斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
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2004年06月22日(火) |
質問には質問で答えよ |
先日、よそのプロジェクトのスタッフから相談を受けた。 マネジャー、クライアントからワケのわからない禅問答のような質問を浴びせられて疲弊しているらしい。
僕は、答えた。
「質問には質問で答えよ」
傍目には僕はどんなクライアントからの質問にも答え、軽くいなしているように見えるはずだ。 クライアントはクソ高いコンサルティングフィーを払っているので、戦略コンサルタントのマネージャーならばどんな事にだって即座に答える事を期待している。 そして、僕はミーティグでスーパーマンのフリをしている。
僕はクリエイターあがりのインチキ戦略コンサルタントである。 だけど戦略コンサルタント歴はそろそろ5年になるので、たいていの質問に対しては即座に答えられる。
でも、知識の面等でどうしても即答できない質問やツッコミも数限りなくある。 そのときの僕の対応を見ていて欲しい。
基本は「質問には質問で答えよ」である。
僕は自分に答えられない質問が出たときこう言う。 「と、言いますと?」 「もう少し、詳しく説明していただけませんか?」
ようするに、自分で答える事を拒否し、質問した相手に、質問の内容を整理させ、答えを考えさせるのだ。 質問者は自分で質問をしておきながら、アタマを整理して質問に対して考えるうちに自力で答えにたどりつく。 ほぼ、確実に。
僕は、逆質問をしただけで、何も答えていない。 だけど、質問者に対する答えは出るのである。
これはテクニックというか、単純なトリックだ。
「質問には質問で答えよ」
これは覚えておいて損はない。
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