斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
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2004年09月18日(土) |
iPod万歳!エイベックスがCCCDを事実上廃止! |
エイベックスがCCCD(コピーコントロールCD)を事実上廃止した。 僕はCCCD反対論者である。
エイベックスは「2002年より導入してきたCCCDでは、著作権の重要性を啓発し、カジュアルコピーを防ぐことを目的としていた。著作権の重要性がある程度認知されたほか、ファイル交換ソフト利用者の減少など、その取り組みが一定の成果を挙げることができたと判断したため」」と説明している。 これは嘘だ。 消費者は確かに著作権の重要性に対して認知をしたのだろうけれど、CDのMP3へのリッピングを止めてはいない。 認知しただけ。 僕のようにMP3でしか音楽を聴かない人間にとって、CCCDは「悪」である。 でも、僕にとってエイベックスのCDは趣味的に合わず、買うことはもともとあり得なかったので、どうでも良かったのだけれど。
エイベックスは「iPodに代表されるようなHDDオーディオプレーヤーのさらなる普及を予想しており、新しい音楽の楽しみに対応することも理由のひとつ」とも答えている。 本音としてはこちらのほうが大きいだろう。 iPodに代表されるHDD音楽プレイヤーの爆発的な普及により、CCCDは忌避されるようになった。 MP3信者にとってCCCDは悪である。
その他にエイベックスの例の「お家騒動」が裏にあると想像する。 「日本レコード協会会長の依田氏」と「レンタルレコード屋の店長出身の松浦氏」。 最終的にレンタルレコード屋出身の松浦氏の勝ち。 松浦氏はCCCD反対論者だったという話もある。
実際には、ある程度のPCリテラシーがある人間にとってはCCCDはどうだって良いプロテクトだった。 CCCDのMP3へのリッピングはツールを使えばそれほど難しいことではない。 CCCDであろうが、MP3ファイルのリッピングに関してはどうだって良かった。 ツールもワザもなくとも、iTunesを起動した状態でCCCDを挿入すれば、かなりの確率でCCCDは認識される。 ツールすらいらない。 ツールを使えばCCCDのリッピングは更に確実。 MP3ファイルの生成が面倒になっただけ。
僕はそもそもCCCD自体に疑問を感じていたので、CCCDは1枚も買ったことがない。 消費者としての抵抗(たまたま欲しいCDがCCCDではなかっただけ、という説もある)。
iPodの広告コピーは「Goodbye 『MD』」であって、「Goodbye 『CD』」ではない。 CDとMP3の関係はかつてのLPとカセットテープの関係、CDとMDの関係である。 CDをMP3化することを不可能にするCCCDの存在は多くの人達の音楽の聴きかたに多大なる制限を設けてしまった。 僕自身もCDは相変わらず買い続けているけれど、CDはあくまでも保存用のマスターである。 僕はCDを購入したらMP3ファイルを生成し、CD本体はしまってしまう。 一度MP3ファイルを生成したら二度とCDを取り出すことはない。 PCかiPodで聴く。
CDはそれほど耐久性のあるメディアではない。 LPほどではないにせよ、すぐに傷がつく。 CDウォークマンやカーオーディオでCDを聴いていれば、CDが傷だらけになるのは一層速くなる。 僕は「CD Dr.」というCDの傷を消去する機器を使用している。 傷ついたCDの盤面の傷を修復する機器だ。 CDを酷使していて傷だらけにしてしまった僕にとっては必需品。 でも、今や、CDは「マスター」としてMP3ファイル生成後は、大切に保管し、CD本体から音楽を聴くことはない。
CD(WAV)とMP3では明らかに音が違う。 音質をキチンと聴き比べれば誰にだってわかることだ。 だけど僕はMP3の利便性のほうを優先した。
CDとLPの関係だって同じだ。 CDが登場した際、僕はCDの音が嫌いだった。 硬くて、キンキンした音。 CDはLPに対して、表現できる音域がせまい。 CDは音として耳が認識可能は音域は一応カバーしているのかも知れないが、人間は耳だけで音を聴いているのではない。 全身で聴いている。 特に超低域での音の差は歴然。 大きな音で聴き比べれば良くわかる。 僕はLPに対して明らかに「音」として劣っているLPからCDへ移行した。 LPに対して取り扱いが便利だったから。 LPは聴く前にほこりを拭いて、スプレーをかけて、という一連の「儀式」が必要だった。 ジャケットも大きいし、取り扱いも慎重に行う必要があるデリケートなメディアだった。 単純に言って、面倒くさい。 僕はLPレコードの面倒くささからCDへと移行したのだ。
そしてMP3。 MP3はiTunes等で管理してしまえば容易に利用可能。 CDはLPと比較すれば取り扱いが容易になったけれど、iPodに代表されるHDD型MP3プレイヤーの使い勝手は更に良い。 僕はiPodの登場によって格段に音楽を聴く時間が増えた。 iPodをもう2年以上使い続けているし、手放すことのできないツールになっている。
でも既にiPodの30GB版ではもはやMP3が入りきらなくなった。 40GB版でも入りきらない 僕は現行iPodに採用されている東芝が1.8インチの60GBHDDの発表を行ったときから、ひたすらiPodの60GB版の発売を待ち続けている待っている。 最近の噂によると、東芝のiPod 60GB版に対するリークにアップルが激怒し、60GB版 iPodの導入の予定は難しくなっているらしい。 いずれ出るとは思うけど。 僕としては60GB版のiPodが発表されたら、発表された時点で予約を入れる。
CCCDの命は短かった。 iPod万歳!
■エイベックス プレスリリース http://www.avex.co.jp/j_site/press/2005/press040917.html ■エイベックス、CCCDの採用を弾力化。現場スタッフが採用決定 http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20040917/avex.htm ■iTunesによるCCCDの取り込み方 http://www.ipodstyle.net/products/apple/itunes/itunes_tips.html ■CDリペア器 CD Dr. http://www.rakuten.co.jp/tenkomori/521185/518128/ ■Don't expect a 60GB iPod any time soon. (英文) http://www.macosrumors.com/80704A.php
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