斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
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僕は今、実家に帰省中なのだけれど、今日は僕の家族が全員外出。 僕が一人でお留守番、ということになった。
自分で家事をやらなくてはならない。
朝、コーヒーを飲もうを思った。 僕の実家では、コーヒーは朝、コーヒーメーカーで作り溜めしておいて、カップに注いで、電子レンジでチンする方式の飲み方をする。 僕は、コーヒーメーカーからコーヒーをカップに注ぎ、電子レンジに入れようとした。 げ。 使い方がわからん・・・。 ボタン多すぎ。 電子レンジのドアの開き方もわからない。 電子レンジのドアを(たぶんどこかを押せば自動的に開くのであろう)力技で開き、何とかコーヒーを温めた。
昼、「カレーがなべに入っているので、温めて食べてね」とのメモがある。 僕の実家は電磁調理器。 ガスではない。 液晶パネルに、これまたボタンだらけ。 焼き魚モードとか揚げ物モードとか。 火?の出るところは三口あるのだけれど、どれをオンにするかに一苦労。 何とか、カレーを温める。
ジュースを飲もうと思った。 冷蔵庫を開ける。 氷を探した。 「ローソン氷」がないじゃん、と思って冷蔵庫をごそごそやっていると、「ドアヲシメテクダサイ」と冷蔵庫の音声にしかられる。 おいっ、冷蔵庫がしゃべたぞ。 氷は、自動製氷機能で氷スペースにたくさんあった。
食後は自動食器洗い器。 キッチンにビルドインされている。 これまた、使い方が全くわからない。 洗い物はあきらめる。
着替えを洗濯しようと思った。 洗濯機も訳のわからないモードだらけで使い方がわからないので、洗濯も脱落。
以前、帰省した際は、トイレさえも難しかった。 最新型ウォシュレット。 ウォシュレットそのものの使い方くらいは、さすがに僕にもわかる。 実家のウォシュレットはセンサーつきだった。 便器から腰を上げると水が自動的に流れる。 トイレットペーパーを取ろうとして、腰を上げると水が流れてしまう。 手を洗う水も同時に流れるので、僕は「あわわわ」と急いで手を洗う。 水が流れてしまうと、当然、タンク内の水がなくなってしまうので、次に水を流すまでにしばらく待たなければならない。 僕は、タンクに水が溜まるまで、トイレのなかで便器に座って待っていた。
シャワーもこれはこれで難しい。 液晶の操作パネルで何とかお湯を沸かす。 風呂に入るとまた、ややこしいシャワー。 お湯の温度調整やらシャワーと蛇口の切り替え、湯量の調節。 しばらく考え込み、操作パネルの横に張ってある使い方シールを見ながら何とかシャワーを浴びる。
僕が新入社員だった頃は、オフィスでもいろんなやつが様々な事件を起こしていた。
・シュレッダーにネクタイを引き込まれ、動けなくなったやつ ・ウォシュレットが珍しく、覗き込んでいじっていたら水が噴出し、スーツがびしょ濡れになったやつ ・ファックスを送ろうとしたら、何度やっても紙が反対方向から出てくるので、何度も送り直し、クライアントからクレームが届いたやつ ・マウスを使っていたら、机の端まで来てしまい、困ったあげく、机の裏側にまでマウスを這わせていたやつ
僕は一人暮らしなので、AV系のデジタル家電やPC環境は充実しているが、白物、アナログ系家電は古い機器ばかり。
僕って、アナログデバイド?
あんまり偉そうなことは言えないな。
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