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斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」

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2004年08月28日(土) アナログデバイド

僕は今、実家に帰省中なのだけれど、今日は僕の家族が全員外出。
僕が一人でお留守番、ということになった。

自分で家事をやらなくてはならない。

朝、コーヒーを飲もうを思った。
僕の実家では、コーヒーは朝、コーヒーメーカーで作り溜めしておいて、カップに注いで、電子レンジでチンする方式の飲み方をする。
僕は、コーヒーメーカーからコーヒーをカップに注ぎ、電子レンジに入れようとした。
げ。
使い方がわからん・・・。
ボタン多すぎ。
電子レンジのドアの開き方もわからない。
電子レンジのドアを(たぶんどこかを押せば自動的に開くのであろう)力技で開き、何とかコーヒーを温めた。

昼、「カレーがなべに入っているので、温めて食べてね」とのメモがある。
僕の実家は電磁調理器。
ガスではない。
液晶パネルに、これまたボタンだらけ。
焼き魚モードとか揚げ物モードとか。
火?の出るところは三口あるのだけれど、どれをオンにするかに一苦労。
何とか、カレーを温める。

ジュースを飲もうと思った。
冷蔵庫を開ける。
氷を探した。
「ローソン氷」がないじゃん、と思って冷蔵庫をごそごそやっていると、「ドアヲシメテクダサイ」と冷蔵庫の音声にしかられる。
おいっ、冷蔵庫がしゃべたぞ。
氷は、自動製氷機能で氷スペースにたくさんあった。

食後は自動食器洗い器。
キッチンにビルドインされている。
これまた、使い方が全くわからない。
洗い物はあきらめる。

着替えを洗濯しようと思った。
洗濯機も訳のわからないモードだらけで使い方がわからないので、洗濯も脱落。

以前、帰省した際は、トイレさえも難しかった。
最新型ウォシュレット。
ウォシュレットそのものの使い方くらいは、さすがに僕にもわかる。
実家のウォシュレットはセンサーつきだった。
便器から腰を上げると水が自動的に流れる。
トイレットペーパーを取ろうとして、腰を上げると水が流れてしまう。
手を洗う水も同時に流れるので、僕は「あわわわ」と急いで手を洗う。
水が流れてしまうと、当然、タンク内の水がなくなってしまうので、次に水を流すまでにしばらく待たなければならない。
僕は、タンクに水が溜まるまで、トイレのなかで便器に座って待っていた。

シャワーもこれはこれで難しい。
液晶の操作パネルで何とかお湯を沸かす。
風呂に入るとまた、ややこしいシャワー。
お湯の温度調整やらシャワーと蛇口の切り替え、湯量の調節。
しばらく考え込み、操作パネルの横に張ってある使い方シールを見ながら何とかシャワーを浴びる。

僕が新入社員だった頃は、オフィスでもいろんなやつが様々な事件を起こしていた。

・シュレッダーにネクタイを引き込まれ、動けなくなったやつ
・ウォシュレットが珍しく、覗き込んでいじっていたら水が噴出し、スーツがびしょ濡れになったやつ
・ファックスを送ろうとしたら、何度やっても紙が反対方向から出てくるので、何度も送り直し、クライアントからクレームが届いたやつ
・マウスを使っていたら、机の端まで来てしまい、困ったあげく、机の裏側にまでマウスを這わせていたやつ

僕は一人暮らしなので、AV系のデジタル家電やPC環境は充実しているが、白物、アナログ系家電は古い機器ばかり。

僕って、アナログデバイド?

あんまり偉そうなことは言えないな。




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