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2004年08月20日(金) 帰ってきたDucati

2ヶ月ほどまえから入院していた僕のDucati 998 Matrixが帰ってきた。


■Ducati 998 Matrix(日本には10台程度しか存在しないらしい)



僕のDucati 998 Matrixは燃料系のパーツに不具合が見つかり、イタリアからパーツが届くのをひたすら待っていたのだ。
交換したパーツを見せてもらったら、単なる金具。
ワンオフで作れるぞ、こんなもん。
イタリア人にはSCMという言葉を教えたい。
この金具のために、2ヶ月かよ・・・。

久しぶりにDucatiのエンジンをかける。
相変わらずの爆音。
排気量998ccのバイクでありながら、2気筒なので、1気筒あたり499cc。
「デロデロデロデロ、ドガドガ、バゴーン、ギュワーン!!」
といった音がする。
ビッグバイクというよりも2スト250の極太版みたいな音。
誰でも一度聴いたら忘れない特徴的な音。

マフラーの音はノーマルの段階で既に日本の法規ギリギリ。
たぶん、何か詰め物でもして、音量を下げているのだろう。
僕は「軽量化」のためにマフラーを交換したいのだけれど、Ducatiのリプレイスマフラーには日本の法規内の音量で収まるような甘っちょろいものは存在しない。
バイク雑誌にはDucati 998用のリプレイスマフラーの広告や特集があるが、実は全て違法品。
「公道用」ではなく、「レース用」として売られている。
僕はマンション住まいであり、深夜に乗る事も多いので、爆音仕様には興味がない。
ノーマルマフラー程度の音量の「公道用」の軽いリプレイスマフラーがあれば即買いなのにな。

2ヶ月ぶりなので、Ducati 998 Matrixに慎重に跨る。
走り始めて、5秒で感覚が元に戻った。

ひょえーっ、気持ちいいぜっ!

バイク屋から自宅へはワザと大回りして20キロほど走ってみた。
やっぱ、バイクはいいなあ。

この猛暑のなかでは渋滞に巻き込まれると地獄だけれど、幸い道路は空いていた。
走行中のクルマの間をマトリックスのトリニティー気分ですり抜ける。
車重200キロを超す大型バイクなのに、ヒョイッ、ヒョイッといった感じで軽く曲がる。

渋滞でもないのに、猛暑のせいで、水温計がぐんぐん上がる。
渋滞していたら、即、エンジンストールだろう。
このあたりはご愛嬌。
レーシングバイクに保安部品をつけただけのバイクだし。
日本の真夏の渋滞路をトロトロ走ることなど、ハナっから想定されていない。

バイクの運転は、クルマと違い、全神経を集中しなくてはならない。
考え事など、できない。
両手、両足、視線、頭をフル回転させ、爆走する。

僕はバイクに実用性を全く求めていない。
移動のためのツールでもない。
ただ、走りたいから走る。
ストレス解消の最強グッズ。

このバイクには、体力的に乗れなくなるまで、乗りつづけようと思う。

■Ducati 998 Matrix
http://www.ducati.com/scoopage.jhtml?area=bikes&scoopNum=087#




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