおさめないだろう。 「質の低下を伴う拡大路線」を狙うか、「参加者を限定することで質の低下を防ぐ」か。 どちらにしても、商売としては儲からない。
たが、SNSをエンジンとして見た場合は、優れているのではないか、と思う。 イントラネット上にSNSがあれば便利だろうな、と。 社内に閉じたSNS。 イントラネット版SNS。
僕らのようなコンサルタントにとっては、データベース上の情報だけではなく、誰が特定領域に精通しているかを把握することが重要である。 データベースをぶんぶん回して、かたっぱしから情報を調査するより、エキスパートを見つけて、直接教えを請うほうが早い。 SNSがイントラネット上にあれば、エキスパート探しに便利だ。 ついでに人間関係もわかるし。 掲示板を使って、特定のテーマについて日常的に意見交換ができるのもいい。
イントラネット上にSNSがあれば、社内限定なので、ある程度深い情報をさらけ出すことも可能になる。 参加者が社員に限定されているので、社外に漏れてはならない情報の交換にも利用できる。
SNSのエンジンだけイントラネット用に外販すれば儲かるのにね、と思う。
このオクノ総研はその逆で、イントラネットから生まれた。 僕は、前職に勤務していたときから、イントラネット内で個人サイトを運営していた。 今の会社に転職した際も、すぐに個人サイトをイントラネット内で運用をはじめた。 その際のサイト名が「オクノ総研」である。
「オクノ総研」がクローズドなイントラネットからオープンなインターネットへと移行した理由は、単純だ。 僕がクライアント先に常駐するプロジェクトに参画してしまい、イントラネット内のサイトメンテナンスが面倒になったからである。 ただ、それだけ。 もちろん、クローズドなイントラネットからオープンなインターネットへと移行したために、運用ルールや書く内容は大幅に変わったけれど、オクノ総研はイントラネット版からはじまって、途中からインターネットに移行したのである。
でも、やっぱりイントラネットはイントラネットで便利だ。 社外の誰が見ているかわからない場所で文章を書く事には気を使う。 職業倫理上、書けないことがたくさんあるので、その間をかいくぐって文章を書くのは大変だ。 イントラネット上であれば、書きたい事を書きたいように書ける。
SNSもブログもイントラネット用にパッケージングして、ソフトウエアとして販売すれば、普通に商売になるのに、と思う。
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